金曜日, 1月 01, 2010

鹿島が前人未到の3連覇達成!!!!



【鹿島黄金時代だ!最終節“らしく”V3決めた】

 鹿島が前人未到の3連覇だ!

J1第34節の5日、9試合が各地で行われ、鹿島はアウェーで浦和と対戦し、1─0で勝って3年連続7度目のリーグ優勝を飾った。後半21分にFW興梠慎三(23)が、DF内田篤人(21)のクロスをダイビングヘッドで押し込んで決勝点を挙げた。

 喜びが体中を突き抜けた。

3連覇達成を告げるホイッスルを聞いた選手たちがピッチ上で重なり合い、歓喜の輪が広がった。MF小笠原が誇らしげに高々と優勝シャーレを掲げる。無数のフラッシュが、栄冠を勝ち取った鹿島イレブンの表情をより一層輝かせた。

「一人一人の勝ちたいという気持ちが上回った。苦しい時期があったけど、みんながチームのためにプレーしたから優勝できたんだと思う」。

決勝弾の興梠がチーム全員の気持ちを代弁した。

 鹿島らしい1─0の勝利だった。前半を終えて0─0。川崎Fは3点をリードして前半を折り返していた。
そのまま引き分け、川崎Fが勝つと逆転で優勝をさらわれる。だが、DF内田が「僕らは勝つことだけを考えた」と言うように、川崎Fの試合の情報は耳に入れずプレーに集中した。

 迎えた後半21分、MF小笠原からパスをうけた内田の右クロスに興梠が体ごと飛び込んでダイビングヘッド。優勝を決めるゴールを叩き込んだ。終盤は浦和の猛攻に押し込まれながら、その1点を守り切った。
小笠原は「きれいに勝ちたかったけどウチは状況に応じた戦い方ができるチーム。みんな勝つためにやるべきことを理解できていた」と胸を張った。

 17戦連続不敗の新記録をつくった前半戦の独走から一転、後半戦は90分以内ではクラブ史上初の5連敗で首位から陥落した。苦しみ抜いて全員で勝ち取った3連覇の味は格別だった。オリヴェイラ監督は今季、主力をほぼ固定して戦った。その起用法に控え選手には不満がくすぶっていた。しかしベテランがチーム崩壊を食い止めた。昨年右ひざを手術した中田は文句も言わず練習に打ち込んで終盤からボランチの定位置に入った。全体練習終了後1人クラブハウスで補強トレを行う時には、出番のない若手に積極的に声をかけた。小笠原が「出られなくても我慢して、みんなに声をかけてくれてたアイツの存在は大きかった」と話すほど貢献度は高かった。

 9月12日の川崎F戦は大雨のため1─3の後半29分で中断した。再開試合が決定すると、クラブには心ない抗議の電話が殺到した。時には泣きながら対応する職員もいた。

「クラブの人たちのためにも負けられないと思った」と内田。

再開試合は2─3で惜敗したが、鹿島本来の姿を取り戻すきっかけとなった。

 来季は4連覇とACL制覇が目標となる。その道のりは険しいが、可能性を感じさせてくれる強さが今の鹿島にはある。


第34節 2009年12月5日
キックオフ:15:30 /試合会場:埼玉スタジアム2002

浦和レッズ 0 (0-0/0-1) 1 鹿島アントラーズ

(得点) 興梠 慎三(後半21分)


浦和レッズ
GK 1 山岸 範宏
DF 6 山田 暢久
DF 2 坪井 慶介
DF 4 田中 マルクス闘莉王
DF 14 平川 忠亮
MF 22 阿部 勇樹
MF 13 鈴木 啓太
MF 34 山田 直輝 後半22分
FW 24 原口 元気 後半25分
FW 11 田中 達也 後半30分
FW 17 エジミウソン

(控え)
GK 23 都築 龍太
DF 26 濱田 水輝
MF 3 細貝 萌
MF 10 ポンテ 後半22分
MF 33 高橋 峻希
FW 15 エスクデロ セルヒオ 後半30分
FW 19 高原 直泰




鹿島アントラーズ
GK 21 曽ヶ端 準
DF 2 内田 篤人
DF 3 岩政 大樹
DF 19 伊野波 雅彦
DF 7 新井場 徹
MF 6 中田 浩二
MF 40 小笠原 満男
MF 10 本山 雅志 後半23分
MF 8 野沢 拓也 後半44分
FW 13 興梠 慎三 後半41分
FW 18 マルキーニョス

(控え)
GK 1 小澤 英明
DF 35 パク チュホ
MF 11 ダニーロ 後半23分
MF 14 増田 誓志
MF 15 青木 剛 後半41分
FW 9 田代 有三 後半44分
FW 34 大迫 勇也

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