火曜日, 6月 08, 2010

ベニテス監督がリバプールを正式に退団「何よりも悲しい」


ベニテス監督がリバプールを正式に退団「何よりも悲しい」
2010年6月4日(金) 12時8分 スポーツナビ

 リバプールは3日、公式サイト上でスペイン人のラフェエル・ベニテス監督の退団が決定したことを発表した。ベニテス監督については、2日に財政難から来シーズンに向けた補強資金がねん出できないクラブの現状に憤慨していることが伝えられたばかりだった。

「この度、ラファエル・ベニテス監督はリバプールの監督を退任することとなった。われわれは、彼がこの6年間でクラブにもたらしてくれた多くの栄光に対し、心から感謝の気持ちを述べるとともに、今後のさらなる活躍を心から祈っている。クラブはこれから新しい監督を探すこととなるが、詳細については、就任が正式に決定した時点で明らかにされる予定だ」

 また、同クラブのマーティン・ブロートン会長は、ベニテス監督への感謝の気持ちを表すとともに、今回の決定が両者にとって最良の選択であったことを強調した。

「04−05シーズンにチャンピオンズリーグ(CL)のタイトルをクラブにもたらしてくれた“ラファ”(ベニテス監督の愛称)の名は、リバプールの歴史に永遠に刻み込まれるだろう。しかしながら、不本意な結果に終わった今シーズンを振り返り、クラブは新たな局面を迎える時期に差し掛かっていることで両者は一致した」

 一方、ベニテス監督も以下の声明を出し、クラブやサポーターへの感謝の気持ちを伝えた。
「リバプールを去るのは、わたしにとって何よりも悲しいことだ。クラブ関係者をはじめ、絶えず努力を惜しまずにわたしに付いてきてくれた選手たちには、心から感謝の言葉を送りたい。ここで過ごした日々は、いつまでもわたしの心の中で生き続けることだろう。

 チームが苦境に陥った時は、いつでもサポーターが大きな応援でわれわれを後押ししてくれた。リバプールというクラブからもらった深い愛情も決して忘れることはできない。『リバプールの監督を務めた』と言える自分を心から誇りに思っている。最後にもう一度、『本当にどうもありがとう』と言いたい。これからも、わたしがいつでも君たちと一緒にいることを覚えていてほしい」

 2004年にリバプールの指揮官として就任したベニテス監督は、そのシーズンのCLでいきなり決勝まで進出すると、2005年5月25日にイスタンブールで行われたミランとの決勝戦では3点のビハインドを跳ね返し、最後はPK戦を制して見事に欧州王座のタイトルを獲得した。同監督は05−06年シーズンのFAカップでもリバプールを優勝に導いたが、プレミアリーグのタイトルには最後まで手が届かなかった。

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