土曜日, 12月 06, 2008

鹿島が2年連続6度目優勝=1シーズン制で初の連覇、12冠!!-Jリーグ



<J1>鹿島、勝負強さ発揮しV決める
毎日新聞 - 2008/12/6 18:10

 ○鹿島1-0札幌●(6日、最終第34節)

 鹿島が勝負強さを発揮し、優勝を決めた。序盤は動きに硬さが見られたが、前半35分に野沢のミドルシュートで先制。その後は札幌の反撃を抑え、3試合連続無失点勝利。札幌は上里がポスト直撃のシュートを放つなど惜しい場面もあったが、1点が遠かった。

 【コメント】 

 ▽札幌・三浦監督 鹿島は優勝するにふさわしいチーム力だった。(退任が決まっているが)札幌の監督を出来たことに感謝している。またピッチに立ちたい希望がある。どこかでやれたら、と思う。

 ▽鹿島・オリベイラ監督 苦しいシーズンを勝ち取ったのが成長の証し。野沢は今季、本調子ではなく、私も(先発を外す)厳しい決断をした。選手ときずなを作るのは難しいが、(抱きついてきて)うれしかった。

 ▽鹿島・小笠原 (客席で中田と並びながら、ベンチ入りできなかった選手全員で観戦し)チーム全員で勝ち取った優勝。こういう舞台で結果を出せたのが、今年のチームの象徴。

 ▽鹿島・内田 去年は必死なだけだったが、今年は勝つために何をするかを意識し、それができた。

 ▽鹿島・岩政 追われる立場で去年とは苦しさも違ったが、去年より強い戦いが出来た。

 ▽鹿島・本山 昨夜はいろんな事を考えて寝付きが悪かった。今年は疲れた。でも、他のチームより、ムラがなかった。

 ▽鹿島・新井場 浮き沈みはあったが、その中で優勝できたのは励みになる。ホッとしたというのが率直な気持ち。 

 ◇不振の野沢が決勝ゴール…鹿島、しぶとく戦い連覇達成

 前半35分。豪快なミドルシュートを突き刺したMF野沢は、チームメートをかき分けて真っ先にオリベイラ監督に抱きついた。普段は寡黙な野沢。今季、不振にあえいだ末の決勝得点に「このチームにいることが誇り」と歓喜した。この日も見せた「しぶとく勝利にくらいつく」チームの強さが、最終節までもつれた混戦から、鹿島を抜け出させた。

 劇的な9連勝で逆転優勝した昨季よりも、「追われる立場」が多かった今季は苦しんだ。対戦相手が守備を固めるケースが増えたが「相手に変化をもたらしたのが成長した点」とオリベイラ監督は振り返る。

 開幕は5連勝。昨季の戦力を維持したチームは、すでに完成の域にあった。だが、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)なども加わり、連戦が豊富な運動量の上に成り立つ連動性をむしばんだ。先発選手を入れ替える策も導入したが、必然的に連係が低下した。

 分岐点は9月28日の清水戦だった。攻守にわたってチームをけん引した小笠原が、直前に今季絶望の重傷を負って目標のACLも敗退。暫定4位で迎えた危機に「中堅世代」が目覚めた。

 小笠原に代わって入った中後が、26歳で同学年の青木と守備的MFでコンビを組み、大黒柱の穴を埋めようと奮闘した。前線ではマルキーニョスと興梠がボールを追い回して守備の負担を軽減。本来の中盤の構成力が復活して清水を撃破し、昨季の9連勝中の一体感がよみがえった。

 ラスト3試合はすべて1-0で競り勝った。中後は「鹿島は常にタイトルを目指さなくてはいけない」と話す。かつての栄光を知る小笠原、本山、曽ケ端、中田ら「黄金世代」は29歳となり、本山は「僕らより青木や中後らが軸になった」。王者のメンタリティーが、次世代に受け継がれていることを示す連覇だった。【江連能弘】

 ○…今季通算21得点の鹿島・マルキーニョスが、クラブ初の得点王に輝いた。開幕前に掲げた目標を達成した32歳は「8年間日本で努力を重ねてきた。誇りに思う」と喜んだ。

 01年に来日して以来、鹿島は5クラブ目となるブラジル人選手。円熟味を増した正確なシュートでゴールを量産し、8月から10月にかけてJ歴代2位となる7試合連続得点も記録。前線での献身的な守備でも連覇に貢献した。


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鹿島が2年連続6度目優勝=1シーズン制で初の連覇-Jリーグ
時事通信 - 2008/12/6 16:31

 サッカーのJリーグ1部(J1)は6日、各地で最終節が行われ、鹿島アントラーズが2年連続6度目の優勝を果たした。2005年に1シーズン制が導入されてからは初の連覇となる。
 第26節から首位を守ってきた鹿島は、札幌ドームでコンサドーレ札幌を1-0で破り、18勝7敗9分けの勝ち点63とした。
 鹿島の連覇は2000年、01年に次いで2度目。1993年のJリーグ開始以降、ナビスコカップ、天皇杯全日本選手権を合わせた鹿島の3大タイトルの獲得数は、12個となった。 


第34節 2008年12月6日

キックオフ:14:30 /試合会場:札幌ドーム

コンサドーレ札幌 0 (0-1/0-0) 1 鹿島アントラーズ

得点:野沢 拓也(前半35分)

戦評:立ち上がりから攻勢に出る札幌は、動きの硬い相手を尻目に猛攻を仕掛ける。右サイドの藤田が幾度も鋭い突破を見せ好機を演出するが、得点には結びつかない。劣勢の展開の中、野沢と本山にボールを収めることで落ち着きを取り戻した鹿島は、前半35分にその野沢が強烈なミドルシュートを決め、待望の先制点を得る。その後も攻め続けた鹿島は、追加点こそ奪えなかったものの、終始にわたって相手を圧倒。最後まで危なげない試合運びを見せ白星を手にした鹿島が、昨季に続いて栄冠に輝いた。


鹿島アントラーズ

GK 21 曽ヶ端 準
DF 2 内田 篤人
DF 3 岩政 大樹
DF 19 伊野波 雅彦
DF 7 新井場 徹
MF 15 青木 剛
MF 16 中後 雅喜
MF 10 本山 雅志 後半29分
MF 8 野沢 拓也 後半42分
FW 13 興梠 慎三
FW 18 マルキーニョス 後半44分

(ベンチ入り選手)
GK 1 小澤 英明
DF 4 大岩 剛
MF 14 増田 誓志 後半29分
MF 23 船山 祐二 後半42分
MF 33 マルシーニョ
FW 9 田代 有三 後半44分
FW 17 佐々木 竜太

観客数: 26220人

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