月曜日, 9月 08, 2008

イングランド、アンドラに勝利もサポーターは不満



2008年9月7日(日) 12時13分 スポーツナビ


 イングランドは6日、ジョー・コールの2得点で2010年ワールドカップ・南アフリカ大会に向けた欧州予選の初戦、対アンドラ戦を制し、ファビオ・カペッロ監督の代表公式戦デビューを白星で飾った。イングランドは前半と後半の開始直後に実力を見せつけた以外これといった見せ場も作れず、48分間の間無得点に抑えられていた。結局、ジョー・コールがセットプレーと見事なトライアングルパスをゴールに結びつけ、守備に徹しゴールチャンスを一度も作れなかったアンドラを屈伏させた。

 ファビオ・カペッロ監督は試合の前日、「一番重要なのは、初戦で勝ち点3ポイントを獲得することだ」と語っていたが、その言葉通り、アンドラ相手に内容の薄いサッカーで3ポイントを手中に収めた。当然、イングランドのサポーターはチームの戦いぶりに満足しなかったようだ。

 序盤、イングランドは圧倒的な強さを見せつけた。試合開始わずか30秒にも満たない時点で、ウォルコットのパスをデフォーがペナルティースポット付近でコントロール。GKコルドの飛び出しが一足遅かったら、早々の先取点が生まれたところだった。
 ウォルコットは右サイドから容赦なく敵陣を襲い、17分にはペナルティーエリア内のルーニーに絶妙のパス。ところが、この決定的な場面で、ルーニーのシュートはゴールを大きく外れてしまった。

 アンドラが“ウォルコット封じ”で応戦すると、イングランドのレベルはライバルと同格にまで低下した。アンドラのダビド・ロドリゴ監督は5人のDFに自陣を守らせた。唯一、前線に送られたフェルナンド・シルバは、ボールを受け取るたびにレスコットとテリーのフィジカルに抑え込まれてしまった。
 試合開始から30分も経つと、イングランドサポーターはついにしびれを切らし、自国代表が相手DFにボールを奪われるたびに、選手をしかり飛ばすようになった。

 後半、カペッロ監督はダウニングに代えてジョー・コールを投入すると、この采配(さいはい)が功を奏した。48分、ランパードのFKをペナルティーエリア内のレスコットが落とすと、走り込んだジョー・コールが見事なボレーシュートで決め、先取点を奪った。
 そのわずか6分後の54分、ジョー・コールが再び決定力を見せ付けた。ペナルティーエリア正面付近のルーニーからの正確なスルーパスを受けたジョー・コールは、飛び出すGKの脇を抜くシュートを決め、イングランドに貴重な2点目が入った。

 追加点を奪った後、イングランドはペースを緩め、ボール回しで時間を稼ぐ作戦に出た。79分、ベッカムが投入されると、試合に多少リズムが戻り、スタジアムも活気を取り戻した。しかし、2点のリードを守ることだけに執着したイングランドのあまりに保守的なサッカーに、サポーターが不満を抱いたことは明らかだ。


Andorra
1 Jesus Luis Koldo Alvarez, 2 Jose Manuel Ayala, 3 Jose Manuel Txema Garcia, 4 Oscar Sonejee Masand (C), 5 Antoni Lima (12 Juli Fernandez, 90+2), 6 Ildefons Lima, 7 Marc Pujol (17 Marc Vales, 90), 8 Marcio Vieira, 9 Fernando Silva (14 Juan Carlos Toscano, 65), 10 Manolo Jimenez, 11 Xavi Andorra.

Substitutes not used
13 Josep Antoni Gomes, 15 Gabriel Riera, 16 Jose Escura, 18 Sergi Moreno

Coach
David Rodrigo

England
1 David James, 2 Glen Johnson, 3 Ashley Cole, 4 Gareth Barry, 5 Joleon Lescott, 6 John Terry (C), 7 Theo Walcott, 8 Frank Lampard (15 David Beckham, 80), 9 Wayne Rooney, 10 Stewart Downing (18 Joe Cole, 46), 11 Jermain Defoe (17 Emile Heskey, 46)

Substitutes not used
12 Paul Robinson, 13 Wes Brown, 14 Wayne Bridge, 16 David Bentley

Manager
Fabio Capello

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