“大迫のサブ”興梠が鹿島救ったロスタイム弾
スポーツニッポン - 2009/3/23 7:01
【鹿島2―1広島】鹿島のFW興梠慎三(22)が“危機1発”だ――。鹿島はJ1第3節最終日の22日、ホームで広島を2―1で下した。先発した新人FW大迫勇也(18)に代わって後半27分から途中出場した興梠が、ロスタイムに決勝ゴール。激化する鹿島のFW争いの中で、先発復帰を大きくアピールした。Jリーグは日本代表のバーレーン戦(28日、埼玉)のために中断。4月4日に再開する。
危機感が生んだゴールだった。同点の後半ロスタイム。小笠原の左CKを岩政が頭で落として、興梠がダイレクトで右足を合わせる。ゴール右に復活の1発が突き刺さった。「結果が必要だったんで点を取りにいこうと思っていた」。早くも訪れたチャンスで見事に答えを出した。
フジゼロックス杯でゴールを決めるなど順調に今季のスタートを切った興梠だが、15日の新潟戦で「自分のプレーができなかった」ことで前半だけで途中交代。18日の上海申花戦ではベンチからも外された。「心が折れた。(頭の中が)真っ白になった」。代わって先発した大迫が1ゴール1アシスト。連日、罰のようなフィジカル練習を課され「筋肉痛です」とコンディションは万全ではなかった。
ベンチ入りが決まった試合前日に気持ちを入れ替えた。「丸刈りにします。(新聞に)書いておいてください。気合を入れてきます」。髪形は“新野人ヘア”のままだったが、心はすっきりしていた。「チャンスはある。取り戻すためにはピッチ上で結果を残すしかない」。ゼロからのスタートを誓って興梠は試合に臨んでいた。
主将の小笠原は「(興梠)慎三も腐ってたら出番はなかった。チームにとってこういうことが大事」とチーム内に競争が生まれることを歓迎した。今後は大迫、田代らとFWのポジション争いがさらに激化する。「はい上がってきます」と話した興梠の復活とともに鹿島がさらに強くなる。
キックオフ:16:00 /試合会場:県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ 2 (1-0/1-1) 1 サンフレッチェ広島
(得点)
鹿島:本山 雅志(前半15分)、興梠 慎三(後半44分)
広島:ストヤノフ(後半16分)
観客数:17492人
鹿島アントラーズ
GK 21 曽ヶ端 準
DF 2 内田 篤人
DF 3 岩政 大樹
DF 19 伊野波 雅彦
DF 35 パク チュホ
MF 40 小笠原 満男
MF 15 青木 剛
MF 10 本山 雅志 後半22分
MF 8 野沢 拓也 後半35分
FW 34 大迫 勇也 後半27分
FW 18 マルキーニョス
(控え)
GK 1 小澤 英明
DF 4 大岩 剛
DF 7 新井場 徹
MF 14 増田 誓志 後半22分
MF 25 遠藤 康 後半35分
FW 9 田代 有三
FW 13 興梠 慎三 後半27分
サンフレッチェ広島
GK 31 佐藤 昭大
DF 24 森脇 良太
DF 2 ストヤノフ
DF 5 槙野 智章
MF 14 ミキッチ
MF 8 森崎 和幸
MF 6 青山 敏弘 後半14分
MF 17 服部 公太
MF 15 高萩 洋次郎 後半14分
MF 10 柏木 陽介
FW 11 佐藤 寿人
(控え)
GK 34 中林 洋次
DF 19 盛田 剛平
DF 35 中島 浩司 後半14分
MF 16 李 漢宰
MF 25 高柳 一誠 後半14分
MF 33 楽山 孝志
FW 18 平繁 龍一
火曜日, 3月 24, 2009
2009 J1 第3節~鹿島vs広島
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