スポーツナビ - 2008/10/12 12:33
写真を拡大 11日にウェンブリー・スタジアムで行われた2010年ワールドカップ・南アフリカ大会の欧州予選で、イングランドはカザフスタン相手に5-1で大勝した。だが、内容的には脆弱(ぜいじゃく)さをのぞかせる試合となった。
先月のクロアチア戦とは対照的に初歩的なミスを繰り返していたイングランドは、ボールをキープしながらも決定的なチャンスを作り出せない時間帯が多かった。スコアの上では大勝を収めたイングランドだが、とりわけ守備のもろさは明白だった。一方のカザフスタンは、スタメンに初出場選手を3人起用し、先月のウクライナ戦のスタメンから7人を入れ替えた大胆なラインナップで試合に臨んだ。
イングランドは序盤から攻撃に出た。試合開始わずか5分で、イングランドは2度のチャンスをつかむ。ウォルコットの右からのクロスにファーサイドのヘスキーが飛び込むが、これはカザフスタンDFキスリツィンが直前で何とかクリア。続くルーニーのボレーシュートは、クロスバーを越えていった。対するカザフスタンは、ヌセルバイェフのシュートで応戦。得点にはならなかったものの、イングランドのDFアップソンを完全に翻弄(ほんろう)した。
バリーとジェラードのパスワークで攻撃の糸口を探すイングランドは、16分に再びチャンスを得る。右サイドのウォルコットがDF2人を抜き、中央へ切れ込んで左足でシュート。だが、これは惜しくもゴールにはつながらなかった。ウォルコットはボールを持つたびにスタンドを沸かせ、ランパードも相手を脅かした。一方で、左サイドのルーニーはほとんど姿を消していた。試合はこの後も主導権を握りゴールを脅かすイングランドに対し、カザフスタンは何とか失点を防いでいるという展開。試合は0-0のまま、前半を終了した。
迎えた後半は、まずカザフスタンがゴールチャンスを得る。右サイドを抜け出したイブライェフのクロスに、ヌセルバイェフがヘディングで合わせたが、ボールをしんでとらえられない。するとイングランドは52分、ランパードの左コーナーキックをファーサイドのリオ・ファーディナンドが頭で合わせ、ついに先制点を奪った。
カザフスタンはヌセルバイェフのシュートで反撃を試みるが、ボールはGKジェームスに阻まれてしまう。イングランドは先制してからも精彩を欠いたものの、再びセットプレーのチャンスをものにする。65分、左サイドでフリーキックを獲得したイングランドは、ランパードがニアサイドにボールを送る。これをヘディングで決めたのは、ルーニーのマークに付いたカザフスタンDFのクシュマだった。
このオウンゴールにより、イングランドはリードを2点に広げるが、相変わらず守備の乱れは続いた。するとカザフスタンは68分、アシュリー・コールの不用意なバックパスを奪ったチーム最年少プレーヤー、クケイェフがシュートを決め、2-1と1点差に詰め寄る。
この失点により雲行きが怪しくなったイングランドだが、ルーニーがようやく目を覚ます。このマンチェスター・ユナイテッドのFWは、まず77分にブラウンの右からのクロスをヘディングで決めると、86分には途中出場のベッカムの右サイドからのフリーキックのこぼれ球を押し込んで連続ゴール。イングランドは試合終了直前にも、ヘスキーの絶妙なパスを受けたデフォーがGKとの1対1を冷静に決め、終わってみれば5-1と大勝した。だが内容的には、15日のベラルーシ戦に向けて不安が残る印象を与えた。
月曜日, 10月 13, 2008
イングランド、カザフスタンに大勝も不満の残る内容
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