土曜日, 6月 28, 2008
金曜日, 6月 27, 2008
W杯アジア最終予選の組み合わせ決定
W杯南アフリカ大会アジア最終予選の組み合わせ抽選会が27日、マレーシアのクアラルンプールで行われた。
[グループA]オーストラリア、日本、バーレーン、ウズベキスタン、カタール
[グループB]韓国、イラン、サウジアラビア、北朝鮮、UAE
最終予選には3次予選各組上位2位までの計10カ国が進出。
最終予選は9月6日から来年6月17日までH&Aで行われる。
各組2位までがW杯出場権を獲得。
3位同士が、H&Aで戦い、勝者が最後の1枠を巡り、オセアニア地区1位とプレーオフを行う。
どちらかというとBが強豪揃いだね。
とりあえずガンバレ日本!!
準決勝:ロシアvsスペイン
6月26日(木)日本時間27:35~
ロシア 0-3 スペイン
EURO 2008準決勝は26日、オーストリアのウィーンで行われ、スペインが後半の3得点でロシアに快勝し、29日の決勝でドイツと対戦することになった。
後半に3得点
雨中での一戦は、0-0で前半を終えたが、50分にスペインがシャビのゴールで先制。
その後も好調なサッカーを続けたスペインは、73分にグイサ、82分にもシルバが加点し、1984年以来の決勝進出を決めた。
29日の決勝では44年ぶりの優勝目指してドイツと対戦する。
ロシアは旧ソ連時代の1988年以来の決勝進出を目指したが、グループリーグでも敗れたスペインに雪辱を果たせずに敗退した。
先発に大幅な動きはなく
スペインのルイス・アラゴネス監督は、イタリアを下した準々決勝と同じ先発メンバーを起用。
イタリア戦で最後のPKを決めたセスク・ファブレガスは再びベンチスタートとなり、2トップはビジャとトレースが出場した。
一方のロシアは、オランダとの準々決勝でコロジンが今大会2度目の警告を受け、この試合には出場停止となった。
攻撃的なチーム同士の争い
今大会、前評判通りの素晴らしい攻撃サッカーを披露しているスペイン。
対するは、準々決勝でオランダを圧倒するなど3連勝で波に乗るロシア。
好調なチーム同士の対戦は序盤、スペインが優勢に試合を進める展開になった。
6分、ビジャのパスからトーレスがシュート。
ロシアのGKアキンフェエフは、至近距離からのシュートをCKに逃れたが、11分にもビジャのミドルがロシア・ゴールを襲った。
ビジャが負傷退場
スペインの鮮やかなパス回しに後手を踏んだロシアだったが、準々決勝でオランダに完勝した実力も、徐々に見せるようになった。
31分にはスペイン陣内での連係から、最後はパブリュチェンコがシュートを放つ。
ボールは惜しくもゴール右に流れたが、スパルタク・モスクワのストライカーはその5分後にもゴールを襲った。
一方のスペインは、不運に見舞われる。
29分にFKを放ったビジャがこのキックの際に負傷し、ファブレガスと交代。
スペインはトーレスを1トップにしたが、これで圧倒的なボール支配率を見せるようになる。
ボレーシュートで先制
50分、このさい配が見事に奏功する。
イニエスタがペナルティーエリア左でパスを受けると、軽やかなステップで相手をかわし、ゴール前に絶妙なボールを入れる。
ここに走りこんできたシャビが、右足のボレーを合わせ、GKの股間を破るシュートを決めた。
リードしたスペインは、すぐに追加点のチャンスを迎えるが、トーレスのシュートは惜しくも枠を外れた。
その後も、イニエスタの絶妙なスルーパスなどでチャンスをつくり、トーレスが再三追加点に迫った。
ロシアのヒディンク監督は、ビリアレトジノフ、シチョフという攻撃的な選手を投入したが、スペインの小気味良いパスサッカーに打開策を見出せなかった。
追加点
高い技術をいかんなく発揮するスペインに、2点目が生まれたのは当然の流れだった。
73分、右サイドからのパスをファブレガスがゴール前に浮き球で折り返す。
守備ラインぎりぎりのポジションでボールを受けたのは、トーレスに代わって出場していたグイサ。
落ち着いたトラップから、冷静なループシュートが決め、リードを2点に広げた。
スペインの勢いはまだ止まらない。
2点目を奪った9分後、左サイドのイニエスタとのパスワークからファブレガスが抜け出す。
アーセナルの21歳がゴール前に正確なクロスを送ると、シルバが得意の左足で3点目を奪った。
グループリーグに続いて3点差でロシアを下したスペインは、1964年以来の欧州王者まであと1勝に迫った。
ロシア
1 イーゴリ・アキンフェエフ
2 ワシリー・ベレズツキー
4 セルゲイ・イグナシェビッチ
9 イワン・サエンコ57
10 アンドレイ・アルシャフィン
11 セルゲイ・セマク
17 コンスタンチン・ズリアノフ
18 ユーリー・ジルコフ
19 ロマン・パブリュチェンコ
20 イーゴリ・セムショフ56
22 アレクサンドル・アニュコフ
控え選手
12 ウラジーミル・ガブロフ
16 ビアチェスラフ・マラフェエフ
3 レナト・ヤンバエフ
5 アレクセイ・ベレズツキー
6 ロマン・アダモフ
13 オレグ・イワノフ
14 ロマン・シロコフ
15 ディニアル・ビリアレトジノフ56
21 ドミトリ・シチョフ57
23 ウラジーミル・ブイストロフ
監督: フース・ヒディンク
スペイン
1 イケル・カシージャス
4 カルロス・マルチェナ
5 カルレス・プジョール
6 アンドレス・イニエスタ
7 ダビド・ビジャ34
8 シャビ・エルナンデス69
9 フェルナンド・トーレス69
11 ホアン・カプデビラ
15 セルヒオ・ラモス
19 マルコス・セナ
21 ダビド・シルバ
控え選手
13 アンドレス・パロプ
23 ペペ・レイナ
2 ラウール・アルビオル
3 フェルナンド・ナバーロ
10 セスク・ファブレガス34
12 サンティ・カソルラ
14 シャビ・アロンソ69
16 セルヒオ・ガルシア
17 ダニエル・グイサ69
18 アルバロ・アルベロア
20 フアニート・グティエレス
22 ルベン・デ・ラ・レド
監督: ルイス・アラゴネス
木曜日, 6月 26, 2008
準決勝:ドイツvsトルコ
6月25日(水)日本時間27:35~
ドイツ3-2トルコ
25日にスイスのバーゼルで行われた準決勝は、ドイツが3-2でトルコに逆転勝ちし、3大会ぶりの決勝進出を決めた。
劇的な決勝点
ザンクト・ヤコブ・パルクで行われた一戦は、トルコが22分にウグル・ボラルの先制点でリードしたが、ドイツも26分にシュバインシュタイガーのゴールで追いついた。
ドイツは多彩な攻撃サッカーを披露したトルコに後手に回る展開が続いたが、79分にクローゼのヘディングで勝ち越し。
86分にはセミフ・シェンテュルクのゴールで追いつかれたが、90分にラームが劇的な決勝点を挙げて勝利。
優勝したEURO 96以来、3大会ぶりの決勝進出を果たした。
29日にウィーンで行われるファイナルでは、ロシア対スペインの勝者と欧州王者を懸けて対戦する。
今大会、驚異の逆転劇を続け4強入りしたトルコだったが、UEFA欧州選手権で初の決勝進出には一歩及ばなかった。
9選手が欠場したトルコ
準々決勝でポルトガルを3-2で退けたドイツは、2ベンチ入り禁止処分を受けていたレブ監督が復帰。
布陣は、ポルトガル戦で機能した4-2-3-1を引き続き採用し、1トップにクローゼ、2列目には左からポドルスキ、バラック、シュバインシュタイガーが並ぶ形になった。
3試合連続の逆転勝ちで勝ち上がってきたトルコでは、4選手が出場停止処分を受けた以外にも、5選手が負傷欠場していた。
苦しい選考を迫られたテリム監督は、守備的MFメフメト・トパルをCBに起用。
中盤の底には出場停止明けのメフメト・アウレリオが戻り、セミフ・シェンテュルクを1トップで起用する4-1-4-1のフォーメーションで大一番に臨んだ。
クロスバー直撃
絶好のコンディションで始まった試合、好調な出足を見せたのは苦戦の予想されたトルコだった。
7分、カズム・カズムがこの試合で初めてのシュートを放つと、その1分後にはハミト・アルトゥントップがラームのミスからチャンスをつかんだ。
ドイツのGKレーマンは素早い出足でボールを押えたが、12分のトルコの攻撃を防ぐにはクロスバーの助けが必要になった。
ロングボールで攻めたトルコは、アイハン・アクマンがゴールライン近くからショートパスをマイナスに送る。
そしてフリーのカズム・カズムが強烈なシュートを放つと、ボールはゴール枠を直撃した。
両国の過去の対戦成績は、ドイツが11勝3敗3分けと圧倒的にリードしている。
だが最近の3試合では、2勝1分けと優位に立つトルコに苦手意識はなかった。
ゴールの応酬
ドイツも20分前にトルコ・ゴール前に攻め込む場面があったが、先制点を奪ったのはトルコ。
スローインからサブリ・サリュオールがクロスを入れると、カズム・カズムが滑り込みながら合わせる。
このシュートはバーを直撃したが、ゴール前にはウグル・ボラルが詰めていた。
フェネルバフチェSKの26歳が押し込むと、レーマンの体の下を抜けてゴールラインを越えた。
しかし今大会の5試合目で初めて先制点を奪ったトルコだったが、リードはわずか4分しか続かなかった。
ドイツの同点ゴールは、今大会でチームの得点源になっている二人の若武者のコンビから生まれた。
ポドルスキが左サイドを突破すると、DFを抜ききらずに低くて速いクロスを送った。
飛び込んできたのは、ポルトガル戦で1得点2アシストの活躍を見せたシュバインシュタイガー。
ポルトガル戦での得点と同様、二アポストで合わせゴール左に決めた。
トルコが優勢
トルコの右SBサブリ・サリュオールは頻繁に攻撃参加し、幾度となく右サイドを疾駆した。
だが守備時にはポジションを空けることも多く、ドイツはこのスペースを突いていく。
一点目も左サイドを攻略したものであったが、34分にもポドルスキがカウンターからGKと1対1の場面をつくった。
だがこれはバーを越えていき、主導権の行方は、再度トルコに流れていった。
38分には右サイドからウグル・ボラルの強烈なFKがレーマンを襲う。
その直後には、サブリ・サリュオールのミドルがゴールに迫った。
たがスコアは1-1のまま前半は終了。
ただシュート数ではトルコが15-3でドイツを圧倒していた。
フリンクスを投入
ドイツのレブ監督は、後半から中盤にフリンクスを投入し、中盤を強化。
55分には、ヒツルスペルガーがわずかにバーを越すシュートを放った。
対するトルコは、右サイドのサブリ・サリュオールとカズム・カズムのコンビネーションで攻める。
そして終盤の劇的な攻防へ、時は刻一刻と迫っていった。
ラームが決勝点
79分、トルコのGKリュシュトゥ・レチベルが、左サイドからのラームのクロスに飛び出す。
そのハイボールには二人のDFも競り合っていたが、頭でとらえたのはクローゼ。
ボールは無人のトルコ・ゴールに決まり、ドイツが勝ち越した。
それでも驚異の粘りを見せるトルコは、この夜も健在だった。
サブリ・サリュオールが右サイドの高い位置でラームをかわし、クロスを入れると、セミフ・シェンテュルクがニアポストで合わせた。
準々決勝のクロアチア戦で劇的な同点ゴールを決めたストライカーは、この日もゴールを奪った。
ただし、この日の逆転劇の主役になったのは、ドイツだった。90分、中盤のヒッケルスベルガーと鮮やかなワンツーで抜け出したラームが左サイドを突破。
バイエルン・ミュンヘンの右SBはGKとの1対1で冷静にシュートを放ち、激戦に終止符を打った。
注:この試合の後半に、国際放送センター内のテレビ波に障害がありました。
要因はいまだ調査中ですが、ウィーンで起こった雷雨の影響によるものと思われます。
後半の放送については放送各社に再度送られます。調査が完了し次第、UEFAから詳細をお伝えいたします。
ドイツ
1 イェンス・レーマン
3 アルネ・フリードリヒ
6 シモン・ロルフェス46
7 バスティアン・シュバインシュタイガー
11 ミロスラフ・クローゼ90+2
13 ミヒャエル・バラック
15 トーマス・ヒツルスペルガー
16 フィリップ・ラーム
17 ペル・メルテザッカー
20 ルーカス・ポドルスキ
21 クリストフ・メッツェルダー
控え選手
12 ロベルト・エンケ
23 レネ・アドラー
2 マルセル・ヤンセン90+2
4 クレメンス・フリッツ
5 ハイコ・ベスターマン
8 トルステン・フリンクス46
9 マリオ・ゴメス
10 オリバー・ノイビル
14 ピオトル・トロショフスキ
18 ティム・ボロウスキ
19 ダビト・オドンコー
22 ケビン・クラニイ
監督: ヨアヒム・レブ
トルコ
1 リュシュトゥ・レチベル
3 ハカン・バルタ
4 ギョクハン・ザン
6 メフメト・トパル
7 メフメト・アウレリオ
9 セミフ・シェンテュルク
16 ウグル・ボラル84
18 カズム・カズム90+2
19 アイハン・アクマン81
20 サブリ・サリュオール
22 ハミト・アルトゥントップ
控え選手
12 トルガ・ゼンギン
2 セルべト・チェティン
5 エムレ・ベロゾール
10 ギョクデニズ・カラデニズ84
11 トュメル・メティン90+2
13 エムレ・ギュンゴル
21 メブリュト・エルディンチ81
監督: ファティ・テリム
火曜日, 6月 24, 2008
準々決勝:スペイン(D1)vsイタリア(C2)
6月22日(日)日本時間27:35~
スペイン 0-0 イタリア (スペインがPK戦で4-2の勝利)
22日にオーストリアのウィーンで行われた準々決勝は、スペインがPK戦でイタリアを破り、24年ぶりの準決勝進出を決めた。
24年ぶりの準決勝進出
スペインが終始有利に試合を進めたが、イタリアの堅守を崩せずに120分が終了した。
迎えたPK戦では、GKカシージャスが2本のシュートをセーブ。
準優勝した1984年以来、24年ぶりの準決勝進出を決めた。
26日にウィーンで行われる試合では、グループリーグで4-1の勝利を収めたロシアと決勝進出を懸けて再戦する。
イタリアは準優勝したEURO 2000以来のベスト4を目指したが、一歩及ばなかった。
イタリア、2選手が出場停止
苦しんだ末に準々決勝進出を決めたイタリアは、累積警告のガットゥーゾ、ピルロを欠いた。
ロベルト・ドナドーニ監督は、この2選手の代わりにアンブロジーニとアクイラーニを中盤に起用し、
それ以外は2-0で勝利したグループリーグのフランス戦と同じ顔ぶれが並んだ。
スペインのルイス・アラゴネス監督は、グループリーグで8強入りを決めた後のギリシャ戦で主力選手を温存し、
この日の大一番には、今大会最多の4得点を挙げているビジャなど主力を万全の状態でピッチに送り出した。
14年ぶりの公式戦
両チームが公式戦で最後に顔を合わせたのは、1994年FIFAワールドカップまでさかのぼる。
主要国際大会では14年ぶりとなる対戦は、静かな立ち上がりを見せた。
ボール支配率では、序盤からスペインが圧倒的に優ったが、なかなかチャンスは生まれない。
9分のビジャのシュートは、イタリアのGKブッフォンが難なくキャッチ。
続いてフェルナンド・トーレスもゴールを狙うが、枠内を外れた。
対するイタリアの初めてのシュートは、19分。
ペロッタがヘディングで合わせるが、カシージャスの正面を突いた。
スペイン優勢
その後もスペインが主導権を握ったまま試合は進んでいくが、ブッフォンを中心にしたイタリアの固い守りを崩せない。
25分にビジャ、31分にもシルバがシュートを放つが、ユベントスに所属する守護神は確実なセーブを見せる。
一方のイタリアは36分にようやくチャンスをつかむ。
カッサーノのクロスにルカ・トニが合わせるも、今大会まだ得点のないストライカーは、フリーのヘディングをマルチェナにブロックされた。
それでもチャンスの数ではスペインが優り、前半の終盤には、トーレスとシルバのシュートが連続してイタリア・ゴールを襲った。
イタリアの好機
後半に入っても、ポゼッションのスペイン、堅守のイタリアという構図に変化はない。
イタリアはCBキエリーニらが体を張ってゴールに鍵をかけ、スペインは自慢のテクニカルな中盤が小気味よくボールをまわす。
だがスコアは動かない。
そしてアラゴネス監督が、この状況を打開するために動いた。
イニエスタとシャビに代えて、カルソラとセスク・ファブレガスを投入。
中盤の2選手を一気に変更したスペインだったが、その直後に絶好機をつかんだのはイタリアだった。
61分、デロッシのミドルシュートがブロックされた後、スペイン・ゴール前が混戦になる。
最後はカモラネージがゴール前からシュートを打ったが、GKカシージャスが懸命に伸ばした左足に阻まれた。
ブッフォンの幸運
終盤に入ってもスペインの攻勢は変わらず、80分すぎには、セナが連続してゴールを狙う。
ブッフォンは最初のFKを簡単にセーブしたが、その後のミドルシュートを後逸。
だがボールはポストに当たった後、ブッフォンの手中に収まり、なんとか難を逃れた。
そして90分が終了し、EURO 2008準々決勝は、3夜連続で延長戦に突入。
その後もスペインが攻める時間帯が多いが、ビジャのシュートは惜しくもゴール右に外れた。
その直後には、イタリアにこの試合で最高の好機が訪れた。
グロッソが右サイドから絶妙のクロスを入れると、途中出場したディ・ナターレが頭で合わせる。
ボールはスペイン・ゴールに向かったが、カシージャスが素晴らしい反応ではじき出した。
そのレアル・マドリーCFの守護神は、PK戦でも本領を発揮する。
過去の不運を払拭
スペインにとって6月22日は、不吉な日だった。
過去の主要国際大会では、同日のPK戦で3度も敗退。
しかしカシージャスは、イタリアのデロッシとディ・ナターレのシュートをセーブ。
イタリアのブッフォンもグイサのPKを止めたが、スペインは5人目のファブレガスが勝利を決めるキックを沈め、準決勝へ進出することになった。
スペイン
1 イケル・カシージャス
4 カルロス・マルチェナ
5 カルレス・プジョール
6 アンドレス・イニエスタ59
7 ダビド・ビジャ
8 シャビ・エルナンデス60
9 フェルナンド・トーレス85
11 ホアン・カプデビラ
15 セルヒオ・ラモス
19 マルコス・セナ
21 ダビド・シルバ
控え選手
13 アンドレス・パロプ
23 ペペ・レイナ
2 ラウール・アルビオル
3 フェルナンド・ナバーロ
10 セスク・ファブレガス60
12 サンティ・カソルラ59
14 シャビ・アロンソ
16 セルヒオ・ガルシア
17 ダニエル・グイサ85
18 アルバロ・アルベロア
20 フアニート・グティエレス
22 ルベン・デ・ラ・レド
監督: ルイス・アラゴネス
イタリア
1 ジャンルイジ・ブッフォン
2 クリスティアン・パヌッチ
3 ファビオ・グロッソ
4 ジョルジョ・キエリーニ
9 ルカ・トニ
10 ダニエレ・デロッシ
13 マッシモ・アンブロジーニ
18 アントニオ・カッサーノ75
19 ジャンルカ・ザンブロッタ
20 シモーネ・ペロッタ58
22 アルベルト・アクイラーニ18 Ex.
控え選手
14 マルコ・アメリア
17 モルガン・デ・サンクティス
5 アレッサンドロ・ガンベリーニ
7 アレッサンドロ・デル・ピエロ18 Ex.
11 アントニオ・ディ・ナターレ75
12 マルコ・ボリエロ
15 ファビオ・クアリアレッラ
16 マウロ・カモラネージ58
23 マルコ・マテラッツィ
監督: ロベルト・ドナドーニ
準々決勝:オランダ(C1)vsロシア(D2)
6月21日(土)日本時間27:35~
オランダ 1-3 ロシア(延長戦で決着)
21日にスイスのバーゼルで行われたUEFA EURO 2008(TM)準々決勝は、ロシアが延長でオランダを下し、4強入りを決めた。
延長戦で2得点
ザンクト・ヤコブ・パルク行われた一戦は、ロシアが56分にロマン・パブリュチェンコのゴールで先制する。
その後は守備を固めカウンターを狙うロシアだったが、追加点のチャンスを生かせず、逆に86分、FKからファン・ニステルローイの同点ゴールを許した。
延長に入ると、再度攻撃的な姿勢を押し出したロシアは、112分にトルビンスキーが勝ち越し点を決めると、116分にもアルシャフィンが試合を決める3点目。
UEFA欧州選手権では、準優勝した旧ソ連時代の1988年大会以来、初めての準決勝進出を決め、
26日にウィーンで行われる準決勝でスペイン対イタリア戦の勝者と対戦することになった。
一方のオランダは、3大会連続の準決勝進出を逃した。
オランダ、主力選手が復帰
オランダは、グループリーグでイタリア、フランスに快勝した時と同じメンバーが先発。
ファン・ニステルローイ、スネイデルなど主力選手が出場した。
絶好のコンディションで始まった試合は、劣勢を予想されたロシアが主導権を握る。
序盤からジルコフのFK、コロジンのミドルで先制点に迫る。
8分にも絶好のチャンスをつかむが、パブリュチェンコのヘディングはゴール枠をとらえることができなかった。
オランダの攻撃力
グループリーグの3試合で9得点を記録したオランダは今大会、圧倒的な攻撃力を発揮してきた。
しかし、ロシアの守備陣は、素早いプレスで“オランイェ(オランダ代表の愛称)”にスペースを与えない。
それでもオランダは、徐々にリズムをつかみ始めた。
19分、相手DFを巧みにかわしたスネイデルがシュート。
26分にはCKの後、エンヘラールのシュートが惜しくもゴール右に外れた。
その2分後には、右サイドで獲得したFKをファン・デル・ファールトがけり、ファン・ニステルローイがさわればゴールという場面もあった。
しかし、グループ初戦のスペイン戦で4失点をした後、2試合を完封したロシアの守備陣はこの攻撃をなんとかしのいだ。
ほぼ互角の数字
ロシアも30分すぎに連続して好機をつかんだ。
逆襲から左サイドを崩し、アルシャフィンが至近距離からシュート。
オランダのGKファン・デル・サールは、懸命のセーブでCKに逃れた。
その直後にも、コロジンが強烈なミドルで2度、ゴールを襲った。
一方、オランダにも好機が生まれる。
37分、右サイドでコロジンをかわしたファン・ニステルローイがシュートし、アキンフェエフは懸命のセーブでこれを防いだ。
ロシアは44分にも危機を迎える。
DFのミスパスを自陣ペナルティーエリア近くでパスをファン・デル・ファールトに奪われ強烈なシュートを浴びたが、守護神アキンフェエフが正面のボールをはじいた。
ボール支配率、シュート、チャンス数など、両チームはほぼ互角の形で前半を終了した。
パブリュチェンコが先制
オランダのマルコ・ファン・バステン監督は、後半からカイトに代えてファン・ペルシを投入。
アーセナルFCの24歳は、出場直後にボレーシュートで先制点に迫った。
一方のロシアはその後も鋭いショートカウンターを仕掛け、得点の香りを漂わせていた。
そしてアルシャフィンのFKが惜しくも外れた直後、待望の先制点が生まれる。
セマクがアルシャフィンのパスから左サイドを抜け出し、左足からの絶妙なクロスを入れると、飛び込んできたパブリュチェンコが左足で合わせて均衡を破った。
終盤の同点ゴール
オランダも同点ゴールを目指して懸命に攻め続けるが、守勢に入ったロシア相手にチャンスをつくれない。
逆にゴールに近づいたのはロシアだった。
アニュコフ、パブリュチェンコらが次々に追加点に迫り、83分にもあと一歩で勝負を決める追加点を挙げそうになった。
その3分後、ロシアは再三の逸機を一時的に後悔することになる。
オランダは敵陣の左サイドでFKを獲得。
スネイデルがファーサイドにボールを送ると、DFに競り勝ったファン・ニステルローイが頭で決めた。
トロビンスキーが勝ち越し点
前日のクロアチア対トルコ戦に続いて、準決勝は延長戦に持ち込まれたが、2夜連続のPK戦にはならなかった。
延長戦に入ってからも次々と決定機をつかむロシアは、パブリュチェンコのシュートがクロスバーを直撃するなど、惜しい場面をつくりだす。
そして延長戦後半22分、切れ味鋭いドリブルで終始オランダDF陣を翻弄していたアルシャフィンが、左サイドを攻め上がり浮き球のクロスを上げる。
GKファン・デル・サールの頭上を越えたボールに、ファーサイドに駆け込んだトルビンスキーがポスト際に押し込んで待望の勝ち越し点を挙げる。
さらにその4分後には、右サイドを抜け出したアルシャフィンが、鋭いシュートでファン・デル・サールを破り、試合を決めた。
オランダ
1 エドウィン・ファン・デル・サール
2 アンドレ・オーイエル
4 ヨリス・マタイセン
5 ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト
8 オルランド・エンヘラール62
9 ルート・ファン・ニステルローイ
10 ベスレイ・スネイデル
17 ナイジェル・デヨング
18 ディルク・カイト46
21 ハリド・ブラルズ54
23 ラファエル・ファン・デル・ファールト
控え選手
13 ヘンク・ティメル
16 マールテン・ステケレンブルフ
3 ヨン・ハイティンガ54
6 デミー・デ・ゼーウ
7 ロビン・ファン・ペルシ46
11 アリエン・ロッベン
12 マリオ・メルヒオット
14 ビルフレト・バウマ
15 ティム・デ・クレル
19 クラース・ヤン・フンテラール
20 イブラヒム・アフェライ62
22 ヤン・フェネホール・オブ・ヘッセリンク
監督: マルコ・ファン・バステン
ロシア
1 イーゴリ・アキンフェエフ
4 セルゲイ・イグナシェビッチ
8 デニス・コロジン
9 イワン・サエンコ81
10 アンドレイ・アルシャフィン
11 セルゲイ・セマク
17 コンスタンチン・ズリアノフ
18 ユーリー・ジルコフ
19 ロマン・パブリュチェンコ25 Ex.
20 イーゴリ・セムショフ69
22 アレクサンドル・アニュコフ
控え選手
12 ウラジーミル・ガブロフ
16 ビアチェスラフ・マラフェエフ
2 ワシリー・ベレズツキー
3 レナト・ヤンバエフ
5 アレクセイ・ベレズツキー
6 ロマン・アダモフ
7 ドミトリ・トルビンスキー81
13 オレグ・イワノフ
14 ロマン・シロコフ
15 ディニアル・ビリアレトジノフ69
21 ドミトリ・シチョフ25 Ex.
23 ウラジーミル・ブイストロフ
監督: フース・ヒディンク
日曜日, 6月 22, 2008
準々決勝:クロアチア(B1)vsトルコ(A2)
6月20日(金)日本時間27:35~
クロアチア 1-1 トルコ(延長戦後、トルコがPK戦に3-1で勝利)
EURO 2008準々決勝は20日、オーストリアのウィーンで1試合を行い、トルコがPK戦でクロアチアを下した。
3試合連続の逆転勝利
グループリーグのスイス戦、チェコ戦に続き、トルコがまたしても起死回生の逆転劇を演じた。
エルンスト・ハッペル・シュタディオンで行われた一戦は、優勢に試合を進めたクロアチアが好機を生かせないまま延長戦に突入。
クロアチアは118分にクラスニッチのゴールで勝利を手にしたかに見えたが、トルコもその3分後のロスタイムにセミフ・シェンテュルクのゴールで同点とし、勝負はそのままPK戦に突入。
4人のキッカーのうち3選手が決められなかったクロアチアに対し、トルコは3人のキッカーがすべて成功。
UEFA欧州選手権で初の4強入りを決め、24日にバーゼルで行われる準決勝でドイツと対戦することになった。
トルコは6選手が欠場
グループリーグを3連勝で突破したクロアチアは、2-1で勝った2戦目のドイツ戦と同じ先発メンバーを起用してきた。
一方、トルコは出場停止と負傷で合計6選手が欠場。
ファティ・テリム監督は、チェコ戦で退場処分を受けたGKボルカン・デミレルの代役にレチベルを起用するなど、苦しい選手選考を迫られた。
それでも、チェコ戦で2得点を挙げたニハト・カフベジ、ハミト・アルトゥントップなどは先発メンバーに名を連ねた。
クロスバー直撃
満員の観衆を集めた試合は、両チームともに5分前後に最初のチャンスを迎えた。
トルコはハミト・アルトゥントップが惜しいミドルシュートを放つ。
対するクロアチアは、左サイドでタキティッチがボールを奪取し、最後はスルナがゴールに迫った。
序盤は互角の展開になったが、クロアチアは19分に絶好の先制機をつかむ。
スルナのスルーパスから抜け出したモドリッチが右サイドからクロス。
しかし、ゴールを目前にしたオリッチのシュートは、クロスバーをたたき、リバウンドを狙ったクラニチャルのヘディングも、ゴールバーを越えた。
12年前はクロアチアが勝利
チャンスを逃したクロアチアだったが、その後も攻撃の手を緩めない。
特にラキティッチが主導権を握る左サイドは、攻撃の起点になった。
一方のトルコも、シャンルのドリブルで攻める場面もあったが、クロアチアの堅守の前になかなか好機をつくれない。
38分にトパルが放ったロングシュートも、わずかにゴール右にそれた。
両チームはEURO 96のグループリーグでも対戦。
12年前はクロアチアが終盤のゴールで1-0の勝利を収めたが、この日の一戦も接戦になった。
クロアチアの好機
後半最初のチャンスはクロアチアに訪れた。
50分、ロングボールからオリッチがゴールに迫ると、前進してきたGKレチベルをかわして頭でシュート。
ボールは無人のゴール前に流れたが、トルコ守備陣は懸命のクリアで危機を回避した。
攻め続けるクロアチアだが、先制点は遠い。
57分には中盤での連係からクラニチャルが抜けたが、シュートはレチベルの正面を突いた。
また63分のオリッチのシュートも、オフサイドの判定。緊迫した試合は終盤を迎えていく。
クロアチア攻勢
こう着状態を打開するため、最初に動いたのはクロアチアだった。
スラベン・ビリッチ監督は、MFクラニチャルに代えてFWムペトリッチを投入。
70分には、オリッチとのワンツーから抜け出したラキティッチがシュートを打つが、ゴールを目前にしながらも決めることができない。
そして84分、スルナがカーブをかけた素晴らしいFKを放つも、レチベルが鮮やかなセーブでゴールを守った。
トルコの守護神は、終盤にもオリッチ、スルナのシュートを阻止。
トルコは攻撃の糸口をつかめなかったが、守備陣の活躍で延長戦へ持ち込んだ。
118分に先制点
トルコは延長戦に入ると、徐々に相手陣内に攻め入るようになる。
だが、シェンテュルクとシャンルのシュートは、惜しくもゴール枠をとらえられない。
均衡が破れたのは延長戦の残り時間が2分になった時だった。トルコゴールの混戦から右サイドにボールが流れる。
レチベルがこれを追いかけるも、先に追いついたモドリッチがクロスを上げる。
そして中央のクラスニッチがほぼ無人のゴールへ、ヘディングを決めた。
ロスタイムに同点
だがグループリーグのスイス、チェコとの2試合で、奇跡の逆転勝利を見せてきたトルコはあきらめなかった。
1分の表示があったロスタイムが切れる直前、レチベルが前線へロングフィードを送ると、クロアチアのペナルティーエリア内は混戦となる。
これを拾ったセミフ・シェンテュルクがこぼれ球をシュートすると、ボールはクロアチアDFに当たった後、ゴール左隅に決まった。
土壇場のゴールで追いついたトルコの勢いは、PK戦になっても止まらなかった。
先攻のクロアチアは、1人目のモドリッチ、3人目のラキッチが失敗。
一方のトルコは3選手全員がキックを成功させ、最後はレチベルがクロアチアの4人目、ペトリッチのシュートをセーブし、驚異的な粘りで準決勝進出を決めた。
クロアチア
1 スティペ・プレティコサ
3 ヨシプ・シムニッチ
4 ロベルト・コバチ
5 ベルダン・チョルルカ
7 イバン・ラキティッチ
10 ニコ・コバチ
11 ダリヨ・スルナ
14 ルカ・モドリッチ
18 イビツァ・オリッチ7 Ex.
19 ニコ・クラニチャル65
22 ダニエル・プラニッチ
控え選手
12 マリオ・ガリノビッチ
23 ベドラン・ルニェ
2 ダリオ・シミッチ
6 フルボエ・ベイッチ
8 オグニェン・ブコエビッチ
9 ニコラ・カリニッチ
13 ニコラ・ポクリバチ
15 ダリオ・クネジェビッチ
16 イェルコ・レコ
17 イバン・クラスニッチ7 Ex.
21 ムラデン・ペトリッチ65
監督: スラベン・ビリッチ
トルコ
1 リュシュトゥ・レチベル
3 ハカン・バルタ
4 ギョクハン・ザン
6 メフメト・トパル76
8 ニハト・カフベジ27 Ex.
14 アルダ・トゥラン
15 エムレ・アシュク
17 トゥンジャイ・シャンル
18 カズム・カズム61
20 サブリ・サリュオール
22 ハミト・アルトゥントップ
控え選手
12 トルガ・ゼンギン
2 セルべト・チェティン
5 エムレ・ベロゾール
9 セミフ・シェンテュルク76
10 ギョクデニズ・カラデニズ27 Ex.
11 トュメル・メティン
13 エムレ・ギュンゴル
16 ウグル・ボラル61
19 アイハン・アクマン
21 メブリュト・エルディンチ
監督: ファティ・テリム
土曜日, 6月 21, 2008
準々決勝:ポルトガル(A1)vsドイツ(B2)
6月19日(木)日本時間27:35~
ポルトガル 2-3 ドイツ
19日にスイスのバーゼルで行われた準々決勝は、ドイツが3-2でポルトガルを下し、3大会ぶりの4強入りを決めた。
シュバインシュタイガーが活躍
2年前のFIFAワールドカップ3位決定戦で対戦した両国の一戦は、見ごたえのある好ゲームになった。
22分、ドイツのシュバインシュタイガーが先制すると、26分にもクローゼがヘディングシュートで追加点を挙げる。
ポルトガルも40分にヌノ・ゴメスの得点で追い上げたが、61分のバラックのシュートで突き放された。
終始、バランスの良いサッカーを続けたドイツは、ポルトガルの反撃をポスティガの1点だけに抑え、優勝したEURO 96以来の4強入りを決めた。
25日にバーゼルで行われる準決勝では、クロアチア対トルコ戦の勝者と対戦する。
一方のポルトガルは、3大会連続の4強進出が実現しなかった。
ベンチ入り禁止処分
グループリーグ突破を決めた16日のオーストリア戦で退席になったドイツのヨアヒム・レブ監督はベンチ入り禁止処分を受けたため、
アシスタントコーチのハンス・ディーター・フリック氏がチームを指揮した。
負傷したフリンクスの代わりには、ロルフェスが今大会初出場を果たし、ヒツルスペルガーと守備的MFを担った。
出場停止処分を終えたシュバインシュタイガーは、バラックと、今大会で3得点を挙げているポドルスキとともに、2列目から1トップのクローゼを支える。
一方、準々決勝進出を決めた後のスイス戦で主力を温存したポルトガルは、ロナルドら主力選手が復帰。
グループリーグで連勝した最初の2試合と同じ先発メンバーをそろえた。
そして試合前から、両国のサポーターがスタンドを埋め尽くし、絶好のコンディションでキックオフの笛が吹かれた。
ボール支配率ではドイツ
序盤は互角の展開だった。
ドイツはボール支配率こそ高いが、相手の出方をうかがっているようで、攻撃に鋭さは見られない。
対するポルトガルは、15分のシマンのシュートを足がかりにチャンスをつくりはじめる。
ロナウドがスルーパスに抜け出しそうになり、その直後には、右サイドからボジングワが絶妙のクロスを入れた。
だが中央のデコは決め切れなかった。
ポルトガルがこれらのチャンスを逃したあと、ドイツが一気に2得点を奪うことになる。
4分間に2得点
22分、中盤でバラックとの絶妙のワンツーを決めたポドルスキが左サイドを抜け出す。
バイエルン・ミュンヘンの23歳は、ゴールライン近くまで駆け上がりクロスを送る。
ペナルティーエリア内に走り込んだシュバインシュタイガーは、右足で豪快に合わせ先制点を奪った。
ポルトガルのスコラーリ監督は試合前、ドイツの高さを警戒していたが、先制点を許した4分後には指揮官の懸念が現実になる。
ポルトガル陣内でFKを獲得したドイツは、シュバインシュタイガーがゴール前に浮き球を入れる。
絶妙なタイミングでマークを外したクローゼが空中戦を制し、フリーでヘディングを放つ。
GKリカルドは懸命のセーブを試みたが、止めることはできなかった。
ヌノ・ゴメスのゴールで反撃
一気に2点のリードを奪われたポルトガルが不運に見舞われる。
中盤で献身的なプレーを続けたモウティーニョが負傷退場してメイレレスと交代。
だが前回大会の準優勝国も引き下がらない。
40分、メルテザッカーをかわしたロナルドがドリブルでゴールへ突進しシュートを放つ。
これはドイツのGKレーマンにセーブされたが、リバウンドに反応したヌノ・ゴメスが蹴り込み、
懸命のクリアを試みたメッツェルダーに当って決まった。
そして試合はドイツの1点リードで、後半に持ち越されることとなった。
バラックが3点目
試合が再開すると、同点を狙うポルトガルが積極的に攻めるも、なかなか相手ゴールに近づけず、遠目からのシュートを狙うばかり。
それでも57分には決定機を迎えた。
シマンのCKをデコがバックヘッドで流すと、ぺぺが飛び込む。
しかしこの至近距離からのヘディングは、ゴールバーを越えていった。
この絶好機を逃がした後、ポルトガルはセットプレーから失点する。
前半にポルトガルを襲った事態は、その4分後にも繰り返された。
ドイツは左サイドでラームが倒されてFKを獲得した。
ゴール前にボールを入れたのは、この試合で1得点2アシストを記録するシュバインシュタイガー。
バラックは、チェルシーのチームメート、パウロ・フェレイラとの競り合いに勝つと、鮮やかなヘディングシュートを決めた。
反撃も及ばず
再び2点を追いかけることになったスコラーリ監督は、ヌノ・ゴメスに代えてナニを投入し、ロナルドを中央に移し反撃を試みる。
その後に得た、FKの場面ではマンチェスターUのウィンガーがけるも、大きく枠を外れた。
ペティートのミドルシュートもレーマンの確実なセーブに阻止された。
しかし87分、ポスティガがともに途中出場したナニのクロスを頭で決める。
再び1点差としたポルトガルはその後も必死に同点ゴールを狙ったが、残された時間はあまりにも少なかった。
ポルトガル
1 リカルド
2 パウロ・フェレイラ
4 ボジングワ
7 クリスティアーノ・ロナルド
8 ペティート73
10 ジョアン・モウティーニョ31
11 シマン
15 ペペ
16 リカルド・カルバリョ
20 デコ
21 ヌノ・ゴメス67
控え選手
12 ヌノ
22 ルイ・パトリシオ
3 ブルーノ・アルベス
5 フェルナンド・メイラ
6 ラウール・メイレレス31
9 ウーゴ・アルメイダ
13 ミゲル
14 ジョルジェ・リベイロ
17 リカルド・カレスマ
18 ミゲル・ベロゾ
19 ナニ67
23 エルデル・ポスティガ73
監督: ルイス・フェリペ・スコラーリ
ドイツ
1 イェンス・レーマン
3 アルネ・フリードリヒ
6 シモン・ロルフェス
7 バスティアン・シュバインシュタイガー83
11 ミロスラフ・クローゼ89
13 ミヒャエル・バラック
15 トーマス・ヒツルスペルガー73
16 フィリップ・ラーム
17 ペル・メルテザッカー
20 ルーカス・ポドルスキ
21 クリストフ・メッツェルダー
控え選手
12 ロベルト・エンケ
23 レネ・アドラー
2 マルセル・ヤンセン89
4 クレメンス・フリッツ83
5 ハイコ・ベスターマン
8 トルステン・フリンクス
9 マリオ・ゴメス
10 オリバー・ノイビル
14 ピオトル・トロショフスキ
18 ティム・ボロウスキ73
19 ダビト・オドンコー
22 ケビン・クラニイ
監督: ハンス・ディーター・フリック
木曜日, 6月 19, 2008
グループD:ロシアvsスウェーデン
6月18日(水)日本時間27:35~
ロシア 2-0 スウェーデン
UEFA EURO 2008(TM)準々決勝進出を懸けたグループDの最終戦は18日、オーストリアのインスブルックで行われ、ロシアがスウェーデンに完勝し、8強入りを決めた。
初の準々決勝進出
序盤から積極的に攻め続けたロシアは、24分にパブリュチェンコのゴールで先制すると、50分にはアルシャフィンが追加点を挙げた。
ソ連解体以降、ロシアとしては主要国際大会初となるグループリーグ突破を決め、22日にスイスのバーゼルで行われる準々決勝ではオランダと対戦する。
引き分けでも2大会連続のグループリーグ突破が決まる状況にあったスウェーデンは、スピード豊かなロシアのサッカーに対抗できなかった。
アルシャフィンが初出場
両チームは1勝1敗でグループリーグ最終戦を迎えたが、ロシアは得失点差で劣っていたため、準々決勝に進出するには勝利が絶対条件だった。
ロシアのフース・ヒディンク監督は、出場停止処分明けのFWアルシャフィンを先発で起用した。
トルビンスキーはベンチスタートとなり、ギリシャを1-0で下した試合からの変更は1選手のみ。
一方のスウェーデンは、ひざの負傷で出場が危ぶまれていたイブラヒモビッチが先発し、1-2で惜敗したグループリーグ第2戦のスペイン戦と同じ先発メンバーが顔をそろえた。
ロシアが攻勢
開始直後は互角の展開だったが、勝利が必要なロシアがすぐに主導権を握る。
13分にはアルシャフィンがフリーでヘディングシュートを放ち、2分後にも、右サイドからのクロスがスウェーデンゴール前を横切った。
ロシアは過去5度のスウェーデン戦で勝ち星を挙げたことがなかったが、この日は中盤の素早いプレスと堅守で試合を優勢に進めた。
好調な司令塔
ロシアのヒディンク監督は試合前、アルシャフィンが実戦から遠ざかっている点を懸念していたが、
今季のUEFAカップでFCゼニト・サンクトペテルブルクの優勝に貢献した司令塔は、そんな心配をものともしなかった。
20分すぎには左足で強烈なシュートを放ち、スウェーデンのGKイサクソンを脅かした。
このプレーで獲得したCKからは、ジルコフがボレーシュート。
ボールは惜しくもゴール右に外れたが、次々にチャンスをつくるロシアが先制点を挙げるのは時間の問題だった。
鮮やかな先制点
24分、相手陣の右サイドでボールを奪ったロシアは、アルシャフィンが前方へパスを送る。
そしてアニュコフと細かいパスをつないだズリアノフが、ゴール前にグラウンダーのクロスを入れると、中央のパブリュチェンコが右足で決めた。
ヒディンク監督は攻撃的なサッカーを約束していたが、ロシアは指揮官の言葉通り、1点に満足しなかった。
先制した直後も、ビリアレトジノフが二度、鋭いシュートを放つ。
また36分には再び右サイドでボールを奪うと、素早いパス回しでゴールに迫り、パブリュチェンコのシュートはポストを直撃。
さらにジルコフの強烈なロングシュートがイサクソンを襲った。
劣勢に立たされたスウェーデンも、何度かチャンスをつかんでいた。
27分のラーションの豪快なバックヘッドは、クロスバーを叩く。
また前半終了直前に、リュングベリと、イブラヒモビッチがつかんだ絶好機も、ロシアのGKアキンフェエフにセーブされた。
後半開始直後に加点
前半に多くの得点機会を得ていたロシアは、後半の最初のチャンスで追加点を挙げた。
スウェーデンのFKのボールを奪うと、鮮やかなショートパスで攻め上がる。
最後は左サイドからジルコフがゴール前のアルシャフィンへ渡り、ロシアの10番は右足でゴール隅に決めた。
予想外の展開に落ち着きを失ったのか、スウェーデンの反撃は精彩を欠く。
イブラヒモビッチとエルマンデルが放ったシュートも、アキンフェエフに難なくセーブされた。
快挙達成
終盤もロシアに追加点のチャンスが次々に生まれた。
アルシャフィンが単独で抜け出し、あと一歩でオウンゴールという場面をつくる。
さらに試合終了直前にはズリアノフのシュートがポストに阻まれた。
それでも、ロシアの選手たちが(ソ連解体以降)同国初の準々決勝進出を喜ぶには2点で十分だった。
ロシア
1 イーゴリ・アキンフェエフ
4 セルゲイ・イグナシェビッチ
8 デニス・コロジン
10 アンドレイ・アルシャフィン
11 セルゲイ・セマク
15 ディニアル・ビリアレトジノフ66
17 コンスタンチン・ズリアノフ
18 ユーリー・ジルコフ
19 ロマン・パブリュチェンコ90
20 イーゴリ・セムショフ
22 アレクサンドル・アニュコフ
控え選手
12 ウラジーミル・ガブロフ
16 ビアチェスラフ・マラフェエフ
2 ワシリー・ベレズツキー
3 レナト・ヤンバエフ
5 アレクセイ・ベレズツキー
6 ロマン・アダモフ
7 ドミトリ・トルビンスキー
9 イワン・サエンコ66
13 オレグ・イワノフ
14 ロマン・シロコフ
21 ドミトリ・シチョフ
23 ウラジーミル・ブイストロフ90
監督: フース・ヒディンク
スウェーデン
1 アンドレアス・イサクソン
2 ミカエル・ニルソン79
3 オロフ・メルベリ
4 ペッター・ハンソン
5 フレドリク・ストール
8 アンデルス・スベンソン
9 フレドリク・リュングベリ
10 ズラタン・イブラヒモビッチ
11 ヨハン・エルマンデル
17 ヘンリク・ラーション
19 ダニエル・アンデション56
控え選手
12 ラミ・シャーバン
13 ヨハン・ビランド
6 トビアス・リンデロート
7 ニクラス・アレクサンデション
14 ダニエル・マイストロビッチ
15 アンドレアス・グランクビスト
16 キム・シェルストレーム56
18 セバスチャン・ラーション
20 マルクス・アルベック79
21 クリスティアン・ビルヘルムソン
22 マルクス・ロゼンベリ
23 ミカエル・ドルシン
監督: ラーシュ・ラガーベック
グループD:ギリシャvsスペイン
6月18日(水)日本時間27:35~
ギリシャ 1-2 スペイン
敗退が決まっているギリシャが、ハリステアスの先制点で今大会チーム初ゴールを決めるも、デ・ラ・レドとグイサのゴールでスペインが3連勝を飾った。
ザルツブルクでの一戦は、グイサとデ・ラ・レドの代表初ゴールで、控えメンバー主体のスペインが2-1で勝利し、前回王者のギリシャは全敗で大会を後にした。
逆転
前半終了間際にハリステアスのヘディングでギリシャが先制するも、後半に活気づいたスペインは、61分にグイサが頭で落としたボールをデ・ラ・レドが豪快に叩き込み同点。
そして試合終了2分前にガルシアのクロスにグイサが頭で合わせ、スペインが逆転勝利を収め、グループリーグ3連勝を飾った。
ニコポリディスの緊張
すでに両チームのグループDの順位は確定しており、オーストリアに普段より遅い夏がやって来たこともあって、ザルツブルクは学期末のようなムードに包まれていた。
この日ギリシャの主将を務めた37歳のGKニコポリディスは、ロシア戦でミスを犯して敗退が決まった直後に代表引退を表明しており、ちょうど卒業式と呼ぶには相応しかった。
そのニコポリディスはこの試合に臨むにあたり、少し緊張していたかもしれないが、すぐにそれは和らげられた。
彼のゴール裏に陣取ったギリシャサポーターの大声援は鳴り止む気配を見せず、序盤はニコポリディスにピンチらしいものはなかった。
イニエスタの絶妙なパスを受けたグイサが、フリーだったことに気付かずやわらかいクロスを上げると、ギリシャのGKはこれを難なくキャッチした。
シャビ・アロンソの一撃
だがこれを攻撃サッカーの幕開けと呼ぶには早すぎた。
早期敗退が決まったギリシャは、カラグニスとサルピンギディスという強力な武器を擁するも、慎重な立ち上がりを見せる。
ガルシアとセスクがそれを利用していたかは分からないが、序盤はスペインがボールポゼッションで勝る。
そして、徐々にそれがチャンスとして表れ始めた。
GKニコポリディスのポジションが少し前掛かりになっていたのを見たシャビ・アロンソが、ハーフウェイラインの手前からシュートを狙う。
過去に何本か自陣からのゴールを決めているリバプールFCのMFが得意のシュートを披露すると、GKニコポリディスが慌てて戻るなか、ボールはわずかにポストの横に外れた。
ハリステアスの先制点
EURO 2004を制した際のレーハーゲル監督のチームも攻撃的だったとは言い難く、それよりも相手の攻撃を上手く抑え、わずかなチャンスを生かしてゴールを決めていた。
その得点源となっていたのがセットプレーだった。
そして今回も全く同じことをやって見せた。
前半42分、カラグニスのFKをフリーのハリステアスがゴール左上にヘディングシュートを突き刺したのだ。
転機
先制されたスペインは、後半開始早々に同点のチャンスを得る。
スペースを与えられたシャビ・アロンソが強烈なシュートを放つも、GKの触れなかったボールはポストに直撃して得点には至らなかった。
失点を免れたギリシャだが、その運も長続きはしなかった。
61分、デ・ラ・レドが強烈なシュートをギリシャのゴールに叩き込み、スペインが同点に追いつく。
その後は両チームともチャンスをつくったが、最後にネットを揺らしたのはグイサだった。
22日にウィーンでの準々決勝イタリア戦を控えるスペインは、無傷の3連勝でグループDを終了。
一方のギリシャは、3連敗で大会を後にする。
ギリシャ
1 アントニス・ニコポリディス
4 ニコス・スピロプロス
5 トライアノス・デラス
6 アンゲロス・バシナス
9 アンゲロス・ハリステアス
10 ヨルゴス・カラグニス74
11 ルーカス・ビントラ
14 ディミトリス・サルピンギディス86
16 ソティリス・キルギアコス62
20 ヤニス・アマナティディス
21 コスタス・カツラニス
控え選手
12 コスタス・ハルキアス
13 アレクサンドロス・ツォルバス
7 ヨルゴス・サマラス
8 ステリオス・ヤナコプロス86
18 ヤニス・グーマス
19 パラスケバス・アンザス62
22 アレクサンドロス・ジオリス74
23 ニコス・リベロプロス
監督: オットー・レーハーゲル
スペイン
23 ペペ・レイナ
2 ラウール・アルビオル
3 フェルナンド・ナバーロ
6 アンドレス・イニエスタ58
10 セスク・ファブレガス
14 シャビ・アロンソ
16 セルヒオ・ガルシア
17 ダニエル・グイサ
18 アルバロ・アルベロア
20 フアニート・グティエレス
22 ルベン・デ・ラ・レド
控え選手
1 イケル・カシージャス
13 アンドレス・パロプ
4 カルロス・マルチェナ
5 カルレス・プジョール
7 ダビド・ビジャ
8 シャビ・エルナンデス
9 フェルナンド・トーレス
11 ホアン・カプデビラ
12 サンティ・カソルラ58
15 セルヒオ・ラモス
19 マルコス・セナ
21 ダビド・シルバ
監督: ルイス・アラゴネス
グループ死:フランスvsイタリア
6月17日(火)日本時間27:35~
フランス 0-2 イタリア
アンドレア・ピルロのPKとダニエレ・デロッシのゴールで、イタリアがベスト8入りを決めた。
世界王者のイタリアが、17日のレツィグルント・シュタディオンでのフランス戦に2-0で快勝し、準々決勝進出を決めた。
同時刻に行われたもう1試合では、オランダが同じく2-0でルーマニアを下した。
ピルロのPK
グループCの2位で最終節を迎えていたルーマニアは、既に突破を決めているオランダに勝利すれば、フランス対イタリアの試合結果に関係なく、ベスト8入りが決まる状況にあった。
だがルーマニアが敗れると、FIFAワールドカップの決勝同様イタリアがフランスを下し、2位でグループ突破を決めた。
またしてもイタリアの前に屈したフランスはグループ4位に沈んだ。
試合の転機は前半24分に訪れる。
アビダルがトニを倒してPKを献上するとともに一発退場。
そのPKをピルロが落ち着いて決め、イタリアが先制した。
後半、デロッシが追加点を奪い、イタリアの勝利を決定付けた。
これで、22日の準々決勝でスペインと対戦することが決まったイタリアだが、ピルロとガットゥーゾは累積警告でその試合に出場できない。
リベリが負傷退場
フランスは試合開始早々、アビダルのスリップからトニに絶好機を迎えられたが、シュートはわずかに枠を外れ、何とか事なきを得る。
ここまで2試合とも立ち上がりに問題があったフランスは、何とか主導権を握ろうとリベリが積極的にシュートを狙っていくが、放たれた2本はともに枠の外。
すると、フランスのファンに大きな失望が訪れる。
前半10分、リベリが負傷してピッチの外へ運ばれていったのだ。
代わりにナスリが投入されるも、動揺を隠せないフランスは、ピンチを招く。
パヌッチが放ったヘディングシュートは、マケレレがゴールライン上でクリアした。
レッドカード
攻めに出ると毎回のようにチャンスを作り出すイタリアは、ピルロのパスからペロッタが絶好機を掴みかけた。
そして直後に、フランスの牙城もついに破られる。
ゴール前に抜け出したトニをアビダルが倒すと、主審はPKスポットを指した後、レッドカードを提示した。
このPKをピルロが落ち着いて左隅に決め、イタリアが先制。
退場と失点という二つの痛手を負ったフランスは、途中出場したばかりのナスリに代えてDFブームソンを投入したが、しばらく混乱状態が続いた。
攻勢に出るイタリアは、トニが数分間で3本のチャンスを逸する。
カッサーノのクロスを華麗にヒールキックで合わせるも、これはわずかに枠の外。
その後もトニはGKクペとの1対1のチャンスを迎えるが、2本とも決められなかった。
グロッソのFK
34分、フランスも同点のチャンスを掴むが、トゥラランの絶妙なパスから抜け出したFWアンリのシュートはゴールマウスをとらえ切れない。
お互いのFWが決め切れない状況が続くと、前半終了間際にグロッソがシュートのお手本を披露。
カーブをかけたFKは、ゴール左下隅に決まると思われたが、オリンピック・リヨンのチームメートであるGKクペがわずかに触り、ボールはポストを叩いた。
大歓声
後半が開始すると、一人少ないフランスが攻勢に出る。
しかし、ベンゼマのボレーがバーの上に外れると、立て続けに放ったアンリの2本のシュートもGKブッフォンに簡単に止められた。
その後、オランダがルーマニア相手に先制したというニュースがスタジアムに舞い込むと、イタリアのサポーターから大歓声が沸く。
そして62分には、追加点が生まれる。
デロッシの30メートルのFKは、アンリに当たって方向が変わり、GKクペの逆を突く形でゴールネットを揺らした。
これでフランスは万事休す。
最後まで諦めない姿勢は見せたが、74分のベンゼマのカーブをかけたシュートはブッフォンのファインセーブに阻まれ、そのまま0-2で試合は終了。
ここ15年間で初の連敗を喫したフランスは、勝ち点1で大会を後にすることになった。
フランス
23 グレゴリー・クペ
3 エリック・アビダル
5 ウィリアム・ガラ
6 クロード・マケレレ
9 カリム・ベンゼマ
10 シドニー・ゴブ66
12 ティエリ・アンリ
13 パトリス・エブラ
14 フランソワ・クレルク
20 ジェレミー・トゥララン
22 フランク・リベリ10
控え選手
1 スティーブ・マンダンダ
16 セバスティアン・フレイ
2 ジャン・ アラン・ブームソン26
4 パトリック・ビエラ
7 フローラン・マルダ
8 ニコラス・アネルカ66
11 サミル・ナスリ1026
15 リリアン・テュラム
17 セバスティアン・スキラッチ
18 バフェティンビ・ゴミス
19 ウィリー・サニョール
21 ラサナ・ディアラ
監督: レイモン・ドメネク
イタリア
1 ジャンルイジ・ブッフォン
2 クリスティアン・パヌッチ
3 ファビオ・グロッソ
4 ジョルジョ・キエリーニ
8 ジェンナーロ・ガットゥーゾ82
9 ルカ・トニ
10 ダニエレ・デロッシ
18 アントニオ・カッサーノ
19 ジャンルカ・ザンブロッタ
20 シモーネ・ペロッタ64
21 アンドレア・ピルロ55
控え選手
14 マルコ・アメリア
17 モルガン・デ・サンクティス
5 アレッサンドロ・ガンベリーニ
6 アンドレア・バルザリ
7 アレッサンドロ・デル・ピエロ
11 アントニオ・ディ・ナターレ
12 マルコ・ボリエロ
13 マッシモ・アンブロジーニ55
15 ファビオ・クアリアレッラ
16 マウロ・カモラネージ64
22 アルベルト・アクイラーニ82
23 マルコ・マテラッツィ
監督: ロベルト・ドナドーニ
グループ死:オランダvsルーマニア
6月17日(火)日本時間27:35~
オランダ 2-0 ルーマニア
17日にスイスのベルンで行われたグループCの最終戦は、オランダが後半の2得点でルーマニアを破り、3連勝でグループリーグを終えた。
グループリーグ3連勝
終始、高いボール支配率を誇ったオランダは、54分にフンテラールのゴールで均衡を破ると、87分にはファン・ペルシが加点。
今大会の最初の2試合で披露した圧倒的な攻撃サッカーこそ見られなかったが、安定した内容で勝利を収めた。
過去2試合をいずれも引き分けたルーマニアは、8強入りの可能性を残していたが、
グループCのもう1試合でイタリアがフランスに2-0で勝利したため、2大会ぶりの準々決勝進出はならなかった。
オランダ、9選手を変更
グループリーグ2連勝で首位通過を決めていたオランダは、ファン・バステン監督が試合前に示唆していた通り、大幅に選手を入れ替えてきた。
43歳の指揮官は、4-1で快勝したフランス戦から、ブラルズとエンヘラール以外の9選手を変更。
ただしフランス戦で得点したロッベンとファン・ペルシは先発させ、依然として強力なメンバーをそろえていた。
一方のルーマニアは、フランス対イタリアの結果次第で、引き分けか負けでも8強が決まる状況にあった。
指揮を執るピツルカ監督は、1-1で引き分けたイタリア戦から4選手を変更。顔面を負傷したラドイ、出場停止処分のゴイアンは欠場したが、1トップにはニクラエを起用した。
序盤は互角の展開
曇り空の中、キックオフの笛が鳴り、試合は互角の展開で始まった。
ルーマニアは4分にニクラエがボレーシュート、9分にもキブがオランダ陣内の好位置で獲得したFKからゴールを狙った。
一方のオランダはボール支配率で大幅に上回ったが、なかなかチャンスにつなげることはできない。
19分にファン・ペルシが狙ったヘディングシュートは、ゴール枠の外へ流れた。
アーセナルFCのストライカーは26分にも好機を得たが、先制点は生まれなかった。
イタリアがリード
こう着状態が続く中、25分すぎにはルーマニアにとって歓迎できないニュースが流れてきた。
同時進行中の試合でイタリアがリードしたのだ。
ルーマニアはこの時点でグループ3位に転落。
準々決勝に進出するのは、勝利が必要になった。
そんな中、ムトゥのシュートはオランダ守備陣にブロックされ、30分の強烈なミドルシュートも、わずかにゴール右へ外れた。
オランダのチャンス
オランダも30分を過ぎると、決定機をつくるようになった。
だが1トップで出場したフンテラールは、ゴール前10メートルからのチャンスを決められない。
36分には、ロッベンがフンテラールのパスから抜け出す。
だがルーマニアのGKボグダン・ロボンツと1対1の絶好機を迎えるも、シュートはわずかゴール左に外れた。
チャンスを生かせないのはルーマニアも同じだった。
44分、ムトゥとラツの連係でオランダの左サイドを崩す。
しかし中央でこれを受けたニコリツァは、この決定機を生かせなかった。
予選ではルーマニア勝利
両国はEURO 2008予選でも対戦。
昨年10月の試合では、ルーマニアがこの日の一戦で出場停止になったゴイアンの決勝点で勝利した。
しかし、オランダとの過去11度の対戦ではわずか2得点しか記録していない。
そしてこの試合でも、どうしても必要な1点がなかなか奪えなかった。
後半開始直後にムトゥが放ったシュートも、オランダのGKステケレンブルフが簡単に抑えた。
逆に危うい場面を迎えたのは、ルーマニアのGKロボンツだった。
49分、ファン・ペルシがロングボールを巧みにコントロールしてシュート。
ルーマニアの守護神は素早い反応でセーブした。
しかしその5分後のシュートはどうすることもできなかった。
フンテラールが先制
オランダのアフェライが、右サイドから絶妙のクロスを入れる。
ペナルティーエリア内でエンヘラールがDFを引き寄せると、ボールは後方のフンテラールに流れた。
AFCアヤックスの24歳は、目前に来たボールを簡単に押し込み、UEFA欧州選手権本大会のデビュー戦をゴールで飾った。
21日に準々決勝
チューリヒの試合では、イタリアが60分すぎにリードを広げた。
ルーマニアが準々決勝に進出するには、逆転勝利するしかない。
しかし、途中出場したペトレのオーバーヘッドキックは決まらない。
一方チャンスの数で圧倒したオランダは、試合終了直前にファン・ペルシが高い身体能力を生かしてDFに競り勝ち、至近距離から豪快なボレーを突き刺した。
これでオランダは21日にバーゼルで行われる準々決勝で、グループDのロシア対スウェーデンの勝者を待ち構えることになった。
オランダ
16 マールテン・ステケレンブルフ
3 ヨン・ハイティンガ
6 デミー・デ・ゼーウ
7 ロビン・ファン・ペルシ
8 オルランド・エンヘラール
11 アリエン・ロッベン61
14 ビルフレト・バウマ
15 ティム・デ・クレル
19 クラース・ヤン・フンテラール83
20 イブラヒム・アフェライ
21 ハリド・ブラルズ58
控え選手
1 エドウィン・ファン・デル・サール
13 ヘンク・ティメル
2 アンドレ・オーイエル
4 ヨリス・マタイセン
5 ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト
9 ルート・ファン・ニステルローイ
10 ベスレイ・スネイデル
12 マリオ・メルヒオット58
17 ナイジェル・デヨング
18 ディルク・カイト61
22 ヤン・フェネホール・オブ・ヘッセリンク83
23 ラファエル・ファン・デル・ファールト
監督: マルコ・ファン・バステン
ルーマニア
1 ボグダン・ロボンツ
2 コスミン・コントラ
3 ラズバン・ラツ
4 ガブリエル・ターマシュ
5 クリスティアン・キブ
8 パウル・コドレア72
10 アドリアン・ムトゥ
11 ラズバン・コチシュ
14 ソリン・ギオネア
16 バネル・ニコリツァ82
18 マリウス・ニクラエ59
控え選手
12 マリウス・ポパ
23 エドゥアルド・スタンチョウ
7 フロレンティン・ペトレ82
9 チプリアン・マリカ
13 クリスティアン・サプナル
17 コスミン・モツィ
19 アドリアン・クリステア
20 ニコラエ・ディカ72
21 ダニエル・ニクラエ59
22 シュテファン・ラドゥ
監督: ビクトル・ピツルカ
火曜日, 6月 17, 2008
グループB:ポーランドvsクロアチア
6月16日(月)日本時間27:35~
ポーランド 0-1 クロアチア
グループリーグ突破へのポーランドのわずかな望みは、他会場の結果によって失われ、試合でもクラスニッチの決勝点に屈した。
主力を温存したクロアチアが、クラーゲンフルトでのポーランド戦に1-0で勝利し、全勝でグループBを終えた。
一方、敗れたポーランドは大会から姿を消すことになった。
クラスニッチの決勝点
ベルターゼー・シュタディオンでの一戦は、ポーランドのGKボルツがまたしても素晴らしいプレーを披露するも、後半のクラスニッチの決勝点により、クロアチアが1-0で勝利した。
そのクロアチアは、20日に準々決勝でトルコと対戦する。
2点差以上で勝利を収め、オーストリアがドイツを下した場合のみグループ突破が決まるという、わずかな可能性を信じて試合に臨んだポーランドだったが、結局その望みはかなわなかった。
ウィーンで行われたもう一つの試合でも、バラックのゴールでドイツが勝利した。
メンバー変更
絶対に得点が必要なポーランドだったが、意外にもレオ・ベーンハッカー監督は、予選で首位通過を決める原動力となったスモラレクを先発メンバーから外してきた。
そして、代表96キャップを有するベテランのDFボンクも先発を外れた。
一方でクロアチアのスラベン・ビリッチ監督は、予想通りメンバーを大幅に変更。
勝利したドイツ戦に先発していたのは、二人だけという布陣でこの試合に臨んだ。
クネジェビッチが負傷
ドイツ戦にも先発した二人のうちの一人、左SBプラニッチが試合開始早々に前線に飛び出していくが、それで空いたスペースをポーランドに狙われた。
サガノフスキが頭でつなぎ、ウォボジンスキがクロスを入れるが、クロアチアのGKルニェが飛び出してこれをパンチング。
だがそのときの一連のプレーで、右SBクネジェビッチが負傷。
その後も少しプレーを続けたが、結局27分に交代した。
またその時間帯には既に、クロアチアが試合を支配し始めていた。
それでも、ポーランドのGKボルツが孤軍奮闘し、0-0のまま試合は進む。
ペトリッチのパスからクラスニッチが抜け出すも、4日前にオーストリアを苦しめたようにGKボルツがブロック。
今度は角度のないところからラキティッチがクロスを入れようとするも、再びGKボルツが立ちふさがった。
クラスニッチが先制ゴール
序盤は、ドゥドカがCKをヘディングで合わせるなどチャンスをつくったポーランドだったが、その後は劣勢に立たされる。
前半終了間際、クロアチアのクラスニッチが高い技術からゴールを狙うも、やはりGKボルツのセーブに遭う。
しかし53分、ようやくクラスニッチがボルツの牙城を破る。
ゴールを演出したのはプラニッチ。
ピンポイントでボックス内のクラスニッチにパスを通すと、クラスニッチがファーコーナーに叩き込んだ。
ポーランドは途中からスモラレクを投入するも、あまりクロアチアのDFラインを脅かすことはできない。
対するクロアチアは、代表99試合目となった右SBシミッチが、守るだけでなくチャンスと見るや攻撃にも参加した。
ポーランドのチャンス
ポーランドは、ロジェール・ゲレイロが華麗なターンからチャンスを掴むも、シュートはわずかに枠を外れた。
クロアチアのゴール裏に陣取っていたポーランドのサポーターにとっては久しぶりのチャンスだったが、続けざまにもう一度チャンスが訪れる。
ワシレフスキが頭で狙ったが、これはGKルニェのファインセーブに阻まれた。
余裕のあるビリッチ監督は、代表通算わずか2試合目となるカリニッチを終盤に投入し、今大会初出場の機会を与える。
ポーランドも最後まで同点ゴールを狙い続けたが、スモラレクのシュートがわずかに外れると、ザホルスキの決定機はGKルニェの飛び出しに阻まれた。
ポーランド
1 アルトゥル・ボルツ
3 ヤクブ・ワフジニアク
5 ダリウシュ・ドゥドカ
8 ヤチェク・クジヌベク
11 マレク・サガノフスキ69
13 マルチン・ワシレフスキ
14 ミハウ・ジェフワコフ
17 ウォイチエフ・ウォボジンスキ55
18 マリウシュ・レワンドフスキ46
19 ラファウ・ムラフスキ
20 ロジェール・ゲレイロ
控え選手
12 ウォイチエフ・コワレフスキ
22 ウカシュ・ファビアニスキ
2 マリウシュ・ヨップ
4 パベウ・ゴラニスキ
6 ヤチェク・ボンク
7 エウゼビウシュ・スモラレク55
10 ウカシュ・ガルグワ
15 ミハウ・パズダン
21 トマシュ・ザホルスキ69
23 アダム・ココシュカ46
16 ウカシュ・ピシュチェク
監督: レオ・ベーンハッカー
クロアチア
23 ベドラン・ルニェ
2 ダリオ・シミッチ
6 フルボエ・ベイッチ
7 イバン・ラキティッチ
8 オグニェン・ブコエビッチ
13 ニコラ・ポクリバチ
15 ダリオ・クネジェビッチ27
16 イェルコ・レコ
17 イバン・クラスニッチ74
21 ムラデン・ペトリッチ75
22 ダニエル・プラニッチ
控え選手
1 スティペ・プレティコサ
12 マリオ・ガリノビッチ
3 ヨシプ・シムニッチ
4 ロベルト・コバチ
5 ベルダン・チョルルカ27
9 ニコラ・カリニッチ74
10 ニコ・コバチ
11 ダリヨ・スルナ
14 ルカ・モドリッチ
18 イビツァ・オリッチ
19 ニコ・クラニチャル75
20 イゴール・ブダン
監督: スラベン・ビリッチ
グループB:オーストリアvsドイツ
6月16日(月)日本時間27:35~
オーストリア0-1 ドイツ
16日にウィーンで行われたグループBの最終戦は、ドイツが後半のバラックのゴールで共催国オーストリアを破り、同グループ2位で3大会ぶりの準々決勝進出を決めた。
準々決勝ではポルトガルと対戦
序盤の好機を生かせなかったドイツは、49分にバラックのゴールで先制した。
その後は追加点を奪えなかったが、オーストリアの反撃を抑え、優勝したEURO 96以来となるグループリーグ突破を決定。
19日にスイスのバーゼルで行われる準々決勝では、ポルトガルと対戦することになった。
一方のオーストリアは、グループリーグを1分け2敗の3位で終了し、スイスに続いて共催国の敗退が決まった。
オーストリア、攻撃的な布陣
引き分けでも8強入りが決まるドイツは、グループ2試合目のクロアチア戦の先発メンバーからひとりだけ変更した。
負傷した左SBヤンセンに代わって、フリードリヒが右SBで出場し、ラームが左サイドに回った。
オーストリアでは、FWホッファーが先発するなど、1-1で引き分けたポーランド戦から3選手が交代。
準々決勝進出には勝利が最低条件だったヒッケルスベルガー監督は、3トップ気味の攻撃的な布陣を採用してきた。
ドイツに先制のチャンス
最初に絶好機を迎えたのはドイツだった。
5分、右サイドをドリブルで突破したクローゼが、巧みなフェイントでゴール前にクロスを入れた。
だが中央のマリオ・ゴメスは、これを決めることができない。
ボールはゴール目前に上がり、最後はオーストリアのガリチがゴールライン付近でクリアした。
ドイツの攻勢はその後も続く。
ゴメスのミドルシュート、フリードリヒのクロスなどで先制点に迫る。
両者の対戦は今年2月にウィーンで親善試合という形で行われ、そのときはドイツが2-0で勝利している。
オーストリアはドイツとの過去10試合の公式戦でもわずかに1勝しか挙げておらず、圧倒的に不利な対戦成績を記録する相手を前に、攻撃の糸口をつかめないまま序盤が進んでいった。
両監督が退席処分
しかし、地元ファンの大声援を受けたオーストリアは、徐々にリズムをつかみ始めた。
18分には、ホッファーがゴールに迫ると、ドイツ守備陣は激しいプレーでシュート体勢に入るのを阻止しなければならなかった。
ホッファーはその直後にもクロスに合わせようとしたが、今度はGKレーマンが素早い出足でボールをキャッチ。
また20分すぎのアウフハウザーのシュートも、レーマンにセーブされた。
対するドイツは23分に、今大会で3得点を挙げているポドルスキが強烈なシュートで先制点を狙う。
ゴールを守るオーストリアのGKマチョは、素晴らしいセーブでこれをはじき出した。
準々決勝進出を懸けた一戦は、見ごたえのある展開を見せ始め、その緊張感は両チームのベンチにも伝わった。
41分、タッチラインで激しい言葉を投げ合ったヒッケルスベルガー、ヨアヒム・レブの両監督がメフート・ゴンサレス主審から退場処分を受けた。
バラックの強烈なFK
この指揮官不在の影響を受けなかったのはドイツだった。後半に入ると、前半と同じように上々の滑り出しを見せ、再開の4分後には鮮やかな先制点を奪う。
ドリブルで上がったラームがイバンシッツに倒されて、ドイツがFKを獲得。
ゴールまで約25メートルの距離から、バラックの強烈なシュートがオーストリアゴールの右上に突き刺さった。
その数分後、同時進行するグループBのもう1試合でも、クロアチアがポーランドを相手にリードを奪う。
オーストリアは勝てば準々決勝進出が決まる状況になったが、その後も流れはドイツに傾いたままだった。
追撃も及ばず
だがオーストリアもFWキーナストを投入するなどして、懸命の反撃に出る。
70分すぎには連続してCKのチャンスを得たが、ここでもゴールは生まれない。
84分にはホッファーのシュートが惜しくもゴール左に外れた。
またイバンシッツもペナルティーエリア内に進入するが、ラームのタックルでシュート体勢に持ち込めなかった。
ドイツは終盤のチャンスを生かせなかったものの、準々決勝進出を決めるには1点で十分だった。
オーストリア
21 ユルゲン・マチョ
3 マルティン・シュトランツル
4 エマヌエル・ポガテツ
5 クリスティアン・フクス
6 レネ・アウフハウザー63
10 アンドレアス・イバンシッツ
11 ウミト・コルクマズ
14 ジェルジュ・ガリチ
17 マルティン・ヒデン55
20 マルティン・ハルニク67
22 エルウィン・ホッファー
控え選手
1 アレックス・マニンガー
23 ラマザン・エーズカン
2 ヨアヒム・シュタントフェスト
7 イビツァ・バスティッチ
8 クリスティアン・ライトゲプ55
9 ローラント・リンツ
12 ロナルト・ゲルカリウ
13 マルクス・カッツァー
16 ユルゲン・パトツカ
18 ロマン・キーナスト67
19 ユルゲン・サウメル63
監督: ヨゼフ・ヒッケルスベルガー
ドイツ
1 イェンス・レーマン
3 アルネ・フリードリヒ
4 クレメンス・フリッツ90+3
8 トルステン・フリンクス
9 マリオ・ゴメス60
11 ミロスラフ・クローゼ
13 ミヒャエル・バラック
16 フィリップ・ラーム
17 ペル・メルテザッカー
20 ルーカス・ポドルスキ83
21 クリストフ・メッツェルダー
控え選手
12 ロベルト・エンケ
23 レネ・アドラー
2 マルセル・ヤンセン
5 ハイコ・ベスターマン
6 シモン・ロルフェス
10 オリバー・ノイビル83
14 ピオトル・トロショフスキ
15 トーマス・ヒツルスペルガー60
18 ティム・ボロウスキ90+3
19 ダビト・オドンコー
22 ケビン・クラニイ
監督: ヨアヒム・レブ
月曜日, 6月 16, 2008
グループA:トルコvsチェコ
6月15日(日)日本時間27:35~
トルコ 3-2 チェコ
スイスのジュネーブで行われたグループAの最終戦は、2点をリードされたトルコが終盤の3得点で劇的な逆転勝ちを収め、同グループ2位で準々決勝進出を決めた。
終盤の14分間に3得点
グループリーグの2試合を終えた両国は、勝ち点と得失点差、得点のすべてで並んでいたため、
引き分ければPK戦で準々決勝に進出するチームを決めることになっていた。
試合は、序盤から好調なサッカーを続けたチェコが34分にコレルのヘディングシュートで先制すると、62分にもプラシルが加点した。
しかし、後半から好プレーを続けたトルコは、75分のトゥランのゴールで反撃を開始。
87分からの2分間には、ニハト・カフベジが2得点を挙げ、劇的な逆転勝利を収めた。
UEFA EURO 2000(TM)以来のグループリーグ突破を決めたトルコは、20日にウィーンで行われる準々決勝でクロアチアと対戦することになった。
チェコが優勢
チェコは、グループリーグ2試合目のポルトガル戦で先発から外れたコレルが復帰。
通常通りの4-1-4-1の布陣で臨んできた。
トルコは、テリム監督が試合前日に発表したメンバーが先発出場した。
好調な出足を見せたのはチェコだった。
試合開始直後にマテヨフスキーがシュートすると、ポルトガル戦で同点ゴールを挙げたシオンコもFKを狙う。
劣勢に立たされたトルコは、激しいプレーでチェコの攻撃を阻止しようとするが、結果として10分までにトパルとアウレリオが警告を受けることになった。
チェコは、10分すぎにもコレルがFKから惜しいヘディングシュートを放つ。
攻撃の糸口をつかめないトルコは、17分にようやくシャンルがチームの初シュートを放ったが、ゴール右に外れた。
コレル、代表通算55点目
前半半ばを迎えても、主導権を握るのは依然としてチェコだった。
トルコのGKデミレルは、マテヨフスキーの強烈なボレーシュートをセーブ。
チェティンも、シオンコの危険なクロスを懸命にクリアしなければならなかった。
この日もチェコの右サイドで活躍したシオンコは、25分には左足で惜しいシュートも放つ。
しかし、チェコの先制点が生まれるのは時間の問題だった。
チェコは右サイドへボールを回すと、最後はベテランMFグリゲラが、ゴール前へ素晴らしいクロスを入れた。
待ち構えていたのは身長202センチのコレル。
長身ストライカーのヘディングシュートは、懸命のセーブを試みたデミレルの手に触れてから決まった。
先制点を許した後、トルコもセットプレーで反撃に出る。
しかし、ニハトとチェティンのシュートは精度を欠き、チェコのGKペトル・チェフが難しいセーブをする場面にはならない。
チェコは、40分前にマテヨフスキーが負傷退場する不運に見舞われるが、その後もコレルがヘディングで追加点を狙った。
チェコに追加点
4日前のスイス戦で先制されながら2-1で逆転勝ちしたトルコは、後半になると前半とは対象的に好調なサッカーを始めた。
しかし、ロゼーナルとウイファルシの両CB、チェフを中心にしたチェコ守備陣は、簡単には崩れなかった。
逆に得点を奪ったのは、トルコの重圧を受けていたチェコだった。
右サイドから速攻に転じたチェコは、シオンコがゴール前にクロス。
逆サイドから飛び込んできたポラークが鮮やかに決めた。
反撃ののろし
残り試合時間も少なくなる中、トルコの準々決勝進出は消滅したかに思われたが、選手はあきらめなかった。
オフサイドトラップを破ったシャンルがヘディングシュートを放つなど、攻撃の手を緩めない。
懸命の努力は、終盤の14分間ですべてが報われた。
75分、チェコのペナルティーエリア内に入ったアルトゥントップが横パスを出すと、チェコのDFに当たってアルダ・トゥランの目前に流れた。
ガラタサイASのMFは、チェコ・ゴールの左隅にシュートを決めた。
ニハト・カフベジ、2分間に2得点
1点差に迫ったトルコは一段と攻勢を強めた。
チェティンは、フリーのヘディングシュートを正確に合わせることができなかったが、87分から一気に2得点を奪った。
起点になったのはいずれもアルトゥントップだった。
右サイドからクロスを送ると、チェコの守護神チェフが捕球に失敗。
ニハトがこぼれたところを簡単に決めた。
PK戦突入が現実味を帯びてきたが、トルコは同点に満足することはなかった。
追いついた2分後、同点ゴールを挙げた連携が再び機能する。
アルトゥントップが前線へ走り出したニハトへスルーパス。
完全に抜けた28歳のストライカーが鮮やかなシュートを放つと、ボールはクロスバーに当たった後、ゴールに吸い込まれた。
トルコは、ロスタイムにGKデミレルが退場処分を受けたが、そのまま逃げ切り、劇的な勝利で準々決勝進出を決めた。
0-2からの逆転
チェフポロリ
キーパー退場
バロシュベンチでイエロー貰う
歴史に残る名勝負となった
トルコ
23 ボルカン・デミレル
2 セルべト・チェティン
3 ハカン・バルタ
6 メフメト・トパル57
7 メフメト・アウレリオ
8 ニハト・カフベジ
9 セミフ・シェンテュルク46
13 エムレ・ギュンゴル63
14 アルダ・トゥラン
17 トゥンジャイ・シャンル
22 ハミト・アルトゥントップ
控え選手
1 リュシュトゥ・レチベル
12 トルガ・ゼンギン
4 ギョクハン・ザン
5 エムレ・ベロゾール
10 ギョクデニズ・カラデニズ
11 トュメル・メティン
15 エムレ・アシュク63
16 ウグル・ボラル
18 カズム・カズム57
19 アイハン・アクマン
20 サブリ・サリュオール46
21 メブリュト・エルディンチ
監督: ファティ・テリム
チェコ
1 ペトル・チェフ
2 ズデニェク・グリゲラ
3 ヤン・ポラーク
4 トマシュ・ガラセク
6 マレク・ヤンクロフスキ
7 リボル・シオンコ84
9 ヤン・コレル
17 マレク・マテヨフスキー39
20 ヤロスラフ・プラシル80
21 トマシュ・ウイファルシ
22 ダビド・ロゼーナル
控え選手
16 ヤロミール・ブラジェク
23 ダニエル・ジートカ
5 ラドスラフ・コバチ
8 マルティン・フェニン
10 バーツラフ・スビェルコシュ
11 スタニスラフ・ブルチェク84
12 ズデニェク・ポスピェフ
13 ミハル・カドレツ80
14 ダビド・ヤロリーム39
15 ミラン・バロシュ (ベンチでイエロー)
18 トマシュ・シボク
19 ルドルフ・スカーツェル
監督: カレル・ブリュックナー
グループA:スイスvsポルトガル
6月15日(日)日本時間27:35~
スイス 2-0 ポルトガル
予選敗退が決まっていた共催国のスイスが15日、後半のハカン・ヤキンの2得点でポルトガルを下し、勝利で大会を終了した。
プライド
2連敗でグループAの最下位が確定していたスイスだったが、この日のザンクト・ヤコブ・パルクでの一戦では見事な勝利を収めた。
試合は、71分に先制点を決めたヤキンが、83分にもPKから追加。
控え選手中心で臨んだポルトガルは、何度もつかんだ好機を生かせなかった。
ツーバービューラーを起用
ポルトガルは、グループ首位通過を決めたチェコ戦から、リカルド、パウロ・フェレイラ、ペペの3人以外の全選手を代えてきた。
一方、スイス代表監督としての最後の試合を迎えたクーン監督は、人気が高い37歳のツーバービューラーを今大会初めて起用。
そのほかでは、バルネッタに代えてフォンランテンを先発で使ってきた。
結果はグループの順位に無関係だったが、スイス・ファンはクーン監督と代表を最高の形で見送るために、序盤から大歓声を送った。
しかし、観客を沸かせたのはポルトガルだった。
控え選手たちは、レギュラーポジションの座を狙い奮闘。
絶好のアピールをしたのはカレスマだった。
7分、得点にはつながらなかったが、鮮やかなパスでポスティガのヘディングシュートをお膳立て。
その10分後、今度はナニが存在感を発揮する。低い弾道のFKを放つと、ペペが触れてコースが変化。
しかし、スイスのGKツーバービューラーが素晴らしい反応でセーブすると、ボールはクロスバーを叩いた。
ベーラミのシュート
しかし、ポルトガルが一方的に攻める展開にはならなかった。
スイスは19分、インラーの好機をGKリカルドに防がれると、ベーラミのシュートも守護神の足に阻止された。
試合は次々にチャンスが生まれる面白い展開になり、30分前には再びGKリカルドがヤキンのヘディングシュートを止めた。
スイス・ゴール前では、ポスティガがゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定でノーゴール。
今後も試合が控えるポルトガルのスコラーリ監督は41分、すでに警告を受けていたSBフェレイラに代えて、
2004年大会で大活躍したマニシェの弟ジョルジェ・リベイロを投入した。
ゴール枠
後半に入ってもチャンスが続く。しかし、ポスティガがヘディングシュートを外すと、抜け出したナニもポストを直撃。
カレスマの好機は、ツーバービューラーにセーブされた。
スタンドではエウゼビオ氏が観戦していたが、ピッチの上ではポルトガルの往年の名選手のような決定力が見られない。
60分には逸機の代償を払いそうになった。途中出場のバルネッタに至近距離からのシュートを許す。
ペペは見事なブロックでピンチを脱したが、4分後にはフォンランテンにも強烈なシュートを放たれた。
先制点
均衡が破れたのは71分だった。デルディオクの絶妙なパスでヤキンがポルトガル守備網を突破すると、GKリカルドを破って先制点を決めた。
83分には、バルネッタがペナルティーエリア内でメイラに倒されてPKを獲得。
ハカン・ヤキンが強烈なシュートを決め、勝利を確実にした。
ポルトガルは開催国に対しての接待プレー!?
スイス
18 パスカル・ツーバービューラー
3 ルドビク・マニン
4 フィリップ・センデロス
5 シュテファン・リヒトシュタイナー83
8 ギョクハン・インラー
10 ハカン・ヤキン86
12 エレン・デルディオク
15 ゲルソン・フェルナンデス
19 ファロン・ベーラミ
20 パトリック・ミュラー
22 ヨハン・フォンランテン61
控え選手
1 ディエゴ・ベナリオ
21 エルディン・ヤクポビッチ
2 ヨハン・ジュルー
6 ベンヤミン・フッゲル
7 リカルド・カバナス86
13 シュテファン・グリヒティング83
14 ダニエル・ギガックス
16 トランクイロ・バルネッタ61
17 クリストフ・シュピヒャー
23 フィリップ・デゲン
監督: ヤコブ・クーン
ポルトガル
1 リカルド
2 パウロ・フェレイラ41
3 ブルーノ・アルベス
5 フェルナンド・メイラ
6 ラウール・メイレレス
13 ミゲル
15 ペペ
17 リカルド・カレスマ
18 ミゲル・ベロゾ71
19 ナニ
23 エルデル・ポスティガ74
控え選手
12 ヌノ
22 ルイ・パトリシオ
4 ボジングワ
7 クリスティアーノ・ロナルド
8 ペティート
9 ウーゴ・アルメイダ74
10 ジョアン・モウティーニョ71
11 シマン
14 ジョルジェ・リベイロ41
16 リカルド・カルバリョ
20 デコ
21 ヌノ・ゴメス
監督: ルイス・フェリペ・スコラーリ
日曜日, 6月 15, 2008
札幌国際ハーフマラソンをみて
今日TVでマラソンを観ました。
こんなにじっくり観たのは初めてのことでした。
TVを観始めたのはもう終わりのほうで、ゴールを目指してひたむきに走る選手たちの姿に感動を覚えました。
この大会は男女共同で行われていました。
札幌市円山陸上競技場発着で行われたこの大会は、
男子はメクボ・モグス(山梨学院大)が1時間0分52秒で2年連続3度目の優勝。
女子は加納由理(セカンドウィンドAC)が1時間8分57秒で初優勝。
走り終わったモグス選手はテレながらも、流暢な日本語でインタビューに応じていました。
モグス選手、加納選手共に走り終わった後の笑顔が最高に輝いてました!
走り終えた誰もがゴールという目的をやり遂げた達成感、
なによりゴールできた喜びを最高の笑顔で表していました!
特に感動したシーンが、走り終わってゴールラインを通過した後、
振り向いてゴールに向かって深く頭を下げ、一礼してる選手が何人もいました。
さっきまで自分が走ってきた全ての道に感謝の礼だったのか、
無事ゴールできたことに対する感謝の礼だったのか・・
まさにこれぞスポーツマンシップ!
北京でもガンバレ日本!そして走る人たち全てにガンバレ!!
グループD:ギリシャvsロシア
6月14日(土)日本時間27:35~
ギリシャ0-1 ロシア
オーストリアのザルツブルクで行われたグループDの一戦は、ロシアが1-0で競り勝ち、連覇を狙ったギリシャの敗退が決定した。
王者が敗退
試合は、先に主導権を握ったロシアが33分にズリアノフのゴールで先制。
ギリシャも同点ゴールを狙い懸命に攻めたが、最後まで得点できなかった。
この結果、グループDはスペインの首位通過が決定。
ロシアは18日のグループ最終戦で、準々決勝進出を懸けてスウェーデンと対戦する。
戦術変更
グループ初戦で敗れた両チームは、そろって先発メンバーを入れ替えてきた。
スペイン戦を1-4で落としたロシアは、けがの状態が懸念されたパブリュチェンコを1トップに起用した。
シロコフ、トルビンスキーにも今大会初となる先発の機会が与えられた。
ギリシャのレーハーゲル監督は、0-2で敗れたスウェーデン戦で採用した5-3-2ではなく、4-3-3を選択。
新鋭FWリベロプロスを起用するなど、初戦よりも攻撃的な布陣を敷いてきた。
パブリュチェンコに先制のチャンス
初白星を狙う両チームの対戦は、互角の展開で始まる。
序盤は互いに中盤で激しくつぶしあい、決定機はなかなか訪れない。
ロシアは14分にパブリュチェンコがシュートを放つも、ギリシャのGKニコポリディスの鮮やかなセーブに阻まれた。
しかしロシアは、その後もジルコフが左サイドの突破から好機をつくるなど、やや有利な流れで試合を進め始めた。
対するギリシャも20分にセットプレーからチャンスを迎え、バシナスのFKからハリステアスがフリーで狙う。
だがこのヘディングシュートは精度を欠き、セムショフにクリアされた。
4年前もロシアが勝利
両チームは4年前のUEFA EURO 2004(TM)グループリーグでも対戦している。
その試合を2-1で勝ったロシアは、最終的に優勝したギリシャに大会唯一の黒星をつけた。
過去の対戦成績でも8試合で1敗しかしておらず、ロシアにとっては相性の良い相手といえた。
試合は、ギリシャが反撃に出る場面も増えた中、ロシアに待望の先制点が生まれる。
ズリアノフが先制
33分、左サイドの連係からビリアレトジノフがクロスを入れる。
ギリシャの守護神ニコポリディスはゴール前を越え、逆サイドに流れたボールを捕えようとしたが、先に追いついたのはロシアのセマク。
オーバーヘッドでゴール前に戻すと、ズリアノフが無人のゴールに決めた。
先制点を奪ったロシアには追加点のチャンスがすぐに訪れるが、パブリュチェンコのヘディングシュートは惜しくも枠をとらえ切れない。
ギリシャはDFセイタリディスが負傷退場するなど、不完全燃焼のまま前半を終えることになった。
同点のチャンス
後半に入っても、ロシアが引き続きチャンスをつくる。
パブリュチェンコが連続して追加点を狙うと、イグナシェビッチもヘディングシュートを放った。
一方、負ければ敗退が決まるギリシャも、積極的に攻め始めた。
50分すぎからは随所に良いプレーも見られるようになり、カラグニス、リベロプロス、バシナスが立て続けに狙ったが、ロシアのGKアキンフェエフのセーブなどに阻止される。
試合はギリシャの勢いを増していく中、ロシアがカウンターを狙う展開になっていった。
オフサイド
攻めの姿勢を押し出すギリシャだが、ロシアの堅守を崩すまでには至らない。
逆にチャンスの数ではロシアが圧倒的に上回り、ビリアレトジノフは2度の絶好機を迎えた。
ギリシャも70分前後にハリステアスとカラグニスがゴールを狙い、87分には、途中出場したFWゲカスのシュートがネットを揺らしたが、その前にオフサイドを告げる副審の旗が上がっていた。
結局、ギリシャは最後までゴールを奪うことができず、連覇の夢が消えた。
ギリシャ
1 アントニス・ニコポリディス
2 ユールカス・セイタリディス40
3 クリストス・パツァゾグルー
5 トライアノス・デラス
6 アンゲロス・バシナス
9 アンゲロス・ハリステアス
15 バシリス・トロシディス
16 ソティリス・キルギアコス
20 ヤニス・アマナティディス80
21 コスタス・カツラニス
23 ニコス・リベロプロス61
控え選手
12 コスタス・ハルキアス
13 アレクサンドロス・ツォルバス
4 ニコス・スピロプロス
7 ヨルゴス・サマラス
8 ステリオス・ヤナコプロス80
10 ヨルゴス・カラグニス40
11 ルーカス・ビントラ
14 ディミトリス・サルピンギディス
17 ファニス・ゲカス61
18 ヤニス・グーマス
19 パラスケバス・アンザス
22 アレクサンドロス・ジオリス
監督: オットー・レーハーゲル
ロシア
1 イーゴリ・アキンフェエフ
4 セルゲイ・イグナシェビッチ
7 ドミトリ・トルビンスキー
8 デニス・コロジン
11 セルゲイ・セマク
15 ディニアル・ビリアレトジノフ70
17 コンスタンチン・ズリアノフ
18 ユーリー・ジルコフ87
19 ロマン・パブリュチェンコ
20 イーゴリ・セムショフ
22 アレクサンドル・アニュコフ
控え選手
12 ウラジーミル・ガブロフ
16 ビアチェスラフ・マラフェエフ
2 ワシリー・ベレズツキー87
3 レナト・ヤンバエフ
5 アレクセイ・ベレズツキー
6 ロマン・アダモフ
9 イワン・サエンコ70
13 オレグ・イワノフ
14 ロマン・シロコフ
21 ドミトリ・シチョフ
23 ウラジーミル・ブイストロフ
監督: フース・ヒディンク
グループD:スウェーデンvsスペイン
6月14日(土)日本時間25:00~
スウェーデン 1-2 スペイン
スペインがダビド・ビジャの劇的な決勝点で勝ち、グループDの2試合目の結果を受け、準々決勝進出を決めた。
スタディオン・ティボリ・ノイで行われたグループDの一戦は、スペインがロスタイム2分のダビド・ビジャの劇的な勝ち越しゴールにより2-1で勝利。
その後に行われたギリシャ対ロシア戦の結果を受け、スペインがグループD首位で準々決勝進出を決めた。
得点王
試合は、スペインが15分にトーレスのゴールで先制したものの、スウェーデンがイブラヒモビッチの大会2得点目で同点とし、そのまま終了するかに思われた。
だが終了直前、グループリーグ初戦のロシア戦でハットトリックを達成したビジャが、カプデビラからのロングパスに抜け出し、ファーポストに決勝ゴールを沈めた。
2連勝を飾ったスペインはスウェーデンと勝ち点3差でグループ首位を堅持し、ビジャはゴールランキングで単独トップ(4得点)に立った。
同じメンバー
アラゴネス監督はロシア戦と同じメンバーで臨んできたが、第1戦に4-1で勝利したときの流れるようなプレーはあまり見られず、スウェーデンが効果的な試合運びを披露した。
開始1分、イブラヒモビッチがペナルティーエリア内でパスを受けてチャンスを得るが、胸トラップをミスしてしまった。
先制点
一方、スウェーデンゴール後方に詰めかけた赤と黄色のファンへ向かって攻めるスペインも、優勝候補の一角と呼ばれる実力を垣間見せ、イニエスタがドリブルからシュートを放つ。
これは枠を外れたものの、15分にトーレスが先制ゴールをマークする。
ショートコーナーを受けたビジャが、シルバへボールを戻す。
ゴール前へのクロスにトーレスが飛び込んで、欧州選手権における初ゴールを決めた。
守備の脆さを露呈
スウェーデンはすぐに反撃に出て、ラーションのパスからエルマンデルがシュートを放つが、これはサイドネットをかすめる。
スペインは24分に負傷したプジョールがアルビオルと交代すると、再び守備の脆さを露呈。
右サイドのエルマンデルからのクロスを、イブラヒモビッチがファーポストで受ける。
ファーストタッチではうまく足元に収まらなかったものの、セルヒオ・ラモスが転倒している間にターンして、カシージャスを破り、同点ゴールをマークした。
勇気あるセーブ
後半に入ると、スウェーデンはイブラヒモビッチの交代とともに勢いを失い、逆にスペインは60分過ぎにリードのチャンスを迎える。
ビジャとの素晴らしいパス交換からシルバがシュートを放つが、イサクソンに阻止される。
こぼれ球に詰めたビジャと衝突して、イサクソンが倒れている間に、トーレスが左足でゴールを狙うが、これもアンデションにブロックされた。
勢いづくスペインは68分、セナが一撃を放つも、イサクソンのファインセーブに遭った。
劇的なゴール
スペインが攻め続ける展開が続いたが、スウェーデンはFKからチャンスを得る。
だがハンソンがゴール前へ折り返したボールに、ラーションはわずかに届かなかった。
そしてロスタイムにビジャが劇的な決勝点を奪取。
まだロシアとギリシャの試合を残しているが、スペインが首位でグループを通過する可能性が高くなった。
スウェーデン
1 アンドレアス・イサクソン
2 ミカエル・ニルソン
3 オロフ・メルベリ
4 ペッター・ハンソン
5 フレドリク・ストール
8 アンデルス・スベンソン
9 フレドリク・リュングベリ
10 ズラタン・イブラヒモビッチ46
11 ヨハン・エルマンデル79
17 ヘンリク・ラーション87
19 ダニエル・アンデション
控え選手
12 ラミ・シャーバン
13 ヨハン・ビランド
6 トビアス・リンデロート
7 ニクラス・アレクサンデション
14 ダニエル・マイストロビッチ
15 アンドレアス・グランクビスト
16 キム・シェルストレーム87
18 セバスチャン・ラーション79
20 マルクス・アルベック
21 クリスティアン・ビルヘルムソン
22 マルクス・ロゼンベリ46
23 ミカエル・ドルシン
監督: ラーシュ・ラガーベック
スペイン
1 イケル・カシージャス
4 カルロス・マルチェナ
5 カルレス・プジョール24
6 アンドレス・イニエスタ59
7 ダビド・ビジャ
8 シャビ・エルナンデス59
9 フェルナンド・トーレス
11 ホアン・カプデビラ
15 セルヒオ・ラモス
19 マルコス・セナ
21 ダビド・シルバ
控え選手
13 アンドレス・パロプ
23 ペペ・レイナ
2 ラウール・アルビオル24
3 フェルナンド・ナバーロ
10 セスク・ファブレガス59
12 サンティ・カソルラ59
14 シャビ・アロンソ
16 セルヒオ・ガルシア
17 ダニエル・グイサ
18 アルバロ・アルベロア
20 フアニート・グティエレス
22 ルベン・デ・ラ・レド
監督: ルイス・アラゴネス
土曜日, 6月 14, 2008
グループ死:オランダvsフランス
6月13日(金)日本時間27:35~
オランダ 4-1 フランス
スイスのベルンで行われた一戦は、圧倒的な攻撃力を発揮したオランダがフランスを下し、グループCの首位通過を決めた。
オランダの首位通過が決定
グループ初戦でイタリアに3-0で快勝したオランダは、9分にCKからカイト(リヴァプール)のヘディングシュートで先制。
その後はフランスに攻め込まれる場面もあったが、59分にはファン・ペルシ(アーセナル)が追加点を挙げる。
フランスも71分にアンリの得点で追い上げたものの、オランダは失点直後にロッベンのゴールで突き放すと、ロスタイムにはスネイデルが4点目。
イタリア戦と同様、素晴らしいカウンターで2連勝を飾り、グループCの首位通過を決めた。
フランスは勝ち点1にとどまりグループリーグの最下位に転落したが、準々決勝進出の可能性をわずかに残し、17日にイタリアと対戦する。
アンリが先発
オランダはイタリア戦と同じ4-2-3-1の布陣を採用。
マルコ・ファン・バステン監督は試合の前日会見で、ロッベンの先発も示唆していたが、レアル・マドリーCFのウインガ-はベンチスタートとなった。
一方、フランスのレイモン・ドメネク監督はルーマニア戦から3選手を入れ替えてきた。
1トップには負傷から回復したアンリが先発。
中盤の右サイドにはゴブが入り、左SBはエブラ(マンU)が務めた。
イタリア戦の勢いを維持
フランスは5分にリベリがヘディングシュートを放つなど、序盤にチャンスをつかみかけた。
だが9日の試合で世界王者に完勝したオランダの勢いは止まらなかった。
9分、右サイドからのCKを獲得。
これをファン・デル・ファールトがけると、マルダに競り勝ったカイトが強烈なヘディングシュートを決めた。
攻撃サッカー
オランダの小気味よいサッカーは続く。
リベリのドリブル突破を許しそうになる場面もあったが、18分には素晴らしいパス回しからファン・デル・ファールトがシュート。
その2分後には、カイトがロングボールから追加点を狙った。
対するフランスはグループ初戦でルーマニアと0-0で引き分けたが、2006年FIFAワールドカップでは、大会初戦でスイスと引き分けながら、最後は決勝まで進出した。
この再現を目指し、反撃の姿勢を明確にすると、20分すぎから徐々にリズムをつかんでいった。
フランスの反撃
だが、イタリア戦でも再三のファインセーブを見せたオランダのGKファン・デル・サールは、この日も好調を維持していた。
至近距離からゴブのシュートを足でセーブすると、34分にもコブとリベリのチャンスを連続して阻止。
リベリは絶妙のクロスを入れることもあったが、オランダゴール前でそれに合わせる選手はいなかった。
交代策が的中
フランスは、後半開始直後にも何度か絶好機を迎えた。
しかし、アンリのループシュートがクロスバーを越えるなど、なかなか追いつけない。
ファン・バステン監督は、後半からロッベン、55分にファン・ペルシを投入。
リードを奪いながら攻撃的な選手を起用する、指揮官の積極策は見事に的中することになる。
59分、ルート・ファン・ニステルローイが左サイドで絶妙のパスを流すと、ロッベンが抜け出す。
そのまま駆け上がってゴール前に正確なクロスを送ると、最後はペナルティーエリア内に走り込んできたファン・ペルシが強烈なボレー。
ボールはフランスのGKグレゴリ・クペに当たった後、ゴールに転がり込んでいった。
アーセナルFCのストライカーの追加点は、オランダのUEFA欧州選手権通算50点目の記念ゴールにもなった。
2試合で7得点
フランスも70分すぎにようやく得点を挙げた。
サニョールが右サイドからグラウンダーのクロスを入れると、ゴール前に詰めたアンリが軽く触れ、ゴール左隅に決めた。
だがそれでも、オランダの攻撃力は圧倒的だった。
1点差に追い上げられた1分後、スネイデルのパスから、ロッベンが左サイドをドリブルで突破。
ゴールライン近くの角度のないところまで持ち込むと、クペの頭上を抜いて、ゴール左隅を抜いた。
その後も両チームにチャンスが生まれたが、オランダはロスタイムにもスネイデルの鮮やかなミドルで4点目。
イタリア戦に続く素晴らしいサッカーで勝利した。
☆今大会からユーロパス(Europass)が使われてる。
通常のボールより重く、弾力性に優れている
オランダ
1 エドウィン・ファン・デル・サール
2 アンドレ・オーイエル
4 ヨリス・マタイセン
5 ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト
8 オルランド・エンヘラール46
9 ルート・ファン・ニステルローイ
10 ベスレイ・スネイデル
17 ナイジェル・デヨング
18 ディルク・カイト55
21 ハリド・ブラルズ
23 ラファエル・ファン・デル・ファールト78
控え選手
13 ヘンク・ティメル
16 マールテン・ステケレンブルフ
3 ヨン・ハイティンガ
6 デミー・デ・ゼーウ
7 ロビン・ファン・ペルシ55
11 アリエン・ロッベン46
12 マリオ・メルヒオット
14 ビルフレト・バウマ78
15 ティム・デ・クレル
19 クラース・ヤン・フンテラール
20 イブラヒム・アフェライ
22 ヤン・フェネホール・オブ・ヘッセリンク
監督: マルコ・ファン・バステン
フランス
23 グレゴリー・クペ
5 ウィリアム・ガラ
6 クロード・マケレレ
7 フローラン・マルダ60
10 シドニー・ゴブ75
12 ティエリ・アンリ
13 パトリス・エブラ
15 リリアン・テュラム
19 ウィリー・サニョール
20 ジェレミー・トゥララン
22 フランク・リベリ
控え選手
1 スティーブ・マンダンダ
16 セバスティアン・フレイ
2 ジャン・ アラン・ブームソン
3 エリック・アビダル
4 パトリック・ビエラ
8 ニコラス・アネルカ75
9 カリム・ベンゼマ
11 サミル・ナスリ
14 フランソワ・クレルク
17 セバスティアン・スキラッチ
18 バフェティンビ・ゴミス60
21 ラサナ・ディアラ
監督: レイモン・ドメネク
グループ死:イタリアvsルーマニア
6月13日(金)日本時間25:00~
イタリア 1-1 ルーマニア
ブッフォンが試合終盤にムトゥのPKを見事に止め、世界王者イタリアのグループ突破の望みをつないだ。
チューリヒで行われたイタリア対ルーマニアの熱戦は、1-1の引き分けに終わった。
イタリアは、GKブッフォンが81分にムトゥのPKを見事に止め、何とかグループ突破に望みをつないだ。
劇的なPK
敗れればグループ突破の可能性がほぼなくなるイタリアは、55分にムトゥに先制ゴールを許してしまったが、失点の1分後にパヌッチが同点ゴールを決めた。
何とか勝ち点1を手にしたイタリアは、これでグループC突破に望みをつないだ。
イタリアは、FIFAワールドカップ決勝の再戦となる16日のフランス戦では絶対に勝利が必要となった。
一方、ルーマニアは同時刻にオランダと対戦する。
メンバーを大きく変更
イタリアのドナドーニ監督は、敗戦に終わったオランダ戦からスタメンを5人も変更してきた。
一方、初戦でフランスを0点に抑えて勝ち点1を獲得したルーマニアのピツルカ監督は、中盤の構成を変え、
ペトレとイタリアサッカーを知るACシエナのコドレアを先発で起用してきた。
開始1分、まずムトゥがイタリアの新しいDFラインを脅かす。
このヘディングはゴールマウスに飛ばなかったものの、ルーマニアは明らかにフランス戦よりも積極的に仕掛ける意思を感じさせた。
代表戦では9月以来の先発出場となったデル・ピエロは、イタリアの主将として攻撃を牽引。
試合序盤にチャンスを掴むも、ヘディングは相手に当たって枠を外れた。
攻め合い
今度は、ルーマニアが4分間に3度もチャンスを作り出す。だがルーマニアの前にはイタリアのGKブッフォンが立ちはだかる。
左サイドを抜け出したムトゥのチャンスを止めると、続いてターマシュのFKもダイビングセーブ。
キブのロングシュートがパヌッチに当たり方向が変わると、さすがのブッフォンも触ることはできなかったが、今度はポストがイタリアを救った。
ルーマニアは、フランス戦で影を潜めていた攻撃が輝きを放つ。
その勢いを感じ取ったピツルカ監督は25分、ケガで負傷退場となったラドイの代わりに、攻撃的なディカを投入。
そして試合は両チームが攻め合う展開となる。
ルーマニアの華麗なパスワークがイタリアのDFラインを苦しめるのに対し、逆のゴール前ではルカ・トニが制空権を支配した。
だが、そのトニのへディングはGKロボンツに弾き出された。
つかの間のリード
ACミランのアンブロジーニとガットゥーゾに代わってイタリアの中盤に先発したのは、デロッシとペロッタだったが、
ルーマニアの中盤の要であるキブを前に自由にプレーをさせてもらえなかった。
ムトゥもピッチで際立った活躍を続け、果敢にシュートを狙っていくが、ブッフォンのファインセーブに遭う。
しかしムトゥはその2分後、ザンブロッタの不用意なヘディングのバックパスが力を欠くと、そこに反応して先制ゴールを決めた。
その後ルーマニアのファンがまだ喜びに浸っているなか、イタリアが同点に追いつく。
CKからキエリーニが頭で折り返したところに、パヌッチが飛び込んでゴールネットを揺らした。
ブッフォンのファインセーブ
その後はイタリアが押し込む時間が続く。
アントニオ・カッサーノがダイビングヘッドで狙うも、GKロボンツがビッグセーブ。
だがその試合の流れに反し、勝ち点3に近づく絶好のチャンスを掴んだのはルーマニアだった。
パヌッチがエリア内でD・ニクラエを抱え込んだとしてPKを獲得。
(これを決めれば)記憶に残る勝利になるはずだったが、ムトゥの放ったPKはブッフォンのファインセーブに遭う。
ブッフォンは、左に飛んでボールを止め、イタリアの敗退も阻止してみせた。
イタリア
1 ジャンルイジ・ブッフォン
2 クリスティアン・パヌッチ
3 ファビオ・グロッソ
4 ジョルジョ・キエリーニ
7 アレッサンドロ・デル・ピエロ77
9 ルカ・トニ
10 ダニエレ・デロッシ
16 マウロ・カモラネージ85
19 ジャンルカ・ザンブロッタ
20 シモーネ・ペロッタ57
21 アンドレア・ピルロ
控え選手
14 マルコ・アメリア
17 モルガン・デ・サンクティス
5 アレッサンドロ・ガンベリーニ
6 アンドレア・バルザリ
8 ジェンナーロ・ガットゥーゾ
11 アントニオ・ディ・ナターレ
12 マルコ・ボリエロ
13 マッシモ・アンブロジーニ85
15 ファビオ・クアリアレッラ77
18 アントニオ・カッサーノ57
22 アルベルト・アクイラーニ
23 マルコ・マテラッツィ
監督: ロベルト・ドナドーニ
ルーマニア
1 ボグダン・ロボンツ
2 コスミン・コントラ
3 ラズバン・ラツ
4 ガブリエル・ターマシュ
5 クリスティアン・キブ
6 ミレル・ラドイ25
7 フロレンティン・ペトレ60
8 パウル・コドレア
10 アドリアン・ムトゥ88
15 ドリン・ゴイアン
21 ダニエル・ニクラエ
控え選手
12 マリウス・ポパ
23 エドゥアルド・スタンチョウ
9 チプリアン・マリカ
11 ラズバン・コチシュ88
13 クリスティアン・サプナル
14 ソリン・ギオネア
16 バネル・ニコリツァ60
17 コスミン・モツィ
18 マリウス・ニクラエ
19 アドリアン・クリステア
20 ニコラエ・ディカ25
22 シュテファン・ラドゥ
監督: ビクトル・ピツルカ
金曜日, 6月 13, 2008
グループB:オーストリアvsポーランド
6月12日(木)日本時間27:35~
オーストリア 1-1 ポーランド
共催国のオーストリアは12日、ウィーンで行われたグループBの一戦でポーランドと対戦し、ロスタイムのバスティッチのPKで引き分けに持ち込んだ。
ロスタイムのPK
グループ初戦で敗れた両国は、準々決勝進出の現実的な可能性を残すために勝利を必要としていた。
オーストリアは序盤に訪れた再三の好機を生かせず、30分にはポーランドのロジェール・ゲレイロに先制点を許した。
後半も好調なサッカーを展開したポーランドに苦戦したが、ロスタイム3分にバスティッチが劇的なPKを沈め、グループリーグ突破に望みをつないだ。
準々決勝進出を懸けた16日の一戦
この日のグループBのもう1試合は、クロアチアがドイツに2-1で勝利。
クロアチアは勝ち点を6に伸ばし、オーストリア対ポーランドが引き分けたことで準々決勝進出が決まった。
16日のグループ最終戦では、オーストリアがドイツ、ポーランドはクロアチアと対戦。
3カ国は準々決勝への最後の一枠を懸けた山場を迎えることになった。
再三の逸機
エルンスト・ハッペル・シュタディオンで行われた試合は、互角の展開で始まったが、地元ファンの大声援を受けたオーストリアがすぐに主導権を握った。
イバンシッツのFKなどで攻めると、10分すぎからは連続して先制のチャンスを迎えた。
相手のバックパスをさらったハルニクがゴールへ突進。
GKと1対1になったが、ポーランドのGKボルツにセーブされた。
10日に21歳の誕生日を迎えたばかりのハルニクには、3分後にも絶好機が訪れる。
コルクマズが左サイドを鮮やかなドリブルで突破してクロスを上げる。
だがハルニクのシュートは、再びボルツに阻止された。
セルティックFCの守護神は、16分にも素晴らしいセーブを見せる。
グループA初戦のドイツ戦と同様、高い守備ラインを敷くポーランドのオフサイドトラップを破り、ライトゲプが抜け出す。
しかし、ボルツは素早い飛び出しでゴールを許さない。
守護神の大活躍とは対照的に、ポーランドの攻撃はクジヌベクがロングシュートを狙ったぐらいでなかなかリズムをつかめない。
代表初ゴール
オーストリアはポーランドを3-0で下せば、グループ最後のドイツ戦では引き分け以上で準々決勝進出を決められた。
連続してつかんだチャンスを生かせば、早々に大差をつけていても不思議ではなかった。
しかし時計の針が30分をさした時、リードを奪っていたのはポーランドだった。
サガノフスキがペナルティーエリアの右側で、左サイドからのロングボールを受け、素早い切り返しからシュートを放つ。
ボールはオーストリアのDFとGKマチョに当たった後、ロジェールの目の前に転がる。
これを詰めたブラジル出身MFは、今年4月にポーランド国籍を取得したばかり。
自身の代表初ゴールは、新しい母国の貴重な先制点になった。
好調なポーランド
先制点はポーランドの選手に気持ちの余裕を与えたようだった。
1点を奪った後に動きは良くなり、クジヌベクが連続してシュートする場面も生まれた。
オーストリアも懸命に同点に追いつこうとするが、前半終了直前にライトゲプがけったFKはゴール右上に外れた。
後半に入ると、オーストリアが攻め込む場面もあったが、ポーランドの動きが格段に良くなる。
スモラレク、ドゥドカらにチャンスが訪れると、
60分すぎにはボンクとレワンドフスキがマチョの守るゴールに連続してシュートを放った。
土壇場のPK
オーストリアは懸命に攻めるが、待望の同点ゴールは生まれない。
しかし、劇的な瞬間はロスタイムに訪れた。
ペナルティーエリア内で、プレドルがワシレフスキのファウルを受け、PKを獲得。
この大役を担ったのは途中出場したバスティッチ。
38歳のベテランストライカーは、ゴール左に確実に決め、UEFA欧州選手権本大会での最年長得点者になるとともに、オーストリアに史上初の勝ち点をもたらした。
☆ヴァスティッチは元グランパス
☆今年ポーランド国籍を取得したロジェールはポーランド語もうまく話せないらしい
オーストリア
21 ユルゲン・マチョ
3 マルティン・シュトランツル
4 エマヌエル・ポガテツ
6 レネ・アウフハウザー74
8 クリスティアン・ライトゲプ
9 ローラント・リンツ64
10 アンドレアス・イバンシッツ64
11 ウミト・コルクマズ
14 ジェルジュ・ガリチ
15 セバスティアン・プレドル
20 マルティン・ハルニク
控え選手
1 アレックス・マニンガー
23 ラマザン・エーズカン
2 ヨアヒム・シュタントフェスト
5 クリスティアン・フクス
7 イビツァ・バスティッチ64
12 ロナルト・ゲルカリウ
13 マルクス・カッツァー
16 ユルゲン・パトツカ
17 マルティン・ヒデン
18 ロマン・キーナスト64
19 ユルゲン・サウメル74
22 エルウィン・ホッファー
監督: ヨゼフ・ヒッケルスベルガー
ポーランド
1 アルトゥル・ボルツ
2 マリウシュ・ヨップ46
5 ダリウシュ・ドゥドカ
6 ヤチェク・ボンク
7 エウゼビウシュ・スモラレク
8 ヤチェク・クジヌベク
11 マレク・サガノフスキ83
13 マルチン・ワシレフスキ
14 ミハウ・ジェフワコフ
18 マリウシュ・レワンドフスキ
20 ロジェール・ゲレイロ85
控え選手
12 ウォイチエフ・コワレフスキ
22 ウカシュ・ファビアニスキ
3 ヤクブ・ワフジニアク
4 パベウ・ゴラニスキ46
10 ウカシュ・ガルグワ
15 ミハウ・パズダン
17 ウォイチエフ・ウォボジンスキ83
19 ラファウ・ムラフスキ85
21 トマシュ・ザホルスキ
23 アダム・ココシュカ
監督: レオ・ベーンハッカー
グループB:クロアチアvsドイツ
6月12日(木)日本時間25:00~
クロアチア 2-1 ドイツ
クロアチアがスルナとオリッチのゴールによって、最後は10人になったドイツを2-1で下し、グループBの首位に立った。
2試合目の結果を受け、クロアチアの準々決勝進出も決定。
10年ぶりの勝利
両チームは8日のグループ初戦をともに勝利しており、クラーゲンフルトで行われたこの試合で白星を挙げた方が事実上、ベスト8への切符をつかむことになった。
先制したのはクロアチアで、前半半ばにスルナがゴールを奪う。
さらに60分過ぎには、オリッチのゴールでクロアチアがリードを広げる。
ドイツは79分にポドルスキが今大会3点目となるゴールを決めたものの、反撃もそこまでとなり、
終了間際にはシュバインシュタイガーが退場処分となった。
クロアチアはドイツに対し、ビリッチ監督が選手としてプレーした1998年のワールドカップ準々決勝以来となる勝利を挙げ、
16日のポーランド戦で少なくとも勝ち点1を獲得すれば、UEFA欧州選手権で2度目となる準々決勝進出を決める。
スルナの先制点
ドイツのレブ監督はポーランド戦と同じメンバーで試合に臨んだが、ビリッチ監督はペトリッチに代えてMFラキティッチを起用し、
クラニチャルをより攻撃的な位置で起用する策に出た。
両者とも慎重な立ち上がりを見せ、最初のチャンスは24分に訪れたが、クロアチアはそれをゴールに結びつける。
プラニッチが左サイドからファーポストへ上げたクロスに対して、ヤンセンの後方から走り込んできたスルナが足を出し、GKレーマンを破った。
逸機
ドイツはすぐに反撃に出ると、ヤンセンのクロスからゴメスが頭でゴールを狙うが、これはゴールを越えた。
クロアチアはクラニチャルが、オリッチの折り返したボールに詰めるも、シュートはクロスバーの上へ。
ドイツは40分に主将のバラックが強烈なFKを放つが、GKプレティコサが両手で阻止した。
さらにフリンクスのCKからメッツェルダーがヘディングシュートを打つも、枠を捉えられない。
対するクロアチアは、オリッチのパスからクラニチャルが再びチャンスを得るものの、シュートはレーマンの正面を突いた。
オリッチの追加点
レブ監督は後半からヤンセンに代えてウインガーのオドンコーを投入し、
フリッツとラームをそれぞれ右と左のサイドバックに移動させ、攻撃にスピードを加えようとした。
その采配が功を奏し、ドイツはボールを支配できるようになったものの、決定機は作れない。
すると62分、逆に不運な形から追加点を許してしまう。
ラキティッチの右サイドからのクロスが、ポドルスキに当たってコースが変わり、ポストを直撃。
こぼれたボールにオリッチがいち早く反応して、ゴールに押し込んだ。
ポドルスキの得点
クロアチアはそのゴールによって、後半の残り時間を比較的余裕を持って戦うことができた。
ドイツも攻撃の手がなくなったかに思われたが、ラームのクロスをバラックが頭で落とし、そのボールをポドルスキがボレーで決めて1点を返した。
ドイツはロスタイムに入って2分が過ぎたとき、交代出場のシュバインシュタイガーがレコに報復行為を犯し、レッドカードを受けた。
クロアチア
1 スティペ・プレティコサ
3 ヨシプ・シムニッチ
4 ロベルト・コバチ
5 ベルダン・チョルルカ
7 イバン・ラキティッチ
10 ニコ・コバチ
11 ダリヨ・スルナ80
14 ルカ・モドリッチ
18 イビツァ・オリッチ72
19 ニコ・クラニチャル85
22 ダニエル・プラニッチ
控え選手
12 マリオ・ガリノビッチ
23 ベドラン・ルニェ
2 ダリオ・シミッチ
6 フルボエ・ベイッチ
8 オグニェン・ブコエビッチ
9 ニコラ・カリニッチ
13 ニコラ・ポクリバチ
15 ダリオ・クネジェビッチ85
16 イェルコ・レコ80
17 イバン・クラスニッチ
20 イゴール・ブダン
21 ムラデン・ペトリッチ72
監督: スラベン・ビリッチ
ドイツ
1 イェンス・レーマン
2 マルセル・ヤンセン46
4 クレメンス・フリッツ82
8 トルステン・フリンクス
9 マリオ・ゴメス66
11 ミロスラフ・クローゼ
13 ミヒャエル・バラック
16 フィリップ・ラーム
17 ペル・メルテザッカー
20 ルーカス・ポドルスキ
21 クリストフ・メッツェルダー
控え選手
12 ロベルト・エンケ
23 レネ・アドラー
3 アルネ・フリードリヒ
5 ハイコ・ベスターマン
6 シモン・ロルフェス
7 バスティアン・シュバインシュタイガー66
10 オリバー・ノイビル
14 ピオトル・トロショフスキ
15 トーマス・ヒツルスペルガー
18 ティム・ボロウスキ
19 ダビト・オドンコー46
22 ケビン・クラニイ82
監督: ヨアヒム・レブ
チェルシー、スコラーリ氏の次期監督就任を発表!
Scolari named as Chelsea manager
チェルシーはグラント監督の後任として、現在ポルトガル代表を率いてEURO'08を戦っているルイス・フェリッペ・スコラーリ氏(58歳ブラジル人)の新監督就任を発表した。
チェルシーの公式発表では、「彼は世界的で最も優秀な指揮官の一人であり、クラブと国際試合で素晴らしい成功を収めている」とコメントしている。
2002年W杯日韓大会でブラジル代表を優勝へと導き、2004年のEURO'04ポルトガル大会では同国史上初となる決勝の舞台へと駒を進めた。
また、同氏はブラジルで9タイトルを獲得しており、昨年夏にはイングランド代表の次期監督として最有力候補だった。
なお、チェルシーはEURO'08終了後の7月1日からスコラーリ新体制がスタートすると発表している。
木曜日, 6月 12, 2008
グループA:スイスvsトルコ
6月11日(水)日本時間27:35~
スイス 1-2 トルコ
終了間際のロスタイムにトゥランがゴールを決め、トルコが共催国スイスに逆転勝利し、グループAの突破に望みをつないだ。
一方、敗れたスイスは大会からの敗退が決定した。
豪雨
お互いに第1戦を落として迎えたバーゼルでの第2戦、前半は豪雨に見舞われるなか、スイスが優勢に試合を進めた。
開始32分、雨の力も借りてハカン・ヤキンが先制ゴール。
対するトルコは、今季フェネルバフチェSKでも途中交代での活躍が目立ったセミフ・シェンテュルクが、後半から登場すると57分に同点ゴール決める。
試合はそのまま引き分けに終わるかと思われたが、ロスタイムにトゥランが劇的な決勝ゴールを決め、トルコが逆転勝利を収めた。
これでトルコは、15日のチェコ戦に勝てばグループ突破が決まる。
一方、敗れたスイスはグループ4位が確定してしまった。
新たな攻撃陣
スイスは開幕戦でひざの靭帯(じんたい)を負傷したアレクサンダー・フライだけでなく、マルコ・シュトレラーの鼠蹊(そけい)部のケガも思っていたより深刻で、
前線はデルディオクとハカン・ヤキンのトルコ系スイス人選手の2トップが先発した。
ヤキンの先制ゴール
その3分後、スイスが天気の力も借りて先制ゴールを決める。
右サイドに送られたロングボールにデルディオクが追いつくと、GKボルカン・デミレルを交わして中央へ送る。
ボールは雨の影響によりゴールの目の前で止まり、真っ先に反応したハカン・ヤキンがネットを揺らした。
同点弾
トルコは後半から、セミフとトパルをピッチに送り出した。
左サイドからカフベジがクロスを上げると、セミフが頭で合わせて試合を振り出しに戻した。
終盤の攻防
スイスは途中出場のフォンランテンが活発な動きを見せ、インラーのチャンスをお膳立てするも、ゴールにはつながらない。
反対にトルコは、シャンルのクロスにカフベジが飛び込むも、あと一歩届かなかった。
試合は終盤を迎えオープンな展開となり、両チームに決勝点のチャンスが訪れた。
トルコのGKデミレルが、途中出場のカバナスとインラーのチャンスを立て続けに止め、スイスのチャンスを阻止する。
すると、最後に笑ったのはトルコだった。
アルダ・トゥランがドリブルで持ち込み、ペナルティーエリアの端からシュートを放つと、パトリック・ミュラーに当たってそのままスイスのゴールに吸い込まれた。
☆先制点を決めたヤキンはスイスリーグ得点王
同点ゴールを決めたセミフもトルコリーグ得点王
スイス
1 ディエゴ・ベナリオ
3 ルドビク・マニン
4 フィリップ・センデロス
5 シュテファン・リヒトシュタイナー
8 ギョクハン・インラー
10 ハカン・ヤキン85
12 エレン・デルディオク
15 ゲルソン・フェルナンデス76
16 トランクイロ・バルネッタ66
19 ファロン・ベーラミ
20 パトリック・ミュラー
控え選手
18 パスカル・ツーバービューラー
21 エルディン・ヤクポビッチ
2 ヨハン・ジュルー
6 ベンヤミン・フッゲル
7 リカルド・カバナス76
13 シュテファン・グリヒティング
14 ダニエル・ギガックス85
17 クリストフ・シュピヒャー
22 ヨハン・フォンランテン66
23 フィリップ・デゲン
監督: ヤコブ・クーン
トルコ
23 ボルカン・デミレル
2 セルべト・チェティン
3 ハカン・バルタ
7 メフメト・アウレリオ
8 ニハト・カフベジ85
10 ギョクデニズ・カラデニズ46
11 トュメル・メティン46
14 アルダ・トゥラン
15 エムレ・アシュク
17 トゥンジャイ・シャンル
22 ハミト・アルトゥントップ
控え選手
1 リュシュトゥ・レチベル
12 トルガ・ゼンギン
4 ギョクハン・ザン
5 エムレ・ベロゾール
6 メフメト・トパル46
9 セミフ・シェンテュルク46
13 エムレ・ギュンゴル
16 ウグル・ボラル
18 カズム・カズム85
19 アイハン・アクマン
20 サブリ・サリュオール
21 メブリュト・エルディンチ
監督: ファティ・テリム
グループA:チェコvsポルトガル
6月11日(水)日本時間25:00~
チェコ 1-3 ポルトガル
ジュネーブで行われたグループAの一戦は、ポルトガルがC・ロナルドの1得点2アシストの活躍でチェコを下した。
第2試合の結果を受け、ポルトガルの準々決勝進出も確定。
C.ロナルドが活躍
グループ初戦でトルコを下したポルトガルは、8分にデコの先制点を奪う絶好のスタートを切った。
しかしチェコもすぐに反撃に転じ、17分にはシオンコのヘディングシュートで同点に追いついた。
その後も両チームにチャンスが生まれたが、チャンスの数で上回るポルトガルは63分にクリスティアーノ・ロナルドのゴールで勝ち越すと、
ロスタイムにもカレスマが加点。
これで勝ち点を6に伸ばしたポルトガルは、バーゼルの第2試合でトルコがスイスを破ったため、準々決勝進出を確定した。
バロシュが先発
開幕戦で共催国スイスを破ったチェコのカレル・ブリュックナー監督は、1トップにヤン・コレルではなく、
ミラン・バロシュを起用する予想外の選択をした。
一方のポルトガルは、2-0で完勝したトルコ戦と同じ先発メンバー。
両国の対戦はEURO 96(TM)以来となったが、最高のスタートを切ったのは12年前に0-1で敗れたポルトガルだった。
8分、ロナルドがヌノ・ゴメスと絶妙のワンツーで抜け出てシュート。
ボールはチェコのGKペトル・チェフにセーブされたが、こぼれた球に素早く追いついたデコが混戦の中から決めて先制する。
最高の雰囲気
好天の中で行われた一戦は、両国サポーターの熱烈な応援もあり、素晴らしい雰囲気の中で進んだ。
先制点を許したチェコだったが、その直後にはヤンクロフスキのシュートで反撃。17分には、
スタジアムの半分を埋めたチェコ・サポーターが大歓声を上げる瞬間が訪れた。
起点になったのは、右サイドで何度も好プレーを見せたシオンコ。
ゴールライン近くまで持ち込むと、CKを獲得する。
プラシルがゴール前にボールを入れると、シオンコは強烈なヘディングシュートをめた。
CL決勝の再現
追いつかれたポルトガルだったが、攻撃の手は緩めない。20分すぎには、デコとロナルドが続けてミドルシュートを放つ。
チェコのGKチェフは、今季のUEFAチャンピオンズリーグ決勝にチェルシーの一員として出場。
モスクワでの一戦では、マンチェスター・ユナイテッドのロナルドにゴールを許したが、この場面ではその再現を許さなかった。
両チームに好機
後半に入っても、両チームの熱いプレーが続く。チェコのシオンコはポルトガルゴール前を横切るクロスを送った。
さらにウイファルシのヘディングシュートは、枠をわずかにとらえきれない。
一方のポルトガルでは、ヌノ・ゴメスに連続してチャンスが訪れる。
31歳のベテランストライカーのシュートは決まらなかったが、スピード豊かなサッカーを続けるポルトガルに勝ち越し点が生まれたのは当然の流れだった。
鮮やかな決勝点
2点目は鮮やかな連係と個人技から生まれた。中盤でボールをつないだ後、右サイドのデコにボールが渡る。
FCバルセロナのMFは、グラウンダーのパスを選択し、待ち構えていたロナルドが右足を振り抜くと、
強烈なシュートはチェフの守るゴールを陥れた。
8強入り目前
その後はチェコも猛攻に出る。終盤には、シオンコがフリーでヘディングを放ったが、GKリカルドのセーブに阻まれた。
ロスタイムには、チェコが前がかりになったところをポルトガルが突き、ロナルドが持ち上がり、最後はカレスマへパス。
無人のゴールに3点目が決まり、勝利を確実にした。
チェコ
1 ペトル・チェフ
2 ズデニェク・グリゲラ
3 ヤン・ポラーク
4 トマシュ・ガラセク73
6 マレク・ヤンクロフスキ
7 リボル・シオンコ
15 ミラン・バロシュ
17 マレク・マテヨフスキー68
20 ヤロスラフ・プラシル85
21 トマシュ・ウイファルシ
22 ダビド・ロゼーナル
控え選手
16 ヤロミール・ブラジェク
23 ダニエル・ジートカ
5 ラドスラフ・コバチ
8 マルティン・フェニン
9 ヤン・コレル73
10 バーツラフ・スビェルコシュ
11 スタニスラフ・ブルチェク68
12 ズデニェク・ポスピェフ
13 ミハル・カドレツ
14 ダビド・ヤロリーム85
18 トマシュ・シボク
19 ルドルフ・スカーツェル
監督: カレル・ブリュックナー
ポルトガル
1 リカルド
2 パウロ・フェレイラ
4 ボジングワ
7 クリスティアーノ・ロナルド
8 ペティート
10 ジョアン・モウティーニョ75
11 シマン80
15 ペペ
16 リカルド・カルバリョ
20 デコ
21 ヌノ・ゴメス79
控え選手
12 ヌノ
22 ルイ・パトリシオ
3 ブルーノ・アルベス
5 フェルナンド・メイラ75
6 ラウール・メイレレス
9 ウーゴ・アルメイダ79
13 ミゲル
14 ジョルジェ・リベイロ
17 リカルド・カレスマ80
18 ミゲル・ベロゾ
19 ナニ
23 エルデル・ポスティガ
監督: ルイス・フェリペ・スコラーリ
水曜日, 6月 11, 2008
グループD:ギリシャvsスウェーデン
6月10日(火)日本時間27:35~
オーストリアのザルツブルクで行われたグループDの一戦は、スウェーデンがギリシャを2-0で下した。
後半に2得点
両国史上初の公式戦は、スウェーデンが攻勢に出たが、ギリシャの持ち味である堅守がこれをしのぐ展開となった。
史上初の連覇を目指すギリシャは後半に、相手の不安定な守備を突いて数度の好機をつかんだ。
しかし、スウェーデンは67分にギリシャ陣内の右サイドで獲得したスローインから、イブラヒモビッチがラーションとの素早いワンツーで抜け出し、
ペナルティーエリアのわずか外から放たれた強烈なシュートは、ギリシャ・ゴールの左上に吸い込まれていく。
72分にはハンソンがゴール前の混戦から追加点。
2大会連続のグループリーグ突破へ向けて絶好のスタートを切った。
5分間に2得点
ギリシャは5分後に追加点を許してしまう。
先制点で勢いをつかんだスウェーデンは、主将のリュングベリがスルーパスに抜け出す。
シュートは前進してきたニコポリディスにセーブされたが、
最後はハンソンがゴールライン付近に上がったこぼれ球を押し込んで加点。
前回王者ギリシャには、反撃する時間と余裕は残っていなかった。
ギリシャ
1 アントニス・ニコポリディス
2 ユールカス・セイタリディス
5 トライアノス・デラス
6 アンゲロス・バシナス
9 アンゲロス・ハリステアス
10 ヨルゴス・カラグニス
15 バシリス・トロシディス
16 ソティリス・キルギアコス
17 ファニス・ゲカス
19 パラスケバス・アンザス
21 コスタス・カツラニス
控え選手
12 コスタス・ハルキアス
13 アレクサンドロス・ツォルバス
3 クリストス・パツァゾグルー
4 ニコス・スピロプロス
7 ヨルゴス・サマラス
8 ステリオス・ヤナコプロス
11 ルーカス・ビントラ
14 ディミトリス・サルピンギディス
18 ヤニス・グーマス
20 ヤニス・アマナティディス
22 アレクサンドロス・ジオリス
23 ニコス・リベロプロス
監督: オットー・レーハーゲル
スウェーデン
1 アンドレアス・イサクソン
2 ミカエル・ニルソン
3 オロフ・メルベリ
4 ペッター・ハンソン
7 ニクラス・アレクサンデション
8 アンデルス・スベンソン
9 フレドリク・リュングベリ
10 ズラタン・イブラヒモビッチ
17 ヘンリク・ラーション
19 ダニエル・アンデション
21 クリスティアン・ビルヘルムソン
控え選手
12 ラミ・シャーバン
13 ヨハン・ビランド
5 フレドリク・ストール
6 トビアス・リンデロート
11 ヨハン・エルマンデル
14 ダニエル・マイストロビッチ
15 アンドレアス・グランクビスト
16 キム・シェルストレーム
18 セバスチャン・ラーション
20 マルクス・アルベック
22 マルクス・ロゼンベリ
23 ミカエル・ドルシン
監督: ラーシュ・ラガーベック
グループD:スペインvsロシア
6月10日(火)日本時間25:00~
10日のグループDでは、雨の中スペインがダビド・ビジャのハットトリックなどにより、ロシアに4-1で勝利した。
スリリングな試合
素晴らしい試合となったグループDの初戦。
スペインのビジャが見事な連係から、今大会のベストゴールのひとつにもなりうるゴールを奪うなど、
8年前のオランダのクライファート以来となる、大会史上7人目のハットトリックを達成した。
またロスタイムには途中出場のセスク・ファブレガスが4点目を記録。
ロシアは85分にスペインの守備の隙をついてパブリュチェンコが1点を返したが反撃はそこまでだった。
正確なフィニッシュ
スペインは20分、カプデビラのインターセプトから前線でボールを受けたトーレスが、
コロジンを振り切り、GKアキンフェエフが飛び出して来たところを右横へパス。
そこへ走りこんだビジャが冷静にシュートを沈めた。
☆ビジャが決めてトーレスと転げながら抱擁するシーンは印象的だった。
2点目
スペインは先制点から6分の間に、ビジャとトーレスの素晴らしいコンビネーションから大きなチャンスを3度迎え、
そのうちの2度は、アキンフェエフのブロックに遭った。
そして45分、スペインが流れるようなプレーから追加点を奪う。
シルバ、カプデビラ、イニエスタ⇒ドリブル⇒華麗なスルーパスから、最後はゴール前へ走り込んだビジャがアキンフェエフの股間を抜くシュートを決めた。
3・4点目
スペインは75分、ファブレガスからのワンタッチパスを受けたビジャがシロコフをかわして、ハットトリックを達成。
☆途中交代したベンチにいるトーレスのところに駆け寄り抱擁するシーンが印象的だった。
その後ロシアはCKからパブリュチェンコがヘッドで1点を返すが、ロスタイムに生まれたファブレガスの代表初ゴールとなるヘッド4点目で勝負は決した。
スペインの1・2点は綺麗なカウンターでの得点
試合後レフェリーにビジャとアロンソが何か言っていたが認められず。
おそらく試合ボールをもらいたいと伝えていたのかな~
(交代)
トーレス⇒セスク・ファブレガス(アーセナル)
シルバ⇒シャビ・アロンソ(リヴァプール)
スペイン
1 イケル・カシージャス
4 カルロス・マルチェナ
5 カルレス・プジョール
6 アンドレス・イニエスタ
7 ダビド・ビジャ
8 シャビ・エルナンデス
9 フェルナンド・トーレス
11 ホアン・カプデビラ
15 セルヒオ・ラモス
19 マルコス・セナ
21 ダビド・シルバ
控え選手
13 アンドレス・パロプ
23 ペペ・レイナ
2 ラウール・アルビオル
3 フェルナンド・ナバーロ
10 セスク・ファブレガス
12 サンティ・カソルラ
14 シャビ・アロンソ
16 セルヒオ・ガルシア
17 ダニエル・グイサ
18 アルバロ・アルベロア
20 フアニート・グティエレス
22 ルベン・デ・ラ・レド
監督: ルイス・アラゴネス
ロシア
1 イーゴリ・アキンフェエフ
8 デニス・コロジン
11 セルゲイ・セマク
14 ロマン・シロコフ
15 ディニアル・ビリアレトジノフ
17 コンスタンチン・ズリアノフ
18 ユーリー・ジルコフ
19 ロマン・パブリュチェンコ
20 イーゴリ・セムショフ
21 ドミトリ・シチョフ
22 アレクサンドル・アニュコフ
控え選手
12 ウラジーミル・ガブロフ
16 ビアチェスラフ・マラフェエフ
2 ワシリー・ベレズツキー
3 レナト・ヤンバエフ
4 セルゲイ・イグナシェビッチ
5 アレクセイ・ベレズツキー
6 ロマン・アダモフ
7 ドミトリ・トルビンスキー
9 イワン・サエンコ
13 オレグ・イワノフ
23 ウラジーミル・ブイストロフ
監督: フース・ヒディンク
火曜日, 6月 10, 2008
グループ死:オランダvsイタリア
6月9日(月)日本時間27:35~
スイスのベルンで行われた死のグループCの注目の一戦は、オランダがルート・ファン・ニステルローイらの3得点でイタリアに快勝した。
イタリア戦で30年ぶりの勝利
20年ぶりのUEFA欧州選手権優勝を目指すオランダは、26分にニステルローイが先制すると、31分にはスネイデルが加点した。
その後はイタリアの猛攻を受ける時間帯もあったが、79分に速攻からファン・ブロンクホルストが3点目を奪い、勝利を決定。
イタリア戦では1978年FIFAワールドカップ以来となる、9試合ぶりの白星を挙げると同時に、決勝トーナメント進出へ向けて早くも好位置につけた。
一方のイタリアは、いくつかのチャンスをつくったが、ゴール前の決定力を欠き、ワールドカップに続く2冠達成に暗雲が漂うことになった。
得点の予感
強豪同士の一戦は序盤、予想通りの接戦になった。イタリアは、4分にカモラネージがロングシュートを狙う。
10分すぎには、今季のドイツ・ブンデスリーガ得点王、トニにヘディングのチャンスが生まれた。
しかし、徐々にリズムをつかんだのはオランダだった。
15分にはスルーパスからファン・ニステルローイが抜け出す。
31歳のストライカーは、イタリアのGKブッフォンをかわしたが、バランスを崩してシュート体勢に持ち込めなかった。
しかし、過去のUEFA欧州選手権のグループリーグでは、出場した全試合で得点しているファン・ニステルローイ。
その素晴らしい記録を、26分に更新することになった。
一気に2得点
右サイドでFKを獲得したオランダは、ゴール前に長いボールを入れた。
ブッフォンはパンチングでクリアしたが、同時に味方のパヌッチと衝突。
そしてこぼれ球を拾ったスネイデルが、強烈なシュートを放つと、ゴール前で待ち構えていたファン・ニステルローイが、
至近距離からボールのコースを変え、オランダが待望の先制点を奪った。
☆1点目のファン・ニステルローイのゴールはオフサイドだったのではないか?
WOWOWの解説(元ベルマーレの野口氏)の話によると、ブッフォンとぶつかったパヌッチがゴールポスト左側のラインの外で倒れていたのでオフサイドじゃないとコメントしていたが、正確な判定はいかに!?
誕生日の記念ゴール
イタリアは同点ゴールを狙い、すぐに反撃に出る。しかしピルロのCKは、ファン・ブロンクホルストにゴールライン付近でクリアされた。
オランダの追加点は、その直後の素早いカウンターから生まれる。
ロングボールで一気に攻め上がると、ファン・ブロンクホルストが左から逆サイドに正確なパスを送る。
待ち構えていたのは、負傷欠場したロッベンに代わって出場したカイト。
頭で中央に折り返すと、この日、24歳の誕生日を迎えたスネイデルが走り込んでいた。
レアル・マドリーCFに所属する攻撃的MFのボレーシュートは、前進してきたブッフォンの横を抜けてゴールに決まった。
イタリアの猛攻
2点を追いかけるイタリアは、左サイドで先発出場したディ・ナターレがシュートを放つも、ボールはクロスバーの上を越えた。
逆に得点に近づいたのはオランダ。43分にはファン・ニステルローイがスネイデルのスルーパスに抜け出す。
だがイタリアの守護神ブッフォンのセーブに阻まれ、追加点を奪えない。
後半に入るとイタリアが押し込み、パヌッチ、ザンブロッタ、トニが次々にゴールを狙う。
イタリアのロベルト・ドナドーニ監督は、64分にはディ・ナターレに代えてデル・ピエロを投入。
だが直後に33歳のベテランが放ったシュートは、ファン・デル・サールにセーブされた。
速攻から3点目
イタリアは75分すぎに連続してつかんだチャンスも生かせない。トニは2度もファン・デル・サールと1対1の場面を迎えた。
さらにオランダの守護神は、ピルロのFKに対して鮮やかなセーブを披露。
結局、イタリアの反撃はそこまでだった。ピルロのFKを捕球したファン・デル・サールは、前線に素早く配球。
カイトのシュートはブッフォンに止められたが、最後はファン・ブロンクホルストがヘディングを決め、オランダの勝利が決まった。
カイト(リバプール)はこの日2アシストと大活躍だった。
怪我で出場が危ぶまれていたアーセナルのファン・ペルシーは途中出場を果たした。
試合後、ファン・デル・サールがしきりにカメラを避けてたのが印象的だった。
イタリアはカンナバーロの不在が痛かった。
オランダ
1 エドウィン・ファン・デル・サール
2 アンドレ・オーイエル
4 ヨリス・マタイセン
5 ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト
8 オルランド・エンヘラール
9 ルート・ファン・ニステルローイ
10 ベスレイ・スネイデル
17 ナイジェル・デヨング
18 ディルク・カイト
21 ハリド・ブラルズ
23 ラファエル・ファン・デル・ファールト
控え選手
13 ヘンク・ティメル
16 マールテン・ステケレンブルフ
3 ヨン・ハイティンガ
6 デミー・デ・ゼーウ
7 ロビン・ファン・ペルシ
11 アリエン・ロッベン
12 マリオ・メルヒオット
14 ビルフレト・バウマ
15 ティム・デ・クレル
19 クラース・ヤン・フンテラール
20 イブラヒム・アフェライ
22 ヤン・フェネホール・オブ・ヘッセリンク
監督: マルコ・ファン・バステン
イタリア
1 ジャンルイジ・ブッフォン
2 クリスティアン・パヌッチ
6 アンドレア・バルザリ
8 ジェンナーロ・ガットゥーゾ
9 ルカ・トニ
11 アントニオ・ディ・ナターレ
13 マッシモ・アンブロジーニ
16 マウロ・カモラネージ
19 ジャンルカ・ザンブロッタ
21 アンドレア・ピルロ
23 マルコ・マテラッツィ
控え選手
14 マルコ・アメリア
17 モルガン・デ・サンクティス
3 ファビオ・グロッソ
4 ジョルジョ・キエリーニ
5 アレッサンドロ・ガンベリーニ
7 アレッサンドロ・デル・ピエロ
10 ダニエレ・デロッシ
12 マルコ・ボリエロ
15 ファビオ・クアリアレッラ
18 アントニオ・カッサーノ
20 シモーネ・ペロッタ
22 アルベルト・アクイラーニ
監督: ロベルト・ドナドーニ