6月12日(木)日本時間27:35~
オーストリア 1-1 ポーランド
共催国のオーストリアは12日、ウィーンで行われたグループBの一戦でポーランドと対戦し、ロスタイムのバスティッチのPKで引き分けに持ち込んだ。
ロスタイムのPK
グループ初戦で敗れた両国は、準々決勝進出の現実的な可能性を残すために勝利を必要としていた。
オーストリアは序盤に訪れた再三の好機を生かせず、30分にはポーランドのロジェール・ゲレイロに先制点を許した。
後半も好調なサッカーを展開したポーランドに苦戦したが、ロスタイム3分にバスティッチが劇的なPKを沈め、グループリーグ突破に望みをつないだ。
準々決勝進出を懸けた16日の一戦
この日のグループBのもう1試合は、クロアチアがドイツに2-1で勝利。
クロアチアは勝ち点を6に伸ばし、オーストリア対ポーランドが引き分けたことで準々決勝進出が決まった。
16日のグループ最終戦では、オーストリアがドイツ、ポーランドはクロアチアと対戦。
3カ国は準々決勝への最後の一枠を懸けた山場を迎えることになった。
再三の逸機
エルンスト・ハッペル・シュタディオンで行われた試合は、互角の展開で始まったが、地元ファンの大声援を受けたオーストリアがすぐに主導権を握った。
イバンシッツのFKなどで攻めると、10分すぎからは連続して先制のチャンスを迎えた。
相手のバックパスをさらったハルニクがゴールへ突進。
GKと1対1になったが、ポーランドのGKボルツにセーブされた。
10日に21歳の誕生日を迎えたばかりのハルニクには、3分後にも絶好機が訪れる。
コルクマズが左サイドを鮮やかなドリブルで突破してクロスを上げる。
だがハルニクのシュートは、再びボルツに阻止された。
セルティックFCの守護神は、16分にも素晴らしいセーブを見せる。
グループA初戦のドイツ戦と同様、高い守備ラインを敷くポーランドのオフサイドトラップを破り、ライトゲプが抜け出す。
しかし、ボルツは素早い飛び出しでゴールを許さない。
守護神の大活躍とは対照的に、ポーランドの攻撃はクジヌベクがロングシュートを狙ったぐらいでなかなかリズムをつかめない。
代表初ゴール
オーストリアはポーランドを3-0で下せば、グループ最後のドイツ戦では引き分け以上で準々決勝進出を決められた。
連続してつかんだチャンスを生かせば、早々に大差をつけていても不思議ではなかった。
しかし時計の針が30分をさした時、リードを奪っていたのはポーランドだった。
サガノフスキがペナルティーエリアの右側で、左サイドからのロングボールを受け、素早い切り返しからシュートを放つ。
ボールはオーストリアのDFとGKマチョに当たった後、ロジェールの目の前に転がる。
これを詰めたブラジル出身MFは、今年4月にポーランド国籍を取得したばかり。
自身の代表初ゴールは、新しい母国の貴重な先制点になった。
好調なポーランド
先制点はポーランドの選手に気持ちの余裕を与えたようだった。
1点を奪った後に動きは良くなり、クジヌベクが連続してシュートする場面も生まれた。
オーストリアも懸命に同点に追いつこうとするが、前半終了直前にライトゲプがけったFKはゴール右上に外れた。
後半に入ると、オーストリアが攻め込む場面もあったが、ポーランドの動きが格段に良くなる。
スモラレク、ドゥドカらにチャンスが訪れると、
60分すぎにはボンクとレワンドフスキがマチョの守るゴールに連続してシュートを放った。
土壇場のPK
オーストリアは懸命に攻めるが、待望の同点ゴールは生まれない。
しかし、劇的な瞬間はロスタイムに訪れた。
ペナルティーエリア内で、プレドルがワシレフスキのファウルを受け、PKを獲得。
この大役を担ったのは途中出場したバスティッチ。
38歳のベテランストライカーは、ゴール左に確実に決め、UEFA欧州選手権本大会での最年長得点者になるとともに、オーストリアに史上初の勝ち点をもたらした。
☆ヴァスティッチは元グランパス
☆今年ポーランド国籍を取得したロジェールはポーランド語もうまく話せないらしい
オーストリア
21 ユルゲン・マチョ
3 マルティン・シュトランツル
4 エマヌエル・ポガテツ
6 レネ・アウフハウザー74
8 クリスティアン・ライトゲプ
9 ローラント・リンツ64
10 アンドレアス・イバンシッツ64
11 ウミト・コルクマズ
14 ジェルジュ・ガリチ
15 セバスティアン・プレドル
20 マルティン・ハルニク
控え選手
1 アレックス・マニンガー
23 ラマザン・エーズカン
2 ヨアヒム・シュタントフェスト
5 クリスティアン・フクス
7 イビツァ・バスティッチ64
12 ロナルト・ゲルカリウ
13 マルクス・カッツァー
16 ユルゲン・パトツカ
17 マルティン・ヒデン
18 ロマン・キーナスト64
19 ユルゲン・サウメル74
22 エルウィン・ホッファー
監督: ヨゼフ・ヒッケルスベルガー
ポーランド
1 アルトゥル・ボルツ
2 マリウシュ・ヨップ46
5 ダリウシュ・ドゥドカ
6 ヤチェク・ボンク
7 エウゼビウシュ・スモラレク
8 ヤチェク・クジヌベク
11 マレク・サガノフスキ83
13 マルチン・ワシレフスキ
14 ミハウ・ジェフワコフ
18 マリウシュ・レワンドフスキ
20 ロジェール・ゲレイロ85
控え選手
12 ウォイチエフ・コワレフスキ
22 ウカシュ・ファビアニスキ
3 ヤクブ・ワフジニアク
4 パベウ・ゴラニスキ46
10 ウカシュ・ガルグワ
15 ミハウ・パズダン
17 ウォイチエフ・ウォボジンスキ83
19 ラファウ・ムラフスキ85
21 トマシュ・ザホルスキ
23 アダム・ココシュカ
監督: レオ・ベーンハッカー
金曜日, 6月 13, 2008
グループB:オーストリアvsポーランド
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿