6月9日(月)日本時間27:35~
スイスのベルンで行われた死のグループCの注目の一戦は、オランダがルート・ファン・ニステルローイらの3得点でイタリアに快勝した。
イタリア戦で30年ぶりの勝利
20年ぶりのUEFA欧州選手権優勝を目指すオランダは、26分にニステルローイが先制すると、31分にはスネイデルが加点した。
その後はイタリアの猛攻を受ける時間帯もあったが、79分に速攻からファン・ブロンクホルストが3点目を奪い、勝利を決定。
イタリア戦では1978年FIFAワールドカップ以来となる、9試合ぶりの白星を挙げると同時に、決勝トーナメント進出へ向けて早くも好位置につけた。
一方のイタリアは、いくつかのチャンスをつくったが、ゴール前の決定力を欠き、ワールドカップに続く2冠達成に暗雲が漂うことになった。
得点の予感
強豪同士の一戦は序盤、予想通りの接戦になった。イタリアは、4分にカモラネージがロングシュートを狙う。
10分すぎには、今季のドイツ・ブンデスリーガ得点王、トニにヘディングのチャンスが生まれた。
しかし、徐々にリズムをつかんだのはオランダだった。
15分にはスルーパスからファン・ニステルローイが抜け出す。
31歳のストライカーは、イタリアのGKブッフォンをかわしたが、バランスを崩してシュート体勢に持ち込めなかった。
しかし、過去のUEFA欧州選手権のグループリーグでは、出場した全試合で得点しているファン・ニステルローイ。
その素晴らしい記録を、26分に更新することになった。
一気に2得点
右サイドでFKを獲得したオランダは、ゴール前に長いボールを入れた。
ブッフォンはパンチングでクリアしたが、同時に味方のパヌッチと衝突。
そしてこぼれ球を拾ったスネイデルが、強烈なシュートを放つと、ゴール前で待ち構えていたファン・ニステルローイが、
至近距離からボールのコースを変え、オランダが待望の先制点を奪った。
☆1点目のファン・ニステルローイのゴールはオフサイドだったのではないか?
WOWOWの解説(元ベルマーレの野口氏)の話によると、ブッフォンとぶつかったパヌッチがゴールポスト左側のラインの外で倒れていたのでオフサイドじゃないとコメントしていたが、正確な判定はいかに!?
誕生日の記念ゴール
イタリアは同点ゴールを狙い、すぐに反撃に出る。しかしピルロのCKは、ファン・ブロンクホルストにゴールライン付近でクリアされた。
オランダの追加点は、その直後の素早いカウンターから生まれる。
ロングボールで一気に攻め上がると、ファン・ブロンクホルストが左から逆サイドに正確なパスを送る。
待ち構えていたのは、負傷欠場したロッベンに代わって出場したカイト。
頭で中央に折り返すと、この日、24歳の誕生日を迎えたスネイデルが走り込んでいた。
レアル・マドリーCFに所属する攻撃的MFのボレーシュートは、前進してきたブッフォンの横を抜けてゴールに決まった。
イタリアの猛攻
2点を追いかけるイタリアは、左サイドで先発出場したディ・ナターレがシュートを放つも、ボールはクロスバーの上を越えた。
逆に得点に近づいたのはオランダ。43分にはファン・ニステルローイがスネイデルのスルーパスに抜け出す。
だがイタリアの守護神ブッフォンのセーブに阻まれ、追加点を奪えない。
後半に入るとイタリアが押し込み、パヌッチ、ザンブロッタ、トニが次々にゴールを狙う。
イタリアのロベルト・ドナドーニ監督は、64分にはディ・ナターレに代えてデル・ピエロを投入。
だが直後に33歳のベテランが放ったシュートは、ファン・デル・サールにセーブされた。
速攻から3点目
イタリアは75分すぎに連続してつかんだチャンスも生かせない。トニは2度もファン・デル・サールと1対1の場面を迎えた。
さらにオランダの守護神は、ピルロのFKに対して鮮やかなセーブを披露。
結局、イタリアの反撃はそこまでだった。ピルロのFKを捕球したファン・デル・サールは、前線に素早く配球。
カイトのシュートはブッフォンに止められたが、最後はファン・ブロンクホルストがヘディングを決め、オランダの勝利が決まった。
カイト(リバプール)はこの日2アシストと大活躍だった。
怪我で出場が危ぶまれていたアーセナルのファン・ペルシーは途中出場を果たした。
試合後、ファン・デル・サールがしきりにカメラを避けてたのが印象的だった。
イタリアはカンナバーロの不在が痛かった。
オランダ
1 エドウィン・ファン・デル・サール
2 アンドレ・オーイエル
4 ヨリス・マタイセン
5 ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト
8 オルランド・エンヘラール
9 ルート・ファン・ニステルローイ
10 ベスレイ・スネイデル
17 ナイジェル・デヨング
18 ディルク・カイト
21 ハリド・ブラルズ
23 ラファエル・ファン・デル・ファールト
控え選手
13 ヘンク・ティメル
16 マールテン・ステケレンブルフ
3 ヨン・ハイティンガ
6 デミー・デ・ゼーウ
7 ロビン・ファン・ペルシ
11 アリエン・ロッベン
12 マリオ・メルヒオット
14 ビルフレト・バウマ
15 ティム・デ・クレル
19 クラース・ヤン・フンテラール
20 イブラヒム・アフェライ
22 ヤン・フェネホール・オブ・ヘッセリンク
監督: マルコ・ファン・バステン
イタリア
1 ジャンルイジ・ブッフォン
2 クリスティアン・パヌッチ
6 アンドレア・バルザリ
8 ジェンナーロ・ガットゥーゾ
9 ルカ・トニ
11 アントニオ・ディ・ナターレ
13 マッシモ・アンブロジーニ
16 マウロ・カモラネージ
19 ジャンルカ・ザンブロッタ
21 アンドレア・ピルロ
23 マルコ・マテラッツィ
控え選手
14 マルコ・アメリア
17 モルガン・デ・サンクティス
3 ファビオ・グロッソ
4 ジョルジョ・キエリーニ
5 アレッサンドロ・ガンベリーニ
7 アレッサンドロ・デル・ピエロ
10 ダニエレ・デロッシ
12 マルコ・ボリエロ
15 ファビオ・クアリアレッラ
18 アントニオ・カッサーノ
20 シモーネ・ペロッタ
22 アルベルト・アクイラーニ
監督: ロベルト・ドナドーニ
火曜日, 6月 10, 2008
グループ死:オランダvsイタリア
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