木曜日, 6月 19, 2008

グループ死:オランダvsルーマニア


6月17日(火)日本時間27:35~
オランダ 2-0 ルーマニア
17日にスイスのベルンで行われたグループCの最終戦は、オランダが後半の2得点でルーマニアを破り、3連勝でグループリーグを終えた。


グループリーグ3連勝
終始、高いボール支配率を誇ったオランダは、54分にフンテラールのゴールで均衡を破ると、87分にはファン・ペルシが加点。
今大会の最初の2試合で披露した圧倒的な攻撃サッカーこそ見られなかったが、安定した内容で勝利を収めた。
過去2試合をいずれも引き分けたルーマニアは、8強入りの可能性を残していたが、
グループCのもう1試合でイタリアがフランスに2-0で勝利したため、2大会ぶりの準々決勝進出はならなかった。

オランダ、9選手を変更
グループリーグ2連勝で首位通過を決めていたオランダは、ファン・バステン監督が試合前に示唆していた通り、大幅に選手を入れ替えてきた。
43歳の指揮官は、4-1で快勝したフランス戦から、ブラルズとエンヘラール以外の9選手を変更。
ただしフランス戦で得点したロッベンとファン・ペルシは先発させ、依然として強力なメンバーをそろえていた。
一方のルーマニアは、フランス対イタリアの結果次第で、引き分けか負けでも8強が決まる状況にあった。
指揮を執るピツルカ監督は、1-1で引き分けたイタリア戦から4選手を変更。顔面を負傷したラドイ、出場停止処分のゴイアンは欠場したが、1トップにはニクラエを起用した。

序盤は互角の展開
曇り空の中、キックオフの笛が鳴り、試合は互角の展開で始まった。
ルーマニアは4分にニクラエがボレーシュート、9分にもキブがオランダ陣内の好位置で獲得したFKからゴールを狙った。
一方のオランダはボール支配率で大幅に上回ったが、なかなかチャンスにつなげることはできない。
19分にファン・ペルシが狙ったヘディングシュートは、ゴール枠の外へ流れた。
アーセナルFCのストライカーは26分にも好機を得たが、先制点は生まれなかった。

イタリアがリード
こう着状態が続く中、25分すぎにはルーマニアにとって歓迎できないニュースが流れてきた。
同時進行中の試合でイタリアがリードしたのだ。
ルーマニアはこの時点でグループ3位に転落。
準々決勝に進出するのは、勝利が必要になった。
そんな中、ムトゥのシュートはオランダ守備陣にブロックされ、30分の強烈なミドルシュートも、わずかにゴール右へ外れた。

オランダのチャンス
オランダも30分を過ぎると、決定機をつくるようになった。
だが1トップで出場したフンテラールは、ゴール前10メートルからのチャンスを決められない。
36分には、ロッベンがフンテラールのパスから抜け出す。
だがルーマニアのGKボグダン・ロボンツと1対1の絶好機を迎えるも、シュートはわずかゴール左に外れた。
チャンスを生かせないのはルーマニアも同じだった。
44分、ムトゥとラツの連係でオランダの左サイドを崩す。
しかし中央でこれを受けたニコリツァは、この決定機を生かせなかった。

予選ではルーマニア勝利
両国はEURO 2008予選でも対戦。
昨年10月の試合では、ルーマニアがこの日の一戦で出場停止になったゴイアンの決勝点で勝利した。
しかし、オランダとの過去11度の対戦ではわずか2得点しか記録していない。
そしてこの試合でも、どうしても必要な1点がなかなか奪えなかった。
後半開始直後にムトゥが放ったシュートも、オランダのGKステケレンブルフが簡単に抑えた。
逆に危うい場面を迎えたのは、ルーマニアのGKロボンツだった。
49分、ファン・ペルシがロングボールを巧みにコントロールしてシュート。
ルーマニアの守護神は素早い反応でセーブした。
しかしその5分後のシュートはどうすることもできなかった。

フンテラールが先制
オランダのアフェライが、右サイドから絶妙のクロスを入れる。
ペナルティーエリア内でエンヘラールがDFを引き寄せると、ボールは後方のフンテラールに流れた。
AFCアヤックスの24歳は、目前に来たボールを簡単に押し込み、UEFA欧州選手権本大会のデビュー戦をゴールで飾った。

21日に準々決勝
チューリヒの試合では、イタリアが60分すぎにリードを広げた。
ルーマニアが準々決勝に進出するには、逆転勝利するしかない。
しかし、途中出場したペトレのオーバーヘッドキックは決まらない。
一方チャンスの数で圧倒したオランダは、試合終了直前にファン・ペルシが高い身体能力を生かしてDFに競り勝ち、至近距離から豪快なボレーを突き刺した。
これでオランダは21日にバーゼルで行われる準々決勝で、グループDのロシア対スウェーデンの勝者を待ち構えることになった。



オランダ
16 マールテン・ステケレンブルフ
3 ヨン・ハイティンガ
6 デミー・デ・ゼーウ
7 ロビン・ファン・ペルシ
8 オルランド・エンヘラール
11 アリエン・ロッベン61
14 ビルフレト・バウマ
15 ティム・デ・クレル
19 クラース・ヤン・フンテラール83
20 イブラヒム・アフェライ
21 ハリド・ブラルズ58
控え選手
1 エドウィン・ファン・デル・サール
13 ヘンク・ティメル
2 アンドレ・オーイエル
4 ヨリス・マタイセン
5 ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト
9 ルート・ファン・ニステルローイ
10 ベスレイ・スネイデル
12 マリオ・メルヒオット58
17 ナイジェル・デヨング
18 ディルク・カイト61
22 ヤン・フェネホール・オブ・ヘッセリンク83
23 ラファエル・ファン・デル・ファールト
監督: マルコ・ファン・バステン



ルーマニア
1 ボグダン・ロボンツ
2 コスミン・コントラ
3 ラズバン・ラツ
4 ガブリエル・ターマシュ
5 クリスティアン・キブ
8 パウル・コドレア72
10 アドリアン・ムトゥ
11 ラズバン・コチシュ
14 ソリン・ギオネア
16 バネル・ニコリツァ82
18 マリウス・ニクラエ59
控え選手
12 マリウス・ポパ
23 エドゥアルド・スタンチョウ
7 フロレンティン・ペトレ82
9 チプリアン・マリカ
13 クリスティアン・サプナル
17 コスミン・モツィ
19 アドリアン・クリステア
20 ニコラエ・ディカ72
21 ダニエル・ニクラエ59
22 シュテファン・ラドゥ
監督: ビクトル・ピツルカ

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