6月17日(火)日本時間27:35~
フランス 0-2 イタリア
アンドレア・ピルロのPKとダニエレ・デロッシのゴールで、イタリアがベスト8入りを決めた。
世界王者のイタリアが、17日のレツィグルント・シュタディオンでのフランス戦に2-0で快勝し、準々決勝進出を決めた。
同時刻に行われたもう1試合では、オランダが同じく2-0でルーマニアを下した。
ピルロのPK
グループCの2位で最終節を迎えていたルーマニアは、既に突破を決めているオランダに勝利すれば、フランス対イタリアの試合結果に関係なく、ベスト8入りが決まる状況にあった。
だがルーマニアが敗れると、FIFAワールドカップの決勝同様イタリアがフランスを下し、2位でグループ突破を決めた。
またしてもイタリアの前に屈したフランスはグループ4位に沈んだ。
試合の転機は前半24分に訪れる。
アビダルがトニを倒してPKを献上するとともに一発退場。
そのPKをピルロが落ち着いて決め、イタリアが先制した。
後半、デロッシが追加点を奪い、イタリアの勝利を決定付けた。
これで、22日の準々決勝でスペインと対戦することが決まったイタリアだが、ピルロとガットゥーゾは累積警告でその試合に出場できない。
リベリが負傷退場
フランスは試合開始早々、アビダルのスリップからトニに絶好機を迎えられたが、シュートはわずかに枠を外れ、何とか事なきを得る。
ここまで2試合とも立ち上がりに問題があったフランスは、何とか主導権を握ろうとリベリが積極的にシュートを狙っていくが、放たれた2本はともに枠の外。
すると、フランスのファンに大きな失望が訪れる。
前半10分、リベリが負傷してピッチの外へ運ばれていったのだ。
代わりにナスリが投入されるも、動揺を隠せないフランスは、ピンチを招く。
パヌッチが放ったヘディングシュートは、マケレレがゴールライン上でクリアした。
レッドカード
攻めに出ると毎回のようにチャンスを作り出すイタリアは、ピルロのパスからペロッタが絶好機を掴みかけた。
そして直後に、フランスの牙城もついに破られる。
ゴール前に抜け出したトニをアビダルが倒すと、主審はPKスポットを指した後、レッドカードを提示した。
このPKをピルロが落ち着いて左隅に決め、イタリアが先制。
退場と失点という二つの痛手を負ったフランスは、途中出場したばかりのナスリに代えてDFブームソンを投入したが、しばらく混乱状態が続いた。
攻勢に出るイタリアは、トニが数分間で3本のチャンスを逸する。
カッサーノのクロスを華麗にヒールキックで合わせるも、これはわずかに枠の外。
その後もトニはGKクペとの1対1のチャンスを迎えるが、2本とも決められなかった。
グロッソのFK
34分、フランスも同点のチャンスを掴むが、トゥラランの絶妙なパスから抜け出したFWアンリのシュートはゴールマウスをとらえ切れない。
お互いのFWが決め切れない状況が続くと、前半終了間際にグロッソがシュートのお手本を披露。
カーブをかけたFKは、ゴール左下隅に決まると思われたが、オリンピック・リヨンのチームメートであるGKクペがわずかに触り、ボールはポストを叩いた。
大歓声
後半が開始すると、一人少ないフランスが攻勢に出る。
しかし、ベンゼマのボレーがバーの上に外れると、立て続けに放ったアンリの2本のシュートもGKブッフォンに簡単に止められた。
その後、オランダがルーマニア相手に先制したというニュースがスタジアムに舞い込むと、イタリアのサポーターから大歓声が沸く。
そして62分には、追加点が生まれる。
デロッシの30メートルのFKは、アンリに当たって方向が変わり、GKクペの逆を突く形でゴールネットを揺らした。
これでフランスは万事休す。
最後まで諦めない姿勢は見せたが、74分のベンゼマのカーブをかけたシュートはブッフォンのファインセーブに阻まれ、そのまま0-2で試合は終了。
ここ15年間で初の連敗を喫したフランスは、勝ち点1で大会を後にすることになった。
フランス
23 グレゴリー・クペ
3 エリック・アビダル
5 ウィリアム・ガラ
6 クロード・マケレレ
9 カリム・ベンゼマ
10 シドニー・ゴブ66
12 ティエリ・アンリ
13 パトリス・エブラ
14 フランソワ・クレルク
20 ジェレミー・トゥララン
22 フランク・リベリ10
控え選手
1 スティーブ・マンダンダ
16 セバスティアン・フレイ
2 ジャン・ アラン・ブームソン26
4 パトリック・ビエラ
7 フローラン・マルダ
8 ニコラス・アネルカ66
11 サミル・ナスリ1026
15 リリアン・テュラム
17 セバスティアン・スキラッチ
18 バフェティンビ・ゴミス
19 ウィリー・サニョール
21 ラサナ・ディアラ
監督: レイモン・ドメネク
イタリア
1 ジャンルイジ・ブッフォン
2 クリスティアン・パヌッチ
3 ファビオ・グロッソ
4 ジョルジョ・キエリーニ
8 ジェンナーロ・ガットゥーゾ82
9 ルカ・トニ
10 ダニエレ・デロッシ
18 アントニオ・カッサーノ
19 ジャンルカ・ザンブロッタ
20 シモーネ・ペロッタ64
21 アンドレア・ピルロ55
控え選手
14 マルコ・アメリア
17 モルガン・デ・サンクティス
5 アレッサンドロ・ガンベリーニ
6 アンドレア・バルザリ
7 アレッサンドロ・デル・ピエロ
11 アントニオ・ディ・ナターレ
12 マルコ・ボリエロ
13 マッシモ・アンブロジーニ55
15 ファビオ・クアリアレッラ
16 マウロ・カモラネージ64
22 アルベルト・アクイラーニ82
23 マルコ・マテラッツィ
監督: ロベルト・ドナドーニ
木曜日, 6月 19, 2008
グループ死:フランスvsイタリア
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