6月13日(金)日本時間25:00~
イタリア 1-1 ルーマニア
ブッフォンが試合終盤にムトゥのPKを見事に止め、世界王者イタリアのグループ突破の望みをつないだ。
チューリヒで行われたイタリア対ルーマニアの熱戦は、1-1の引き分けに終わった。
イタリアは、GKブッフォンが81分にムトゥのPKを見事に止め、何とかグループ突破に望みをつないだ。
劇的なPK
敗れればグループ突破の可能性がほぼなくなるイタリアは、55分にムトゥに先制ゴールを許してしまったが、失点の1分後にパヌッチが同点ゴールを決めた。
何とか勝ち点1を手にしたイタリアは、これでグループC突破に望みをつないだ。
イタリアは、FIFAワールドカップ決勝の再戦となる16日のフランス戦では絶対に勝利が必要となった。
一方、ルーマニアは同時刻にオランダと対戦する。
メンバーを大きく変更
イタリアのドナドーニ監督は、敗戦に終わったオランダ戦からスタメンを5人も変更してきた。
一方、初戦でフランスを0点に抑えて勝ち点1を獲得したルーマニアのピツルカ監督は、中盤の構成を変え、
ペトレとイタリアサッカーを知るACシエナのコドレアを先発で起用してきた。
開始1分、まずムトゥがイタリアの新しいDFラインを脅かす。
このヘディングはゴールマウスに飛ばなかったものの、ルーマニアは明らかにフランス戦よりも積極的に仕掛ける意思を感じさせた。
代表戦では9月以来の先発出場となったデル・ピエロは、イタリアの主将として攻撃を牽引。
試合序盤にチャンスを掴むも、ヘディングは相手に当たって枠を外れた。
攻め合い
今度は、ルーマニアが4分間に3度もチャンスを作り出す。だがルーマニアの前にはイタリアのGKブッフォンが立ちはだかる。
左サイドを抜け出したムトゥのチャンスを止めると、続いてターマシュのFKもダイビングセーブ。
キブのロングシュートがパヌッチに当たり方向が変わると、さすがのブッフォンも触ることはできなかったが、今度はポストがイタリアを救った。
ルーマニアは、フランス戦で影を潜めていた攻撃が輝きを放つ。
その勢いを感じ取ったピツルカ監督は25分、ケガで負傷退場となったラドイの代わりに、攻撃的なディカを投入。
そして試合は両チームが攻め合う展開となる。
ルーマニアの華麗なパスワークがイタリアのDFラインを苦しめるのに対し、逆のゴール前ではルカ・トニが制空権を支配した。
だが、そのトニのへディングはGKロボンツに弾き出された。
つかの間のリード
ACミランのアンブロジーニとガットゥーゾに代わってイタリアの中盤に先発したのは、デロッシとペロッタだったが、
ルーマニアの中盤の要であるキブを前に自由にプレーをさせてもらえなかった。
ムトゥもピッチで際立った活躍を続け、果敢にシュートを狙っていくが、ブッフォンのファインセーブに遭う。
しかしムトゥはその2分後、ザンブロッタの不用意なヘディングのバックパスが力を欠くと、そこに反応して先制ゴールを決めた。
その後ルーマニアのファンがまだ喜びに浸っているなか、イタリアが同点に追いつく。
CKからキエリーニが頭で折り返したところに、パヌッチが飛び込んでゴールネットを揺らした。
ブッフォンのファインセーブ
その後はイタリアが押し込む時間が続く。
アントニオ・カッサーノがダイビングヘッドで狙うも、GKロボンツがビッグセーブ。
だがその試合の流れに反し、勝ち点3に近づく絶好のチャンスを掴んだのはルーマニアだった。
パヌッチがエリア内でD・ニクラエを抱え込んだとしてPKを獲得。
(これを決めれば)記憶に残る勝利になるはずだったが、ムトゥの放ったPKはブッフォンのファインセーブに遭う。
ブッフォンは、左に飛んでボールを止め、イタリアの敗退も阻止してみせた。
イタリア
1 ジャンルイジ・ブッフォン
2 クリスティアン・パヌッチ
3 ファビオ・グロッソ
4 ジョルジョ・キエリーニ
7 アレッサンドロ・デル・ピエロ77
9 ルカ・トニ
10 ダニエレ・デロッシ
16 マウロ・カモラネージ85
19 ジャンルカ・ザンブロッタ
20 シモーネ・ペロッタ57
21 アンドレア・ピルロ
控え選手
14 マルコ・アメリア
17 モルガン・デ・サンクティス
5 アレッサンドロ・ガンベリーニ
6 アンドレア・バルザリ
8 ジェンナーロ・ガットゥーゾ
11 アントニオ・ディ・ナターレ
12 マルコ・ボリエロ
13 マッシモ・アンブロジーニ85
15 ファビオ・クアリアレッラ77
18 アントニオ・カッサーノ57
22 アルベルト・アクイラーニ
23 マルコ・マテラッツィ
監督: ロベルト・ドナドーニ
ルーマニア
1 ボグダン・ロボンツ
2 コスミン・コントラ
3 ラズバン・ラツ
4 ガブリエル・ターマシュ
5 クリスティアン・キブ
6 ミレル・ラドイ25
7 フロレンティン・ペトレ60
8 パウル・コドレア
10 アドリアン・ムトゥ88
15 ドリン・ゴイアン
21 ダニエル・ニクラエ
控え選手
12 マリウス・ポパ
23 エドゥアルド・スタンチョウ
9 チプリアン・マリカ
11 ラズバン・コチシュ88
13 クリスティアン・サプナル
14 ソリン・ギオネア
16 バネル・ニコリツァ60
17 コスミン・モツィ
18 マリウス・ニクラエ
19 アドリアン・クリステア
20 ニコラエ・ディカ25
22 シュテファン・ラドゥ
監督: ビクトル・ピツルカ
土曜日, 6月 14, 2008
グループ死:イタリアvsルーマニア
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