月曜日, 6月 16, 2008

グループA:トルコvsチェコ


6月15日(日)日本時間27:35~
トルコ 3-2 チェコ
スイスのジュネーブで行われたグループAの最終戦は、2点をリードされたトルコが終盤の3得点で劇的な逆転勝ちを収め、同グループ2位で準々決勝進出を決めた。

終盤の14分間に3得点
グループリーグの2試合を終えた両国は、勝ち点と得失点差、得点のすべてで並んでいたため、
引き分ければPK戦で準々決勝に進出するチームを決めることになっていた。
試合は、序盤から好調なサッカーを続けたチェコが34分にコレルのヘディングシュートで先制すると、62分にもプラシルが加点した。
しかし、後半から好プレーを続けたトルコは、75分のトゥランのゴールで反撃を開始。
87分からの2分間には、ニハト・カフベジが2得点を挙げ、劇的な逆転勝利を収めた。
UEFA EURO 2000(TM)以来のグループリーグ突破を決めたトルコは、20日にウィーンで行われる準々決勝でクロアチアと対戦することになった。

チェコが優勢
チェコは、グループリーグ2試合目のポルトガル戦で先発から外れたコレルが復帰。
通常通りの4-1-4-1の布陣で臨んできた。
トルコは、テリム監督が試合前日に発表したメンバーが先発出場した。
好調な出足を見せたのはチェコだった。
試合開始直後にマテヨフスキーがシュートすると、ポルトガル戦で同点ゴールを挙げたシオンコもFKを狙う。
劣勢に立たされたトルコは、激しいプレーでチェコの攻撃を阻止しようとするが、結果として10分までにトパルとアウレリオが警告を受けることになった。
チェコは、10分すぎにもコレルがFKから惜しいヘディングシュートを放つ。
攻撃の糸口をつかめないトルコは、17分にようやくシャンルがチームの初シュートを放ったが、ゴール右に外れた。

コレル、代表通算55点目
前半半ばを迎えても、主導権を握るのは依然としてチェコだった。
トルコのGKデミレルは、マテヨフスキーの強烈なボレーシュートをセーブ。
チェティンも、シオンコの危険なクロスを懸命にクリアしなければならなかった。
この日もチェコの右サイドで活躍したシオンコは、25分には左足で惜しいシュートも放つ。
しかし、チェコの先制点が生まれるのは時間の問題だった。
チェコは右サイドへボールを回すと、最後はベテランMFグリゲラが、ゴール前へ素晴らしいクロスを入れた。
待ち構えていたのは身長202センチのコレル。
長身ストライカーのヘディングシュートは、懸命のセーブを試みたデミレルの手に触れてから決まった。
先制点を許した後、トルコもセットプレーで反撃に出る。
しかし、ニハトとチェティンのシュートは精度を欠き、チェコのGKペトル・チェフが難しいセーブをする場面にはならない。
チェコは、40分前にマテヨフスキーが負傷退場する不運に見舞われるが、その後もコレルがヘディングで追加点を狙った。

チェコに追加点
4日前のスイス戦で先制されながら2-1で逆転勝ちしたトルコは、後半になると前半とは対象的に好調なサッカーを始めた。
しかし、ロゼーナルとウイファルシの両CB、チェフを中心にしたチェコ守備陣は、簡単には崩れなかった。
逆に得点を奪ったのは、トルコの重圧を受けていたチェコだった。
右サイドから速攻に転じたチェコは、シオンコがゴール前にクロス。
逆サイドから飛び込んできたポラークが鮮やかに決めた。

反撃ののろし
残り試合時間も少なくなる中、トルコの準々決勝進出は消滅したかに思われたが、選手はあきらめなかった。
オフサイドトラップを破ったシャンルがヘディングシュートを放つなど、攻撃の手を緩めない。
懸命の努力は、終盤の14分間ですべてが報われた。
75分、チェコのペナルティーエリア内に入ったアルトゥントップが横パスを出すと、チェコのDFに当たってアルダ・トゥランの目前に流れた。
ガラタサイASのMFは、チェコ・ゴールの左隅にシュートを決めた。

ニハト・カフベジ、2分間に2得点
1点差に迫ったトルコは一段と攻勢を強めた。
チェティンは、フリーのヘディングシュートを正確に合わせることができなかったが、87分から一気に2得点を奪った。
起点になったのはいずれもアルトゥントップだった。
右サイドからクロスを送ると、チェコの守護神チェフが捕球に失敗。
ニハトがこぼれたところを簡単に決めた。
PK戦突入が現実味を帯びてきたが、トルコは同点に満足することはなかった。
追いついた2分後、同点ゴールを挙げた連携が再び機能する。
アルトゥントップが前線へ走り出したニハトへスルーパス。
完全に抜けた28歳のストライカーが鮮やかなシュートを放つと、ボールはクロスバーに当たった後、ゴールに吸い込まれた。
トルコは、ロスタイムにGKデミレルが退場処分を受けたが、そのまま逃げ切り、劇的な勝利で準々決勝進出を決めた。


0-2からの逆転

チェフポロリ

キーパー退場

バロシュベンチでイエロー貰う


歴史に残る名勝負となった


トルコ
23 ボルカン・デミレル
2 セルべト・チェティン
3 ハカン・バルタ
6 メフメト・トパル57
7 メフメト・アウレリオ
8 ニハト・カフベジ
9 セミフ・シェンテュルク46
13 エムレ・ギュンゴル63
14 アルダ・トゥラン
17 トゥンジャイ・シャンル
22 ハミト・アルトゥントップ
控え選手
1 リュシュトゥ・レチベル
12 トルガ・ゼンギン
4 ギョクハン・ザン
5 エムレ・ベロゾール
10 ギョクデニズ・カラデニズ
11 トュメル・メティン
15 エムレ・アシュク63
16 ウグル・ボラル
18 カズム・カズム57
19 アイハン・アクマン
20 サブリ・サリュオール46
21 メブリュト・エルディンチ
監督: ファティ・テリム


チェコ
1 ペトル・チェフ
2 ズデニェク・グリゲラ
3 ヤン・ポラーク
4 トマシュ・ガラセク
6 マレク・ヤンクロフスキ
7 リボル・シオンコ84
9 ヤン・コレル
17 マレク・マテヨフスキー39
20 ヤロスラフ・プラシル80
21 トマシュ・ウイファルシ
22 ダビド・ロゼーナル
控え選手
16 ヤロミール・ブラジェク
23 ダニエル・ジートカ
5 ラドスラフ・コバチ
8 マルティン・フェニン
10 バーツラフ・スビェルコシュ
11 スタニスラフ・ブルチェク84
12 ズデニェク・ポスピェフ
13 ミハル・カドレツ80
14 ダビド・ヤロリーム39
15 ミラン・バロシュ (ベンチでイエロー)
18 トマシュ・シボク
19 ルドルフ・スカーツェル
監督: カレル・ブリュックナー

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