6月13日(金)日本時間27:35~
オランダ 4-1 フランス
スイスのベルンで行われた一戦は、圧倒的な攻撃力を発揮したオランダがフランスを下し、グループCの首位通過を決めた。
オランダの首位通過が決定
グループ初戦でイタリアに3-0で快勝したオランダは、9分にCKからカイト(リヴァプール)のヘディングシュートで先制。
その後はフランスに攻め込まれる場面もあったが、59分にはファン・ペルシ(アーセナル)が追加点を挙げる。
フランスも71分にアンリの得点で追い上げたものの、オランダは失点直後にロッベンのゴールで突き放すと、ロスタイムにはスネイデルが4点目。
イタリア戦と同様、素晴らしいカウンターで2連勝を飾り、グループCの首位通過を決めた。
フランスは勝ち点1にとどまりグループリーグの最下位に転落したが、準々決勝進出の可能性をわずかに残し、17日にイタリアと対戦する。
アンリが先発
オランダはイタリア戦と同じ4-2-3-1の布陣を採用。
マルコ・ファン・バステン監督は試合の前日会見で、ロッベンの先発も示唆していたが、レアル・マドリーCFのウインガ-はベンチスタートとなった。
一方、フランスのレイモン・ドメネク監督はルーマニア戦から3選手を入れ替えてきた。
1トップには負傷から回復したアンリが先発。
中盤の右サイドにはゴブが入り、左SBはエブラ(マンU)が務めた。
イタリア戦の勢いを維持
フランスは5分にリベリがヘディングシュートを放つなど、序盤にチャンスをつかみかけた。
だが9日の試合で世界王者に完勝したオランダの勢いは止まらなかった。
9分、右サイドからのCKを獲得。
これをファン・デル・ファールトがけると、マルダに競り勝ったカイトが強烈なヘディングシュートを決めた。
攻撃サッカー
オランダの小気味よいサッカーは続く。
リベリのドリブル突破を許しそうになる場面もあったが、18分には素晴らしいパス回しからファン・デル・ファールトがシュート。
その2分後には、カイトがロングボールから追加点を狙った。
対するフランスはグループ初戦でルーマニアと0-0で引き分けたが、2006年FIFAワールドカップでは、大会初戦でスイスと引き分けながら、最後は決勝まで進出した。
この再現を目指し、反撃の姿勢を明確にすると、20分すぎから徐々にリズムをつかんでいった。
フランスの反撃
だが、イタリア戦でも再三のファインセーブを見せたオランダのGKファン・デル・サールは、この日も好調を維持していた。
至近距離からゴブのシュートを足でセーブすると、34分にもコブとリベリのチャンスを連続して阻止。
リベリは絶妙のクロスを入れることもあったが、オランダゴール前でそれに合わせる選手はいなかった。
交代策が的中
フランスは、後半開始直後にも何度か絶好機を迎えた。
しかし、アンリのループシュートがクロスバーを越えるなど、なかなか追いつけない。
ファン・バステン監督は、後半からロッベン、55分にファン・ペルシを投入。
リードを奪いながら攻撃的な選手を起用する、指揮官の積極策は見事に的中することになる。
59分、ルート・ファン・ニステルローイが左サイドで絶妙のパスを流すと、ロッベンが抜け出す。
そのまま駆け上がってゴール前に正確なクロスを送ると、最後はペナルティーエリア内に走り込んできたファン・ペルシが強烈なボレー。
ボールはフランスのGKグレゴリ・クペに当たった後、ゴールに転がり込んでいった。
アーセナルFCのストライカーの追加点は、オランダのUEFA欧州選手権通算50点目の記念ゴールにもなった。
2試合で7得点
フランスも70分すぎにようやく得点を挙げた。
サニョールが右サイドからグラウンダーのクロスを入れると、ゴール前に詰めたアンリが軽く触れ、ゴール左隅に決めた。
だがそれでも、オランダの攻撃力は圧倒的だった。
1点差に追い上げられた1分後、スネイデルのパスから、ロッベンが左サイドをドリブルで突破。
ゴールライン近くの角度のないところまで持ち込むと、クペの頭上を抜いて、ゴール左隅を抜いた。
その後も両チームにチャンスが生まれたが、オランダはロスタイムにもスネイデルの鮮やかなミドルで4点目。
イタリア戦に続く素晴らしいサッカーで勝利した。
☆今大会からユーロパス(Europass)が使われてる。
通常のボールより重く、弾力性に優れている
オランダ
1 エドウィン・ファン・デル・サール
2 アンドレ・オーイエル
4 ヨリス・マタイセン
5 ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト
8 オルランド・エンヘラール46
9 ルート・ファン・ニステルローイ
10 ベスレイ・スネイデル
17 ナイジェル・デヨング
18 ディルク・カイト55
21 ハリド・ブラルズ
23 ラファエル・ファン・デル・ファールト78
控え選手
13 ヘンク・ティメル
16 マールテン・ステケレンブルフ
3 ヨン・ハイティンガ
6 デミー・デ・ゼーウ
7 ロビン・ファン・ペルシ55
11 アリエン・ロッベン46
12 マリオ・メルヒオット
14 ビルフレト・バウマ78
15 ティム・デ・クレル
19 クラース・ヤン・フンテラール
20 イブラヒム・アフェライ
22 ヤン・フェネホール・オブ・ヘッセリンク
監督: マルコ・ファン・バステン
フランス
23 グレゴリー・クペ
5 ウィリアム・ガラ
6 クロード・マケレレ
7 フローラン・マルダ60
10 シドニー・ゴブ75
12 ティエリ・アンリ
13 パトリス・エブラ
15 リリアン・テュラム
19 ウィリー・サニョール
20 ジェレミー・トゥララン
22 フランク・リベリ
控え選手
1 スティーブ・マンダンダ
16 セバスティアン・フレイ
2 ジャン・ アラン・ブームソン
3 エリック・アビダル
4 パトリック・ビエラ
8 ニコラス・アネルカ75
9 カリム・ベンゼマ
11 サミル・ナスリ
14 フランソワ・クレルク
17 セバスティアン・スキラッチ
18 バフェティンビ・ゴミス60
21 ラサナ・ディアラ
監督: レイモン・ドメネク
土曜日, 6月 14, 2008
グループ死:オランダvsフランス
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