6月19日(木)日本時間27:35~
ポルトガル 2-3 ドイツ
19日にスイスのバーゼルで行われた準々決勝は、ドイツが3-2でポルトガルを下し、3大会ぶりの4強入りを決めた。
シュバインシュタイガーが活躍
2年前のFIFAワールドカップ3位決定戦で対戦した両国の一戦は、見ごたえのある好ゲームになった。
22分、ドイツのシュバインシュタイガーが先制すると、26分にもクローゼがヘディングシュートで追加点を挙げる。
ポルトガルも40分にヌノ・ゴメスの得点で追い上げたが、61分のバラックのシュートで突き放された。
終始、バランスの良いサッカーを続けたドイツは、ポルトガルの反撃をポスティガの1点だけに抑え、優勝したEURO 96以来の4強入りを決めた。
25日にバーゼルで行われる準決勝では、クロアチア対トルコ戦の勝者と対戦する。
一方のポルトガルは、3大会連続の4強進出が実現しなかった。
ベンチ入り禁止処分
グループリーグ突破を決めた16日のオーストリア戦で退席になったドイツのヨアヒム・レブ監督はベンチ入り禁止処分を受けたため、
アシスタントコーチのハンス・ディーター・フリック氏がチームを指揮した。
負傷したフリンクスの代わりには、ロルフェスが今大会初出場を果たし、ヒツルスペルガーと守備的MFを担った。
出場停止処分を終えたシュバインシュタイガーは、バラックと、今大会で3得点を挙げているポドルスキとともに、2列目から1トップのクローゼを支える。
一方、準々決勝進出を決めた後のスイス戦で主力を温存したポルトガルは、ロナルドら主力選手が復帰。
グループリーグで連勝した最初の2試合と同じ先発メンバーをそろえた。
そして試合前から、両国のサポーターがスタンドを埋め尽くし、絶好のコンディションでキックオフの笛が吹かれた。
ボール支配率ではドイツ
序盤は互角の展開だった。
ドイツはボール支配率こそ高いが、相手の出方をうかがっているようで、攻撃に鋭さは見られない。
対するポルトガルは、15分のシマンのシュートを足がかりにチャンスをつくりはじめる。
ロナウドがスルーパスに抜け出しそうになり、その直後には、右サイドからボジングワが絶妙のクロスを入れた。
だが中央のデコは決め切れなかった。
ポルトガルがこれらのチャンスを逃したあと、ドイツが一気に2得点を奪うことになる。
4分間に2得点
22分、中盤でバラックとの絶妙のワンツーを決めたポドルスキが左サイドを抜け出す。
バイエルン・ミュンヘンの23歳は、ゴールライン近くまで駆け上がりクロスを送る。
ペナルティーエリア内に走り込んだシュバインシュタイガーは、右足で豪快に合わせ先制点を奪った。
ポルトガルのスコラーリ監督は試合前、ドイツの高さを警戒していたが、先制点を許した4分後には指揮官の懸念が現実になる。
ポルトガル陣内でFKを獲得したドイツは、シュバインシュタイガーがゴール前に浮き球を入れる。
絶妙なタイミングでマークを外したクローゼが空中戦を制し、フリーでヘディングを放つ。
GKリカルドは懸命のセーブを試みたが、止めることはできなかった。
ヌノ・ゴメスのゴールで反撃
一気に2点のリードを奪われたポルトガルが不運に見舞われる。
中盤で献身的なプレーを続けたモウティーニョが負傷退場してメイレレスと交代。
だが前回大会の準優勝国も引き下がらない。
40分、メルテザッカーをかわしたロナルドがドリブルでゴールへ突進しシュートを放つ。
これはドイツのGKレーマンにセーブされたが、リバウンドに反応したヌノ・ゴメスが蹴り込み、
懸命のクリアを試みたメッツェルダーに当って決まった。
そして試合はドイツの1点リードで、後半に持ち越されることとなった。
バラックが3点目
試合が再開すると、同点を狙うポルトガルが積極的に攻めるも、なかなか相手ゴールに近づけず、遠目からのシュートを狙うばかり。
それでも57分には決定機を迎えた。
シマンのCKをデコがバックヘッドで流すと、ぺぺが飛び込む。
しかしこの至近距離からのヘディングは、ゴールバーを越えていった。
この絶好機を逃がした後、ポルトガルはセットプレーから失点する。
前半にポルトガルを襲った事態は、その4分後にも繰り返された。
ドイツは左サイドでラームが倒されてFKを獲得した。
ゴール前にボールを入れたのは、この試合で1得点2アシストを記録するシュバインシュタイガー。
バラックは、チェルシーのチームメート、パウロ・フェレイラとの競り合いに勝つと、鮮やかなヘディングシュートを決めた。
反撃も及ばず
再び2点を追いかけることになったスコラーリ監督は、ヌノ・ゴメスに代えてナニを投入し、ロナルドを中央に移し反撃を試みる。
その後に得た、FKの場面ではマンチェスターUのウィンガーがけるも、大きく枠を外れた。
ペティートのミドルシュートもレーマンの確実なセーブに阻止された。
しかし87分、ポスティガがともに途中出場したナニのクロスを頭で決める。
再び1点差としたポルトガルはその後も必死に同点ゴールを狙ったが、残された時間はあまりにも少なかった。
ポルトガル
1 リカルド
2 パウロ・フェレイラ
4 ボジングワ
7 クリスティアーノ・ロナルド
8 ペティート73
10 ジョアン・モウティーニョ31
11 シマン
15 ペペ
16 リカルド・カルバリョ
20 デコ
21 ヌノ・ゴメス67
控え選手
12 ヌノ
22 ルイ・パトリシオ
3 ブルーノ・アルベス
5 フェルナンド・メイラ
6 ラウール・メイレレス31
9 ウーゴ・アルメイダ
13 ミゲル
14 ジョルジェ・リベイロ
17 リカルド・カレスマ
18 ミゲル・ベロゾ
19 ナニ67
23 エルデル・ポスティガ73
監督: ルイス・フェリペ・スコラーリ
ドイツ
1 イェンス・レーマン
3 アルネ・フリードリヒ
6 シモン・ロルフェス
7 バスティアン・シュバインシュタイガー83
11 ミロスラフ・クローゼ89
13 ミヒャエル・バラック
15 トーマス・ヒツルスペルガー73
16 フィリップ・ラーム
17 ペル・メルテザッカー
20 ルーカス・ポドルスキ
21 クリストフ・メッツェルダー
控え選手
12 ロベルト・エンケ
23 レネ・アドラー
2 マルセル・ヤンセン89
4 クレメンス・フリッツ83
5 ハイコ・ベスターマン
8 トルステン・フリンクス
9 マリオ・ゴメス
10 オリバー・ノイビル
14 ピオトル・トロショフスキ
18 ティム・ボロウスキ73
19 ダビト・オドンコー
22 ケビン・クラニイ
監督: ハンス・ディーター・フリック
土曜日, 6月 21, 2008
準々決勝:ポルトガル(A1)vsドイツ(B2)
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