6月21日(土)日本時間27:35~
オランダ 1-3 ロシア(延長戦で決着)
21日にスイスのバーゼルで行われたUEFA EURO 2008(TM)準々決勝は、ロシアが延長でオランダを下し、4強入りを決めた。
延長戦で2得点
ザンクト・ヤコブ・パルク行われた一戦は、ロシアが56分にロマン・パブリュチェンコのゴールで先制する。
その後は守備を固めカウンターを狙うロシアだったが、追加点のチャンスを生かせず、逆に86分、FKからファン・ニステルローイの同点ゴールを許した。
延長に入ると、再度攻撃的な姿勢を押し出したロシアは、112分にトルビンスキーが勝ち越し点を決めると、116分にもアルシャフィンが試合を決める3点目。
UEFA欧州選手権では、準優勝した旧ソ連時代の1988年大会以来、初めての準決勝進出を決め、
26日にウィーンで行われる準決勝でスペイン対イタリア戦の勝者と対戦することになった。
一方のオランダは、3大会連続の準決勝進出を逃した。
オランダ、主力選手が復帰
オランダは、グループリーグでイタリア、フランスに快勝した時と同じメンバーが先発。
ファン・ニステルローイ、スネイデルなど主力選手が出場した。
絶好のコンディションで始まった試合は、劣勢を予想されたロシアが主導権を握る。
序盤からジルコフのFK、コロジンのミドルで先制点に迫る。
8分にも絶好のチャンスをつかむが、パブリュチェンコのヘディングはゴール枠をとらえることができなかった。
オランダの攻撃力
グループリーグの3試合で9得点を記録したオランダは今大会、圧倒的な攻撃力を発揮してきた。
しかし、ロシアの守備陣は、素早いプレスで“オランイェ(オランダ代表の愛称)”にスペースを与えない。
それでもオランダは、徐々にリズムをつかみ始めた。
19分、相手DFを巧みにかわしたスネイデルがシュート。
26分にはCKの後、エンヘラールのシュートが惜しくもゴール右に外れた。
その2分後には、右サイドで獲得したFKをファン・デル・ファールトがけり、ファン・ニステルローイがさわればゴールという場面もあった。
しかし、グループ初戦のスペイン戦で4失点をした後、2試合を完封したロシアの守備陣はこの攻撃をなんとかしのいだ。
ほぼ互角の数字
ロシアも30分すぎに連続して好機をつかんだ。
逆襲から左サイドを崩し、アルシャフィンが至近距離からシュート。
オランダのGKファン・デル・サールは、懸命のセーブでCKに逃れた。
その直後にも、コロジンが強烈なミドルで2度、ゴールを襲った。
一方、オランダにも好機が生まれる。
37分、右サイドでコロジンをかわしたファン・ニステルローイがシュートし、アキンフェエフは懸命のセーブでこれを防いだ。
ロシアは44分にも危機を迎える。
DFのミスパスを自陣ペナルティーエリア近くでパスをファン・デル・ファールトに奪われ強烈なシュートを浴びたが、守護神アキンフェエフが正面のボールをはじいた。
ボール支配率、シュート、チャンス数など、両チームはほぼ互角の形で前半を終了した。
パブリュチェンコが先制
オランダのマルコ・ファン・バステン監督は、後半からカイトに代えてファン・ペルシを投入。
アーセナルFCの24歳は、出場直後にボレーシュートで先制点に迫った。
一方のロシアはその後も鋭いショートカウンターを仕掛け、得点の香りを漂わせていた。
そしてアルシャフィンのFKが惜しくも外れた直後、待望の先制点が生まれる。
セマクがアルシャフィンのパスから左サイドを抜け出し、左足からの絶妙なクロスを入れると、飛び込んできたパブリュチェンコが左足で合わせて均衡を破った。
終盤の同点ゴール
オランダも同点ゴールを目指して懸命に攻め続けるが、守勢に入ったロシア相手にチャンスをつくれない。
逆にゴールに近づいたのはロシアだった。
アニュコフ、パブリュチェンコらが次々に追加点に迫り、83分にもあと一歩で勝負を決める追加点を挙げそうになった。
その3分後、ロシアは再三の逸機を一時的に後悔することになる。
オランダは敵陣の左サイドでFKを獲得。
スネイデルがファーサイドにボールを送ると、DFに競り勝ったファン・ニステルローイが頭で決めた。
トロビンスキーが勝ち越し点
前日のクロアチア対トルコ戦に続いて、準決勝は延長戦に持ち込まれたが、2夜連続のPK戦にはならなかった。
延長戦に入ってからも次々と決定機をつかむロシアは、パブリュチェンコのシュートがクロスバーを直撃するなど、惜しい場面をつくりだす。
そして延長戦後半22分、切れ味鋭いドリブルで終始オランダDF陣を翻弄していたアルシャフィンが、左サイドを攻め上がり浮き球のクロスを上げる。
GKファン・デル・サールの頭上を越えたボールに、ファーサイドに駆け込んだトルビンスキーがポスト際に押し込んで待望の勝ち越し点を挙げる。
さらにその4分後には、右サイドを抜け出したアルシャフィンが、鋭いシュートでファン・デル・サールを破り、試合を決めた。
オランダ
1 エドウィン・ファン・デル・サール
2 アンドレ・オーイエル
4 ヨリス・マタイセン
5 ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト
8 オルランド・エンヘラール62
9 ルート・ファン・ニステルローイ
10 ベスレイ・スネイデル
17 ナイジェル・デヨング
18 ディルク・カイト46
21 ハリド・ブラルズ54
23 ラファエル・ファン・デル・ファールト
控え選手
13 ヘンク・ティメル
16 マールテン・ステケレンブルフ
3 ヨン・ハイティンガ54
6 デミー・デ・ゼーウ
7 ロビン・ファン・ペルシ46
11 アリエン・ロッベン
12 マリオ・メルヒオット
14 ビルフレト・バウマ
15 ティム・デ・クレル
19 クラース・ヤン・フンテラール
20 イブラヒム・アフェライ62
22 ヤン・フェネホール・オブ・ヘッセリンク
監督: マルコ・ファン・バステン
ロシア
1 イーゴリ・アキンフェエフ
4 セルゲイ・イグナシェビッチ
8 デニス・コロジン
9 イワン・サエンコ81
10 アンドレイ・アルシャフィン
11 セルゲイ・セマク
17 コンスタンチン・ズリアノフ
18 ユーリー・ジルコフ
19 ロマン・パブリュチェンコ25 Ex.
20 イーゴリ・セムショフ69
22 アレクサンドル・アニュコフ
控え選手
12 ウラジーミル・ガブロフ
16 ビアチェスラフ・マラフェエフ
2 ワシリー・ベレズツキー
3 レナト・ヤンバエフ
5 アレクセイ・ベレズツキー
6 ロマン・アダモフ
7 ドミトリ・トルビンスキー81
13 オレグ・イワノフ
14 ロマン・シロコフ
15 ディニアル・ビリアレトジノフ69
21 ドミトリ・シチョフ25 Ex.
23 ウラジーミル・ブイストロフ
監督: フース・ヒディンク
火曜日, 6月 24, 2008
準々決勝:オランダ(C1)vsロシア(D2)
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