6月22日(日)日本時間27:35~
スペイン 0-0 イタリア (スペインがPK戦で4-2の勝利)
22日にオーストリアのウィーンで行われた準々決勝は、スペインがPK戦でイタリアを破り、24年ぶりの準決勝進出を決めた。
24年ぶりの準決勝進出
スペインが終始有利に試合を進めたが、イタリアの堅守を崩せずに120分が終了した。
迎えたPK戦では、GKカシージャスが2本のシュートをセーブ。
準優勝した1984年以来、24年ぶりの準決勝進出を決めた。
26日にウィーンで行われる試合では、グループリーグで4-1の勝利を収めたロシアと決勝進出を懸けて再戦する。
イタリアは準優勝したEURO 2000以来のベスト4を目指したが、一歩及ばなかった。
イタリア、2選手が出場停止
苦しんだ末に準々決勝進出を決めたイタリアは、累積警告のガットゥーゾ、ピルロを欠いた。
ロベルト・ドナドーニ監督は、この2選手の代わりにアンブロジーニとアクイラーニを中盤に起用し、
それ以外は2-0で勝利したグループリーグのフランス戦と同じ顔ぶれが並んだ。
スペインのルイス・アラゴネス監督は、グループリーグで8強入りを決めた後のギリシャ戦で主力選手を温存し、
この日の大一番には、今大会最多の4得点を挙げているビジャなど主力を万全の状態でピッチに送り出した。
14年ぶりの公式戦
両チームが公式戦で最後に顔を合わせたのは、1994年FIFAワールドカップまでさかのぼる。
主要国際大会では14年ぶりとなる対戦は、静かな立ち上がりを見せた。
ボール支配率では、序盤からスペインが圧倒的に優ったが、なかなかチャンスは生まれない。
9分のビジャのシュートは、イタリアのGKブッフォンが難なくキャッチ。
続いてフェルナンド・トーレスもゴールを狙うが、枠内を外れた。
対するイタリアの初めてのシュートは、19分。
ペロッタがヘディングで合わせるが、カシージャスの正面を突いた。
スペイン優勢
その後もスペインが主導権を握ったまま試合は進んでいくが、ブッフォンを中心にしたイタリアの固い守りを崩せない。
25分にビジャ、31分にもシルバがシュートを放つが、ユベントスに所属する守護神は確実なセーブを見せる。
一方のイタリアは36分にようやくチャンスをつかむ。
カッサーノのクロスにルカ・トニが合わせるも、今大会まだ得点のないストライカーは、フリーのヘディングをマルチェナにブロックされた。
それでもチャンスの数ではスペインが優り、前半の終盤には、トーレスとシルバのシュートが連続してイタリア・ゴールを襲った。
イタリアの好機
後半に入っても、ポゼッションのスペイン、堅守のイタリアという構図に変化はない。
イタリアはCBキエリーニらが体を張ってゴールに鍵をかけ、スペインは自慢のテクニカルな中盤が小気味よくボールをまわす。
だがスコアは動かない。
そしてアラゴネス監督が、この状況を打開するために動いた。
イニエスタとシャビに代えて、カルソラとセスク・ファブレガスを投入。
中盤の2選手を一気に変更したスペインだったが、その直後に絶好機をつかんだのはイタリアだった。
61分、デロッシのミドルシュートがブロックされた後、スペイン・ゴール前が混戦になる。
最後はカモラネージがゴール前からシュートを打ったが、GKカシージャスが懸命に伸ばした左足に阻まれた。
ブッフォンの幸運
終盤に入ってもスペインの攻勢は変わらず、80分すぎには、セナが連続してゴールを狙う。
ブッフォンは最初のFKを簡単にセーブしたが、その後のミドルシュートを後逸。
だがボールはポストに当たった後、ブッフォンの手中に収まり、なんとか難を逃れた。
そして90分が終了し、EURO 2008準々決勝は、3夜連続で延長戦に突入。
その後もスペインが攻める時間帯が多いが、ビジャのシュートは惜しくもゴール右に外れた。
その直後には、イタリアにこの試合で最高の好機が訪れた。
グロッソが右サイドから絶妙のクロスを入れると、途中出場したディ・ナターレが頭で合わせる。
ボールはスペイン・ゴールに向かったが、カシージャスが素晴らしい反応ではじき出した。
そのレアル・マドリーCFの守護神は、PK戦でも本領を発揮する。
過去の不運を払拭
スペインにとって6月22日は、不吉な日だった。
過去の主要国際大会では、同日のPK戦で3度も敗退。
しかしカシージャスは、イタリアのデロッシとディ・ナターレのシュートをセーブ。
イタリアのブッフォンもグイサのPKを止めたが、スペインは5人目のファブレガスが勝利を決めるキックを沈め、準決勝へ進出することになった。
スペイン
1 イケル・カシージャス
4 カルロス・マルチェナ
5 カルレス・プジョール
6 アンドレス・イニエスタ59
7 ダビド・ビジャ
8 シャビ・エルナンデス60
9 フェルナンド・トーレス85
11 ホアン・カプデビラ
15 セルヒオ・ラモス
19 マルコス・セナ
21 ダビド・シルバ
控え選手
13 アンドレス・パロプ
23 ペペ・レイナ
2 ラウール・アルビオル
3 フェルナンド・ナバーロ
10 セスク・ファブレガス60
12 サンティ・カソルラ59
14 シャビ・アロンソ
16 セルヒオ・ガルシア
17 ダニエル・グイサ85
18 アルバロ・アルベロア
20 フアニート・グティエレス
22 ルベン・デ・ラ・レド
監督: ルイス・アラゴネス
イタリア
1 ジャンルイジ・ブッフォン
2 クリスティアン・パヌッチ
3 ファビオ・グロッソ
4 ジョルジョ・キエリーニ
9 ルカ・トニ
10 ダニエレ・デロッシ
13 マッシモ・アンブロジーニ
18 アントニオ・カッサーノ75
19 ジャンルカ・ザンブロッタ
20 シモーネ・ペロッタ58
22 アルベルト・アクイラーニ18 Ex.
控え選手
14 マルコ・アメリア
17 モルガン・デ・サンクティス
5 アレッサンドロ・ガンベリーニ
7 アレッサンドロ・デル・ピエロ18 Ex.
11 アントニオ・ディ・ナターレ75
12 マルコ・ボリエロ
15 ファビオ・クアリアレッラ
16 マウロ・カモラネージ58
23 マルコ・マテラッツィ
監督: ロベルト・ドナドーニ
火曜日, 6月 24, 2008
準々決勝:スペイン(D1)vsイタリア(C2)
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