6月16日(月)日本時間27:35~
オーストリア0-1 ドイツ
16日にウィーンで行われたグループBの最終戦は、ドイツが後半のバラックのゴールで共催国オーストリアを破り、同グループ2位で3大会ぶりの準々決勝進出を決めた。
準々決勝ではポルトガルと対戦
序盤の好機を生かせなかったドイツは、49分にバラックのゴールで先制した。
その後は追加点を奪えなかったが、オーストリアの反撃を抑え、優勝したEURO 96以来となるグループリーグ突破を決定。
19日にスイスのバーゼルで行われる準々決勝では、ポルトガルと対戦することになった。
一方のオーストリアは、グループリーグを1分け2敗の3位で終了し、スイスに続いて共催国の敗退が決まった。
オーストリア、攻撃的な布陣
引き分けでも8強入りが決まるドイツは、グループ2試合目のクロアチア戦の先発メンバーからひとりだけ変更した。
負傷した左SBヤンセンに代わって、フリードリヒが右SBで出場し、ラームが左サイドに回った。
オーストリアでは、FWホッファーが先発するなど、1-1で引き分けたポーランド戦から3選手が交代。
準々決勝進出には勝利が最低条件だったヒッケルスベルガー監督は、3トップ気味の攻撃的な布陣を採用してきた。
ドイツに先制のチャンス
最初に絶好機を迎えたのはドイツだった。
5分、右サイドをドリブルで突破したクローゼが、巧みなフェイントでゴール前にクロスを入れた。
だが中央のマリオ・ゴメスは、これを決めることができない。
ボールはゴール目前に上がり、最後はオーストリアのガリチがゴールライン付近でクリアした。
ドイツの攻勢はその後も続く。
ゴメスのミドルシュート、フリードリヒのクロスなどで先制点に迫る。
両者の対戦は今年2月にウィーンで親善試合という形で行われ、そのときはドイツが2-0で勝利している。
オーストリアはドイツとの過去10試合の公式戦でもわずかに1勝しか挙げておらず、圧倒的に不利な対戦成績を記録する相手を前に、攻撃の糸口をつかめないまま序盤が進んでいった。
両監督が退席処分
しかし、地元ファンの大声援を受けたオーストリアは、徐々にリズムをつかみ始めた。
18分には、ホッファーがゴールに迫ると、ドイツ守備陣は激しいプレーでシュート体勢に入るのを阻止しなければならなかった。
ホッファーはその直後にもクロスに合わせようとしたが、今度はGKレーマンが素早い出足でボールをキャッチ。
また20分すぎのアウフハウザーのシュートも、レーマンにセーブされた。
対するドイツは23分に、今大会で3得点を挙げているポドルスキが強烈なシュートで先制点を狙う。
ゴールを守るオーストリアのGKマチョは、素晴らしいセーブでこれをはじき出した。
準々決勝進出を懸けた一戦は、見ごたえのある展開を見せ始め、その緊張感は両チームのベンチにも伝わった。
41分、タッチラインで激しい言葉を投げ合ったヒッケルスベルガー、ヨアヒム・レブの両監督がメフート・ゴンサレス主審から退場処分を受けた。
バラックの強烈なFK
この指揮官不在の影響を受けなかったのはドイツだった。後半に入ると、前半と同じように上々の滑り出しを見せ、再開の4分後には鮮やかな先制点を奪う。
ドリブルで上がったラームがイバンシッツに倒されて、ドイツがFKを獲得。
ゴールまで約25メートルの距離から、バラックの強烈なシュートがオーストリアゴールの右上に突き刺さった。
その数分後、同時進行するグループBのもう1試合でも、クロアチアがポーランドを相手にリードを奪う。
オーストリアは勝てば準々決勝進出が決まる状況になったが、その後も流れはドイツに傾いたままだった。
追撃も及ばず
だがオーストリアもFWキーナストを投入するなどして、懸命の反撃に出る。
70分すぎには連続してCKのチャンスを得たが、ここでもゴールは生まれない。
84分にはホッファーのシュートが惜しくもゴール左に外れた。
またイバンシッツもペナルティーエリア内に進入するが、ラームのタックルでシュート体勢に持ち込めなかった。
ドイツは終盤のチャンスを生かせなかったものの、準々決勝進出を決めるには1点で十分だった。
オーストリア
21 ユルゲン・マチョ
3 マルティン・シュトランツル
4 エマヌエル・ポガテツ
5 クリスティアン・フクス
6 レネ・アウフハウザー63
10 アンドレアス・イバンシッツ
11 ウミト・コルクマズ
14 ジェルジュ・ガリチ
17 マルティン・ヒデン55
20 マルティン・ハルニク67
22 エルウィン・ホッファー
控え選手
1 アレックス・マニンガー
23 ラマザン・エーズカン
2 ヨアヒム・シュタントフェスト
7 イビツァ・バスティッチ
8 クリスティアン・ライトゲプ55
9 ローラント・リンツ
12 ロナルト・ゲルカリウ
13 マルクス・カッツァー
16 ユルゲン・パトツカ
18 ロマン・キーナスト67
19 ユルゲン・サウメル63
監督: ヨゼフ・ヒッケルスベルガー
ドイツ
1 イェンス・レーマン
3 アルネ・フリードリヒ
4 クレメンス・フリッツ90+3
8 トルステン・フリンクス
9 マリオ・ゴメス60
11 ミロスラフ・クローゼ
13 ミヒャエル・バラック
16 フィリップ・ラーム
17 ペル・メルテザッカー
20 ルーカス・ポドルスキ83
21 クリストフ・メッツェルダー
控え選手
12 ロベルト・エンケ
23 レネ・アドラー
2 マルセル・ヤンセン
5 ハイコ・ベスターマン
6 シモン・ロルフェス
10 オリバー・ノイビル83
14 ピオトル・トロショフスキ
15 トーマス・ヒツルスペルガー60
18 ティム・ボロウスキ90+3
19 ダビト・オドンコー
22 ケビン・クラニイ
監督: ヨアヒム・レブ
火曜日, 6月 17, 2008
グループB:オーストリアvsドイツ
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿